今月の本の話題

2014.05.08

7月末刊の『ハリー・クバート事件』(仮)にご期待ください。[2014年5月]

ハリー・クバート事件 La Vérité sur l'affaire Harry Quebert
ジョエル・ディケール Joël Dicker

ジョエル・ディケールとは?
1985年、スイス生まれ。母はフランス人、父はロシア人。少年時代から夏休みを両親の別荘があるアメリカで過ごす。
2012年の本書刊行後、ヨーロッパじゅうを飛び回る生活に。

フランスで100万部、ヨーロッパで200万部のメガセラー作品がついに登場!
アカデミー・フランセーズ賞、高校生が選ぶゴンクール賞受賞

 高名な作家ハリー・クバートにかけられた33年前の少女殺害事件の真相を描いた傑作ミステリ。
 愛、友情、書くこと、野心……を小さな町を舞台に見事に描いた本作は、31章からなり、各章の扉には、作家ハリーが教え子の新人作家に与えた31条の書くことについてのアドヴァイスが……。

ハリー・クバート……『悪の起源』という許されない愛をテーマにした作品で              一世を風靡した高名な作家。大学教授。
マーカス・ゴードン……ハリーの教え子で新進作家。
ノラ・ケラーガン……金髪の美しく繊細な少女。33年前に失踪。

*****

 マーカス・ゴールドマンは、デビュー作がベストセラーになったものの、次作がまったく書けずに苦しんでいる。そこで、師でも友人でもあるハリーを頼って、ニューハンプシャーの小さな町でひとり暮らす彼の家を訪ねる。そこで意外にもハリーがかつて、美しい少女を愛したことがあるという事実を知る。『悪の起源』は、実は彼と少女の禁じられた愛をもとに書かれたものだったのだ。
 そして、その直後、なんとハリーの家の庭から、植木屋が、33年前に失踪した少女の白骨化した遺体を発見し、ハリーが逮捕されてしまう。
 少女の失踪は謎に満ちていた。町外れに住む婦人の通報は、若い娘が男に追われて森に逃げ込んだから、早く来てほしいというものだった。
 その後、通報した婦人の死体が発見されたが、以来、少女の行方は杳(よう)として知れなかった。

「わたしはやっていない」というハリーの電話の声を信じてマーカスは、事件の真相をさぐりはじめる。
 真相を調べ上げた彼は、事件について小説を書き上げるが……。

 ドンデン返しにつぐドンデン返し、終盤マトリョーシカのように、次々に現われ出る事実に、読者はジェットローラーコースターに乗せられた気分になるに違いありません。
*****

[各国の書評から]

今年読むことになる最も優れた、もっともゾクゾクする小説になるだろう
――テレグラフ(英)


『ミレニアム』以後誰もが待ち望んでいた傑作ミステリ
――エル・クレトゥラル・デル・ムンド(スペイン)


心理ドラマ、アクション、最高のサスペンス……。
――NRCハンデルスブラッド(オランダ)


すべての要素が凝縮された、世界的大ベストセラー
――ツァイト(独)


複雑なプロット、変化するリズム、マトリョーシカのような重層構造、すべてが鮮やかに融合した作品。
―― エクスプレス(仏)


※ワーナーが映画化権を取得した(監督=ロン・ハワード)というニュースが入ってきました。

(2014年5月8日)




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