今月の本の話題

2014.06.05

とびきり奇妙な「謎」の世界へ、ようこそ。第4回ミステリーズ!新人賞受賞作を収録した連作ミステリ、待望の文庫化! 沢村浩輔『夜の床屋』[2014年6月]

アーデン城の宝物
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慣れない山道に迷い、無人駅での一泊を余儀なくされた大学生の佐倉と高瀬。だが深夜、高瀬は一軒の理髪店に明かりがともっていることに気がつく。好奇心に駆られた高瀬が、佐倉の制止も聞かず店の扉を開けると……。第4回ミステリーズ!新人賞受賞作「夜の床屋」をはじめ、奇妙な事件に思いがけない結末が待ち受ける、全7編を収録。新鋭による不可思議でチャーミングな連作ミステリ。
(単行本版タイトル『インディアン・サマー騒動記』改題・文庫化)
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山奥の無人駅前にて深夜営業する床屋の秘密を描き、第4回ミステリーズ!新人賞を受賞した「夜の床屋」を収録した連作ミステリが、いよいよ文庫化されます!

本作には、大学生・佐倉が遭遇した奇妙な事件の数々が描かれています。佐倉の旧友・八木美紀の身に起きた、熟睡中に寝室から消えた絨毯盗難事件(「空飛ぶ絨毯」)。佐倉が子供たちとともに訪れた、廃工場での“ドッペルゲンガー”捜しの結末(「ドッペルゲンガーを捜しにいこう」)。佐倉や高瀬たちが挑む、不可解な遺言がまつわる洋館・葡萄荘での宝探し(「葡萄荘のミラージュⅠ」)。
そして、後半に置かれる「葡萄荘のミラージュⅡ」「『眠り姫』を売る男」「エピローグ」を続けて読むと、物語は思いがけない方向へと発展していきます。

「エピローグ」で予想外の結末に辿り着いた、佐倉が目にしたものとは、果たして……? その答えは、ぜひお手にとってお確かめください。

(2014年6月5日)




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