今月の本の話題

2015.06.05

ローラン・ビネ『HHhH プラハ、1942年』の映画化[2015年6月]


 すでにツイッターなど一部で話題になっていますが、かねてより、映画化の話があった『HHhH プラハ、1942年』の映画情報が最近になって具体的になってきました。

監督―― セドリック・ジメネス
脚本―― デイビッド・ファー他
キャスト―― ロザムンド・パイク、ジェイソン・クラーク、ジャック・レイナー、ジャック・オコンネル(この二人のジャックは暗殺実行役)、ミア・ワシコウスカ 

といったキャストで7月にはプラハでの撮影が予定されているとか。ジェイソン・クラークがハイドリヒ、ロザムンド・パイクがハイドリヒの妻……ということばかり話題になっていて、作品を書く〈僕〉はいるのかいないのか……そこは、不明なのです。
いなければ、『暁の七人』*のリメイクになってしまうのでは?

 そして、『暁の七人』のリメイクといえば、ほぼ同時期にハリウッド映画で、あの時の作戦「類人猿作戦」(エンスラポイド作戦――ハイドリヒ暗殺計画)の映画化が決まっています。
監督――ショーン・エリス
キャスト――ジェイミー・ドーナン(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の)、キリアン・マーフィー

こちらも7月にクランクインのようです。こちらもプラハでロケ。

 ほぼ同時に、同じ史実を扱った二作が動くというのが大変気になりますが、ローラン・ビネの原作担当編集者としては『HHhH』の語り手の〈僕〉はどうなるのかが目下いちばんの関心事です。

『暁の七人』(1975)――監督 ルイス・ギルバート 原作 アラン・バージェス
これは傑作です。が、つらい……です。
DVDは、『HHhH』初版刊行時には国内版は手に入りませんでしたが、現在は購入可能になっているようです。

(2015年6月5日)




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