今月の本の話題

2012.10.05

第19回鮎川哲也賞受賞作 待望の文庫化 相沢沙呼『午前零時のサンドリヨン』[2012年10月]

午前零時のサンドリヨン(文庫版)
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マジックとミステリの融合を、青春ミステリの形で昇華し、デビュー直後から注目を集めた『午前零時のサンドリヨン』がいよいよ文庫化です。

すでにシリーズ第二弾『ロートケプシェン、こっちにおいで』も好評の、酉乃初の事件簿です。第一弾である今作は、主人公のポチこと須川くんが、一目惚れした女の子、酉乃初へと急接近していくところからスタートします。
美少女だけど、クラスの中ではちょっと浮いた存在の彼女のことを、自然と目で追ってしまう須川くん。しかし、とある場所で出会った彼女は、普段のクラスメイトとは違った空気を纏っていたのです。レストランバー『サンドリヨン』で、マジシャンとして活躍する姿は自信に溢れ、すべてを見通してしまいそうな独特の雰囲気。そこで学校で気になっていることを、彼女に相談してみると、まるでマジックを演じるように、謎をするりと解いてしまう――。そんな普段とは違う彼女の姿に、ますます須川くんの想いは強くなって……。

いま注目の著者のデビュー作を、じっくりとお楽しみください。

収録作品=「空回りトライアンフ」「胸中カード・スタッブ」「あてにならないプレディクタ」「あなたのためのワイルド・カード」
(2012年10月5日)




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