今月の本の話題

2014.07.07

自主映画のテーマは「自分とは何か」? 『神様のパズル』の著者が贈る、青春エンタテインメント! 機本伸司『ぼくらの映画のつくりかた』[2014年7月]

ぼくらの映画のつくりかた
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将来は映画監督になることを夢見る浪人生の奈緒。彼女は映画制作について学ぶべく、地元の自主映画サークル「シネ・フィスト」に飛び込む。
が、そこは今まで一度も作品を完成したことがない、想像を絶する弱小サークルだった!「哲学ミステリー」を作ることにして自主映画コンテストを目指すものの、「自分とは何か」というテーマにはつまずくわ、メンバー同士は衝突を繰り返すわ、さらには……。
果たして奈緒は、癖者ぞろいのメンバーとともに、映画を完成させられるのか?『神様のパズル』の著者が贈る、青春エンタテインメント!

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『神様のパズル』シリーズなど、数々の名作SFを生み出した機本伸司の最新作は、「哲学ミステリー」という、一風変わったテーマの映画制作をめぐる青春小説です。
哲学といっても難しいものではありません。機本作品ではお馴染みのディスカッション・シーンで、分かりやすく哲学について解説しています。

また、何といっても「自分とは何か」という哲学上最大の謎に戸惑いながらも、映画制作に奮闘・葛藤するメンバーの姿が見所です。現実とぶつかり、いつまで夢を追いかけ続けられるのか、それぞれが思い悩むシーンは、正に青春!です。
加えて、映画制作未経験者の主人公・奈緒とともに、制作の知識(ロケハン、アフレコなど)も学べるので、まるで「シネ・フィスト」の制作現場に立ち会っているような臨場感も味わえます。

いったい、弱小サークルの癖者ぞろいのメンバーは、映画を無事に完成することができるのでしょうか? メンバーが迎える結末を、どうぞお楽しみに。

(2014年7月7日)




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