今月の本の話題

2017.07.19

書き下ろし扉イラストも魅力 青崎有吾『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』

『体育館の殺人』で颯爽とミステリ界にデビュー。いまや“若手ミステリ作家の雄”として活躍されている青崎有吾さんの、デビューシリーズ三作目『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』文庫版の刊行です。
 ちょうど作中の時系列でいくと今作は、『体育館の殺人』の事件後から第二長編の『水族館の殺人』を経て、第三長編『図書館の殺人』にかけての時期。各所にそれぞれの事件のエピソードを思わせる描写もあり、これまで長編しか読んでこなかった読者のみなさま、読んでおいて損はないですよ。

 さらに、文庫化にあたってカバーイラストを手掛けていらっしゃる田中寛崇さんによる、書き下ろしの扉絵+おまけイラストがついています。単行本時の扉絵もいいのですが、文庫版もさらに素敵な仕上がりになっています。個人的には第四話の「天使たちの残暑見舞い」の扉絵がイチオシ。作中のあるシーンを描いていますが、これはすばらしい! ぜひご購入の上、立ち読みではなく、ご自宅でご堪能ください。

 ちなみに、新刊『風ヶ丘五十円玉祭りの謎』に合わせて、シリーズ作品『体育館の殺人』『水族館の殺人』と併売できる専用販売台を作成いたしました。田中寛崇さんのイラスト満載の販売台、ぜひこちらも書店店頭で探してみて下さいね。

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(2017年7月19日)



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