大好評〈帝都探偵絵図〉シリーズの最新刊が4年ぶりに登場します。今回スポットライトが当たるのは、怪盗ロータス。そして彼を捕らえる任に就いている安西検事です。
一見正反対の二人ですが、少年時代のふたりは青春時代を無二の親友として過ごしていたのでした。「君なら僕と同じ速さで走ることができる」と認め合い歩んでいましたが、ある時を境に二人は別々の道に進むこととなります。もう互いの道が交わることはない、と思っていた安西でしたが、ロータスは再び彼の前に現れます。彼が捕まえるべき相手として……。

「お前ならどうする」
礼がからかうような表情になった。
「俺が礼を捕まえる立場になったらってことかい」
「そうだ」
「逃がすよ」
即答すると、礼が呆れた顔をした。
「お前はやはり、里見家の跡継ぎにはなれないな」
(本文より)

果たして安西の決断は。そして高広と礼はどう動くのか。

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『怪盗の伴走者』刊行記念企画として、帯に高広と礼の特別掌編が読めるQRコードがついています。
また、4月3日から10日まで募集しているサイン本では、ネットサイン会限定の特製ペーパーもつく予定です。なんとこちらにも新たな掌編が!
どちらも要注目です!!

シリーズも4作目となり、ますます広がりをみせる〈帝都探偵絵図〉をどうぞお楽しみください!


(2015年4月6日)




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