2009年に、急に思い立ってしまった企画・制服コレクション。4月は新年度のスタートということで久しぶりに、この一年の制服カバーを振り返ってみたいと思います。
実は、2月10日に行った、青崎有吾さん、田中寛崇さんのトークショー時に司会に暴露されたのですが、なんと昨年の下半期は一作以外制服本カバーだったのには自分自身驚きが隠せません。そんなこんなで、久しぶりに「東京創元社制服コレクション」いってみましょう。2015年4月~2016年3月まで、どんなカバーがあったのか!
2015年からは、4月~5月はおとなしめでした。最初は6月刊行の石持浅海『フライ・バイ・ワイヤ』。爽やかな夏服での自転車の二人乗り(ほんとはダメですね)、作品を読むとなぜ二人乗りなのかは分りますよ。
続いて9月は二作。友桐夏『星を撃ち落とす』と、谷原秋桜子『その時の教室』。夏から秋にかけての雰囲気がよくでてますよね。
10月には安萬純一『王国は誰のもの』。本文中に制服描写がないのになぜなんでしょう? 担当の好みなんでしょうか。
11月、高井忍『本能寺遊戯』。この期間中最多の三人娘、さすがカズアキさん、すばらしい仕上がりです。
12月をとばして、1月には二点。樋口有介『少女の時間』と青崎有吾『図書館の殺人』。冬景色に冬服もいいですよね。
2月は新鋭、吉野泉『放課後スプリング・トレイン』。うーん新鮮ですね。中央の二人は男子高生ではないのに気付いてましたか? 気付いてない方はぜひお買い求めを。
3月、ようやく暖かくなってきました。制服カバー本命の登場です。相沢沙呼『卯月の雪のレター・レター』。セーラー服の少女と黒猫とのマッチングが素敵です。
そして新刊ではありませんが、似鳥鶏『理由あって冬に出る』にはじまるシリーズ全6作の新カバー版。一挙6点、夏服と冬服、コート着用などバリエーションもあり、けーしんさん大変だったでしょうね。仕上がりは鼻血ものです。
もちろん〈ミステリーズ!〉も忘れていませんよ。田中寛崇さんの本領発揮ですよね。
今後も、4月に似鳥鶏『家庭用事件』と文庫版の山本弘『BISビブリオバトル部〈1〉 翼を持つ少女』、5月に円居挽『日曜は憧れの国』、十市社『ゴースト≠ノイズ(リダクション)』と、期待大の作品も控えています。制服ファン(?)の皆様お楽しみに!
(2016年4月5日)
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