今月の本の話題

2015.03.05

無人島でのセラピーキャンプ。参加した七人の女が一人、また一人殺される…… 『死を歌う孤島』アンナ・ヤンソン[2015年3月]


 手つかずの大自然の中で一週間を過ごすセラピーキャンプ。絵のように美しい砂浜や、ヒースが咲き乱れる森、幽霊伝説が残る古い農場跡のある無人島で、パソコンや携帯電話などの文明から隔離されて、ストレスにまみれた心と身体のバランスを取り戻す。
 キャンプに参加するために島に渡ったのは、主催者二人を含めた七人の女たち。
 だが参加者はみな事情をかかえた、ひと癖もふた癖もある人物ばかり。最初から主催者に文句をつけ、お互いにいがみ合い、いやな雰囲気が漂う。
 そしてついに感情が爆発。その場を走り去った主催者の一人が、折悪しく島を襲った嵐のあと死体で発見された。
 携帯電話は何者かに持ち去られ、本土とは連絡がつかないまま、一人、また一人犠牲者が……。
 裁判中の犯人の仲間に脅迫され、警察官であることを隠して、親友が申し込んでいたキャンプに飛び入り参加したマリアにも魔の手が伸びる。

 ゴットランド島犯罪捜査官マリア・ヴェーン・シリーズ。

(2015年3月5日)




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