「おすすめ文庫王国2017」第1位に輝いた『雪の鉄樹』で話題となり、今、最も注目を集める気鋭の著者・遠田潤子。2017年4月に刊行される『冬雷』は、冬雷が鳴る町を舞台に濃密な人間ドラマを描いた、最高傑作です!

全国の書店員さんからも、絶賛の声が続々と届いております(書店名五十音順)。

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◆閉鎖的な村に生きる若者の苦悩を描いた物語……と思っていたら、いつの間にか謎が加わり、二重三重の物語となり一気にラストへ。完璧に構築された世界へと誘われ、一筋縄ではいかない面白さに引き込まれます!!
――大垣書店イオンモールKYOTO店 辻香月さん

◆神の仮面を被った鬼がいる。怨念の血に染まった伝統がある。生まれながらにして定められた人生の歯車が狂った時、恐るべき死の連鎖が巻き起こる。不穏な空気に轟く雷鳴。凄まじい謎に満ちたこの物語は間違いなく新たな伝説となる!! 研ぎ澄まされた切れ味と密度の濃い描写は見事!! 最高レベルの一冊だ!!
――三省堂書店営業企画室 内田剛さん

◆始まりから衝撃。読むのがつらくなるほどの絶望の数々。これでもかと代助に降りかかる不運に胸が締め付けられ、小さな町の閉塞感が息苦しくてたまらない。それでも読まずにはいられない物語だった。ラスト、代助と真琴の未来に涙した。
――東京旭屋書店新越谷店 猪股宏美さん

◆この美しくも儚い物語は円熟した果実のようで、甘い匂いに誘惑されるがまま、寝食の時間も忘れて貪り食らうように頁を捲った。緻密に積み上げられた全ての伏線が繋がるとき、物語は感動の結末に向けて加速度を上げていき、冬雷の如く読者を震撼させるに違いない。
――文教堂書店青戸店 青柳将人さん

◆「血」と「地」。どちらの繋がりも持たされず、生後すぐに捨てられた子がたどる、あまりに険しい人生に冬雷の光が当てられている。濃い物語にどっぷり浸れます。
――文教堂書店北野店 若木ひとえさん

◆「どうか、どうか、この人たちの想いが届きますように」気がつくと、読みながら強く指を握り込んで祈っている。『雪の鉄樹』『蓮の数式』のときもそうだった。激しく物語の世界にはまりこんでしまう遠田潤子作品は、体力を消耗するけどクセになる。もっともっと、と求めてしまう。
――丸善博多店 脊戸真由美さん

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過去の失踪事件の真相を探る、孤独な青年が見た真実とは? 著者最高傑作のミステリを、ぜひ、お手にとってご堪能ください。

(2017年4月21日)



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