今月の本の話題

2016.12.13

ピーター・ワッツ「大佐」電子書籍版を12/22配信開始! 2017年最大の話題作『エコープラクシア』の序章がいち早く読める!

「大佐」
単体電子書籍版
 お待たせいたしました。2014年星雲賞海外長編部門ほかフランス・ロシアなど計6ヶ国で7冠を制覇した傑作ハードSF『ブラインドサイト』の続編となる、ピーター・ワッツの新作長編『エコープラクシア 反響動作』(嶋田洋一訳)は、創元SF文庫より2017年1月下旬刊行予定です。

 舞台は『ブラインドサイト』の7年後。消息を絶ったはずの宇宙船〈テーセウス〉から届いた謎の通信メッセージを巡り、地球上では集合精神を構築するカルト教団・両球派修道会、研究所から脱走し軍用ゾンビを従えた人類の亜種・吸血鬼(ホモ・サピエンス・ヴァンピリス)ら超越知性たち、そして”ベースライン”と呼ばれる現生人類の三つ巴の抗争が始まる。焦点となるのは、〈テーセウス〉からの通信を受け取った太陽近傍の宇宙ステーション・イカロス衛星網――そこで待ち受けるのは「小惑星群(アステロイド)の天使」。超越知性たちによる生存戦略チェス・ゲームの熾烈な攻防の果てに、盤上に残るのは何者か?
”自由意志”と”神の本質”に迫る究極のハードSF、乞うご期待!

 なお本書には、前作『ブラインドサイト』についてもよくわかる解説を、作家・評論家の渡邊利道さんに書き下ろしていただきました。さらに下巻巻末には『ブラインドサイト』で登場済みの作中用語集や年表をまとめた資料ページを付しました。科学的側面だけでなく小説として強い魅力を持つ本作を、存分に楽しむための一助になればと思います。



 さて、実はここからが本記事の本題。
『エコープラクシア』下巻には、短編「大佐」を特別収録しています。「大佐」"The Colonel"は原書『エコープラクシア』の刊行直前に版元TORのウェブサイトTor.comで発表され、電子書籍としても販売された作品。『ブラインドサイト』『エコープラクシア』のあいだに起こる事件を描いた、両作品の橋渡しとなる予告編的な短編で、ぜひ本編よりも先に読んでいただきたい内容です。
 というわけで少しでも早く皆様にお届けするべく、この短編「大佐」のみを単体電子化して、12月22日より主要電子書籍ストアにて先行発売することにいたしました。しかも、加藤直之描き下ろしカバーイラストつき!

 1月下旬刊行の本編『エコープラクシア』に備え、年末年始のお供には本短編をぜひ。

(編集部SF担当 W.I)

(2016年12月13日)



ミステリ小説の月刊ウェブマガジン|Webミステリーズ! 東京創元社
バックナンバー