今月の本の話題

2017.10.04

5人の合計年齢400歳。老人犯罪団が帰ってきた! カタリーナ・インゲルマン=スンドベリ『老人犯罪団の逆襲』【2017年10月】

・最新刊『老人犯罪団の逆襲』

 国立美術館の絵画誘拐と身代金奪取をまんまと成功させ、大金を手にしたメッタ、スティーナ、アンナ=グレータ、天才、プランターの老人犯罪一味、ネンキナー団の面々。ほとぼりが冷めるまでとラスベガスのホテルに滞在し、カジノ三昧の日々を送っていたが、さすがに故郷が恋しくなってきた。それに国による福祉予算カットの皺寄せを受けている気の毒な老人たちのための資金は、まだまだ足りない。

 メッタをリーダーとする五人は新たな犯罪に着手すべく、再びスウェーデンの地に舞い戻った。ともすればだれてしまいがちなメンバーの尻をたたき、新たな犯罪計画に着手するメッタ。だが、ようやく入手したアジトである一軒家の隣は、バイク族バンドエンジェルズの巣窟だった。危うしネンキナー団。

 5人合計400歳! いよいよ意気盛んな老人たちの活躍を描く痛快シリーズ第2弾。




『犯罪は老人のたしなみ』

 オーナーが変わって以来、ダイヤモンドホームはすっかり変わってしまった。コーヒーは自動販売機、食事は冷凍食品ばかりで、外出も厳しく制限される。刑務所の囚人のほうが、まだしも人間らしい暮らしをしているのではないだろうか。こんな老後を過ごすはずではなかった。ならば自分たちの手で、変えてみせればいいではないか!
 七十九歳のメッタは一緒に老後を過ごそうとホームに入所したコーラス仲間の四人、天才、プランター、スティーナ、アンナ=グレータと共に、老人だけの犯罪組織を結成する。
 誰も傷つけず大金を入手しようというのだ。目指すは国立美術館の絵画誘拐、身代金奪取。  ダイヤモンドホームを脱走し、高級ホテルのスウィートの滞在を満喫しつつ、老人ならではの知恵と、犯罪者にあるまじきスローペースとアナログな手段を駆使して計画を進める老人たち。果たして、その結果は?

 北欧の老人パワー炸裂の老人ミステリ。

(2016年9月6日/2017年10月4日)



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