恋に百戦錬磨の花魁さんの幽霊と、内気で冴えない書道少女が、ひょんなことからコンビを組んで周りの恋愛トラブルを解決していく『花魁さんと書道ガール』シリーズの第2弾が登場です!!

強気な花魁幽霊・春風に振り回される日々にも慣れてきた地味な書道ガールの多摩子。ある日、親友の林檎の様子がおかしいことに気がつきます。心配して問い詰めると、ようやく林檎は「好きなひとができました」と白状するのでした。今までさんざんお世話になった親友の一大事に、春風の力を借りて役に立とうする多摩子でしたが、「私は、春風さんに相談したわけじゃなくて、多摩子ちゃんに話したんだ。この恋はとても大事なものなの。だから、大事な人にしか関わって欲しくない」と、ぴしゃりと林檎に断られてしまいます。
この問題を唯一相談できそうな林檎の双子の兄・学との仲もぎくしゃくしていて……。親友の恋の行方、そして多摩子自身の恋の行方は……(第一話「栗色ロケットガール」)。

第2巻のコンセプトは「ばいばい、春風さん」。
この言葉の意味するところは――。

恋愛に悩んでいるいないに関わらず、読めば明日から前向きになれる一冊です。
西尾ナノラさんによる素敵な扉絵もついていますので、ぜひお手にとってみてくださいね。

(2017年1月13日)



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