今月の本の話題

2012.10.05

『アルバトロスは羽ばたかない』でミステリ界を驚嘆させた気鋭の本領発揮 七河迦南『空耳の森』[2012年10月]

空耳の森
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 ある晴れた早春の日、思い出の山を登る男女は、離ればなれになったところを突然の吹雪で分断されてしまう。山岳サスペンスの趣向が冴える「冷たいホットライン」。両親に見放され、孤島で身を寄せ合って暮らす幼い姉弟の運命を描く「アイランド」。不思議なタイトルの意味は、読み終わってのお楽しみ「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」。死後もなお友人を待ち続ける、少女の囁き声の秘密「空耳の森」……

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お待たせいたしました。『七つの海を照らす星』『アルバトロスは羽ばたかない』の〈七海学園〉シリーズでおなじみ、七河迦南さんの作品を〈ミステリ・フロンティア〉よりお届けいたします。謎のバリエーションも、トリックのこだわりにも一篇一篇趣向が凝らされた、たいへん読み応えのある短編集となりました。
詳細は内容紹介をごらん頂くとして……編集部からは「一度読み終わっても、すぐに読み返したくなる面白さです!」と申し上げておきましょう。
〈七海学園〉シリーズをお読みの方も、初めて著者の作品を手に取る方にもひとしく楽しんでいただける珠玉の短編集、発売を楽しみにお待ちください。

●収録作品
「冷たいホットライン」
「アイランド」
「It's only love」
「悲しみの子」
「さよならシンデレラ」
「桜前線」
「晴れたらいいな、あるいは九時だと遅すぎる(かもしれない)」
「発音されない文字」
「空耳の森」

(2012年10月5日)




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