今月の本の話題

2014.10.07

創元推理文庫2014年復刊フェア・全作品紹介[2014年10月]

東京創元社では品切れ中の文庫作品を対象として、毎年"復刊フェア"を開催しています。
以下に紹介するのが、2014年10月下旬よりおこなわれる本年度フェアの復刊作品全10冊です。ご購入の参考にどうぞ。

復刊フェアの開催店舗リストはこちらです。

犯罪は王侯の楽しみ
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カトリーヌ・アルレー『犯罪は王侯の楽しみ』
《新カバー/新解説!》
社会的地位も財産も美しい妻も手に入れ、満ち足りた生活を送っていた男が、それだけでは飽きたらず、途方もない計画を立てた。航空ショーの売上金という足のつかない大金を運ぶ輸送車を襲うというのだ。ロンドン警視庁への挑戦! 警察重鎮の娘を人質に取り、輸送ルートを調べ上げ、すべては抜かりなく実行されたはずだったが……。犯罪の愉楽が彼と妻にもたらしたものは……?! 解説=三橋曉

フローテ公園の殺人
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F・W・クロフツ『フローテ公園の殺人』
《新カバー!》
南アフリカ連邦の鉄道トンネル内部で発見された男の死体。それは一見、何の奇もない事故死のようだったが、ファンダム警部の緻密な捜査により、事件は一転して凶悪犯罪の様相を帯びる。しかし、警部はそのとき自分が悪質なトリックを弄する犯人を相手にしているとは気づかなかった。やがて舞台は南アフリカからスコットランドへ移り、ロス警部が引き継いで犯人を追う。フレンチ警部の前身ともいうべき両警部の活躍を描く、クロフツ初期の快作。訳者あとがき=橋本福夫

溺死人
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イーデン・フィルポッツ『溺死人』
《新カバー!》
ダレハムの海岸で男の溺死体が発見された。その六週間前、自殺すると言って姿を消した一人の旅芸人がいた。当然、人生に絶望したその青年の死体と思われたが、死因に疑問を抱いた医師メレディスが、友人の警察署長フォーブズの許しを得て独自の捜査に乗り出す。単なる自殺と思われていた事件に隠された真相とは? 『赤毛のレドメイン家』のフィルポッツが贈る傑作長編推理小説。解説=戸川安宣

マックス・カラドスの事件簿
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アーネスト・ブラマ『マックス・カラドスの事件簿』
不幸な事故から視力を失った探偵、それがマックス・カラドスである。彼はそのハンディキャップを異常なまでの意志力で克服し、むしろ新たな能力に目覚め、不思議な知覚が芽生えた、とまで言い切っている。《ホームズの時代》最後の名探偵と目されるカラドスの活躍を描いた好短編──第一作「ディオニュシオスの銀貨」にはじまり、「ストレイスウェイト卿夫人の奸知」「マッシンガム荘の幽霊」「毒キノコ」「へドラム高地の秘密」「フラットの惨劇」「靴と銀器」「カルヴァー・ストリートの犯罪」の八編を収録した。解説=戸川安宣

日時計
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クリストファー・ランドン『日時計』
《新解説!》
私立探偵ケントのもとを訪れた美容師の男は、誘拐された三歳になる愛娘の発見と救出を依頼した。事件の手がかりはただひとつ、娘の生存を知らせるため、一週間おきに犯人が送りつけてくる写真だけである。ケントは妻と異能の友人ジョッシュの力を借り、数葉の写真から犯人の所在を割り出そうとするが……。謎解きの妙味と冒険活劇の魅力を併せもつ、読み心地爽やかな英国ミステリの逸品。解説=川出正樹

* * *

心地よく秘密めいたところ
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ピーター・S・ビーグル『心地よく秘密めいたところ』
「ぼくは死んでるんです」マイケルは言った。「分かってますよ」小柄な男がやさしく答えた。ここはニューヨークの巨大な共同墓地。男は言う。死者はしばらくの間とても孤独で怯えてて、話相手を求めるものです。わたしは何とかしてあげたくて、19年間ここで暮してきました……。生と死のあわいをほろ苦く描いた、都会派ファンタジーの傑作。解説=鏡明

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時間と空間のかなた
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A・E・ヴァン・ヴォークト『時間と空間のかなた』
《新カバー!》
『宇宙船ビーグル号の冒険』『非(ナル)Aの世界』の著者ヴァン・ヴォークトによる、華麗なる短編集。第二次世界大戦のさなかのナチスドイツによる極秘装置研究の顛末を語る「永遠の秘密」、上映するたびに内容の変わる映画フィルムをめぐる騒動「フィルム・ライブラリー」、地球に侵入した吸血異星種族との息詰まる攻防を描く「避難所」など、SF黄金時代の傑作中短編七編を収録。訳者あとがき=沼沢洽治

ジョーンズの世界
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フィリップ・K・ディック『ジョーンズの世界』
《新カバー!》
保安警察の捜査官がカーニヴァルで出会った奇妙な占い師。個人の占いはお断り──つまり人類の未来だけを占うという、この男がジョーンズだった。一年先までを完璧に予知できる超能力者である。世界政府は彼を監視下におくが、やがて彼のもとに人々は集い、政府を脅かす組織にまで発展する。一方、太陽系には〈漂流者〉と呼ばれる謎の物体が飛来していた。ディック50年代の名編。解説=水鏡子

悪魔の星
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クリストファー・プリースト『スペース・マシン』
《新カバー!》
孤独なセールスマンの青年エドワードは、自社の新製品売り込みのため、大科学者の秘書アメリアの面識を得ようとする。奇妙な成り行きから彼女に好意を抱いたエドワードは、アメリアの計らいで大科学者の邸に招かれる。しかし時空を超える機能を備えた彼の発明品のせいで、二人は遠未来や火星を旅する羽目になり……。鬼才プリーストがウェルズに捧げる、郷愁と冒険の空想科学綺譚。訳者あとがき=中村保男

地球最後の日
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フィリップ・ワイリー&エドウィン・バーマー『地球最後の日』
南アフリカから届いた天体観測結果は、全世界に驚愕の事実をもたらした。その動向が注目された放浪惑星は、日ごと地球に迫りつつあり、衝突はもはや時間の問題とされる。残された期間は、わずか二年。世界有数の科学者ヘンドロン博士は、きたる“審判の日”に備え、地球脱出を図ろうと、極秘裡に宇宙船建造計画を進めていた……。ジョージ・パルの映画で知られる破滅SFの傑作。解説=金子隆一

※復刊フェアは10月下旬から順次スタートしています。開催店舗はこちらです。

(2014年10月7日/2014年10月23日)




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