今月の本の話題

2013.05.08

神の末裔が治める国に生きる三人の戦士の物語 『十三番目の王子』岡田剛[2013年5月]

十三番目の王子
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古の神の眷属と信じられている『神王』が治めるシオン神王国では、『王子』と呼ばれる十二人の神の御子の末裔が、それぞれ十二に分割された領土を治めている。
初代神王は、かつて十二人の王子を率いて悪神と戦い、三番目の王子が契約した『剣の天使』の助力を以て勝利を収めた。その後、末子である十二番目の王子が神王の地位を嗣ぎ、剣の天使は三番目の王子の領地である北端の都ラダッカに根づいて、剣術の達人を排出するカムド家として代を重ね、民衆の尊敬と信頼を得ていた。
ラダッカは現在、原因不明の死病に見舞われていた。主都より離れた極北の地では、かつてない猛吹雪が観測され、大雪原では在るはずのない巨大な建造物が目撃される。
異様な事態を憂慮して、神王家より調査のための『地形官』がラダッカに派遣される。その護衛に選ばれたのは、現在の剣の天使に技術を授けられた不世出の剣士ソロー・アリタヤだった。地形官はソローに、この事態を解決する鍵は、次世代の剣の天使と、失われた伝説の存在『十三番目の王子』にあることを伝える。
その後も続いて起きるラダッカの異変は、ソローだけでなく、彼の幼なじみたち――騎士を目指すエネミアと〈剣の天使〉の後継者ゼンの運命を大きく変えることになる。


冷静沈着で人望も厚く、剣術にも策謀にも長けているものの、端々に未熟さを残すソロー。ある目的のために剣で身を立てる道を選んだ、清廉な貴族の少女エネミア。そして『剣の天使』として異端の力を備えていながら、人間味あふれる性格のゼン。
この三人を中心に、架空世界の街ラダッカの人々の生き様を鮮烈に描き上げる本書は、卓越したキャラクター描写と圧倒的なストーリーを得意とする新鋭初の本格ファンタジーです。
少しでも多く方に、本書の魅力に触れていただくために、発売に先駆けて「第一章まるまる無料立ち読み」を特別に企画いたしました。開始日は追ってお知らせいたしますので、公開されましたらぜひチェックしてみて下さい。

乾石智子〈オーリエラントの魔道師〉シリーズに続いて贈る『十三番目の王子』は五月三十日発売です。正統派ファンタジーがお好みなら絶対嵌ること間違いなしの傑作、お楽しみにお待ち下さい。


(2013年5月8日)




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