今月の本の話題

2015.04.06

神に選ばれし若き王女が、運命に導かれ大国の女王に。コンプレックスだらけの少女の成長を描く『魔法使いの王国』レイ・カーソン[2015年4月]

魔法使いの王国
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●最新刊『魔法使いの王国』(2014年5月刊)

 亡き夫のあとを継いでホヤ・ド・アレナ国の女王になったエリサ。だが有力貴族の反乱、異種族である宿敵インビエルノの脅威と、国の安定にはほど遠い。
 何度撃退しても執拗に侵略を繰り返すインビエルノの狙いは、エリサ自らがインビエルノの都に赴くこと。そのための人質としてエリサが愛する近衛司令官のヘクトールを連れ去ったのだ。
 エリサは忠実な侍女のマーラ、斥候のベレン、そして彼女の臣民である亡命インビエルノのストームを伴い、ヘクトールの後を追う。
 途中人間とインビエルノのハーフの少女をムラを助けたエリサ。人間とインビエルノは交わることができるのだ。

 凍てつく山を越え、苦難の末に辿り着いた魔法使いの王国、インビエルノの首都ウンブラ・デウスで一行を待つものは。
 神に選ばれしものエリサは、愛する人を取り戻すことができるのか? 
 ゴッドストーンを帯びた若き女王の運命を描く、人気異世界ファンタジー三部作完結。


魔法使いの王国
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『白金の王冠』(2014年5月刊)

 都に攻め込んできた敵国インビエルノとの戦いで、エリサの夫にしてホヤ・ド・アレナの国王アレハンドロは亡くなった。
 戦いではエリサの持つゴッドストーンの力でかろうじて勝利をおさめたものの、ホヤ・ド・アレナ側の傷は深く、国は疲弊していた。
 夫の遺言で世継ぎの王子ロサリオが成人するまでの摂政にして女王となり、大国の運命をその手に握ったエリサ。手を変え品を変え繰り出される暗殺の陰謀に立ち向かい、アレナ国の政治を動かす有力貴族からなる五人会を相手にやり合い、一瞬たりとも気が抜けない毎日。そんなエリサを支えてくれるのは、亡き夫から続けて仕えている、近衛師団の司令官ヘクトールだった。
 だが、国の政情が不安定ないま、いつまでも女王が独り身なのは許されない。国のために夫を選ばなければならない。とはいえ形ばかりの夫婦とはいえ、アレハンドロが亡くなってあまりにも日が浅い。悩むエリサに追い打ちをかけるように、気になる存在となったヘクトールに縁談が……。しかも相手は実の姉、オロバジェの王位継承者フアナだった。

 神に選ばれた者、ゴッドストーンを帯びた十七歳の女王エリサの波乱の運命を描く好評シリーズ。



炎と茨の王女
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●最新刊『炎と茨の王女』

 今日はわたし、オロバジェ国の第二王女エリサの結婚式。砂漠の国ホヤ・ド・アレナの王アレハンドロに嫁ぐのだ。美しく賢い姉ファナが祖国の王位を継ぎ、食いしん坊で飽きっぽいわたしが祖国の二倍もある国の王妃になるなんて、本当に皮肉。
 食べてばっかりいるせいで、婚礼の衣装を着るのも一苦労。聖典と戦史の研究が好きで本の世界に閉じこもっていたわたしが、本当にそんな大きな国の王妃になれるのだろうか?
 初めて会った夫はうっとりするくらい素敵で優しかった。頼りになる乳母ヒメナと忠実な侍女アネアクシを供に、厳めしい近衛兵に囲まれ出発したものの、途中で族に襲われ、アネアクシは負傷。そのときの傷がもとで死んでしまった。
 でもそんな苦労の末にたどりついた嫁ぎ先ホヤ・ド・アレナ国で、わたしは何かがおかしいと気づいた。なぜ夫はわたしと結婚したことを隠すんだろう? 

 百年にひとりだけ現れる神に選ばれし者、ゴッドストーンを帯びた王女エリサの数奇な運命を描く、パオロ・バチガルピ、タモラ・ピアース激称の異世界ファンタジー三部作開幕!

第2巻『熾火の王冠』は2014年春刊行。ぐんと成長したエリサが砂漠の大国ホヤ・ド・アレハンドロの運命を背負い活躍します。お楽しみに。

(2013年12月5日/2015年4月6日)




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