今月の本の話題

2012.09.05

創元推理文庫2012年復刊フェア・全作品紹介

東京創元社では品切れ中の文庫作品を対象として、毎年"復刊フェア"を開催しています。
以下に紹介するのが、2012年9月下旬よりおこなわれる本年の復刊作品全10冊(9点)です。ご購入の参考にどうぞ。


犯罪は詩人の楽しみ
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エラリー・クイーン編『犯罪は詩人の楽しみ』
《新カバー!》
チョーサー、スコット、ロード・バイロン、ホイットマン、イエーツ、エイケン、ベネ……これらの名高い詩人たちには、何か共通するものがあるのか? そう、彼らはみな犯罪もの、あるいは探偵もの、あるいはサスペンスの短編を書いているのだ。アンソロジーの名手エラリー・クイーンが、ポエティック・ミステリの粋を集めた。編者あとがき=エラリー・クイーン/訳者あとがき=柳瀬尚紀


製材所の秘密
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F・W・クロフツ『製材所の秘密』
《新カバー!》
シーモア・メリマンは商用の途次に立ち寄ったフランスの製材所でふと不審を覚え、帰国後クラブの喫煙室で披露に及んだ。聴き手の一人ヒラードが非常な興味を示し、密輸ではないか、調べようと提案、二人は休暇を利用して危険に満ちた探索に乗り出した。疑惑は深まるものの決定打を欠く膠着状況が意外な形で打ち破られるに至って、遂にメリマンは警視庁を訪れ経緯を明かすが……。〈サンデー・タイムズ〉紙のミステリ・ベスト99に選ばれた快作。

試行錯誤
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アントニイ・バークリー『試行錯誤』
《新カバー!》
余命数か月と宣告されたトッドハンター氏は、残された期間に有益な殺人を犯そうという結論に達した。だが、生と死に関し異常な見解をもつ編集者や素人犯罪研究家、快楽のために一家を犠牲にする作家、犯人の告白を信じない捜査官などの前に、事態は従来の探偵小説を皮肉るようなユーモアをまじえて、意外な方向へ発展する。唯一無二の名作! 解説=中島河太郎(初刊時タイトル『トライアル&エラー』を改題)


とむらい機関車
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大阪圭吉『とむらい機関車』
【生誕100周年記念復刊】
数々の変奏を生み出した名作「とむらい機関車」を劈頭に、シャーロック・ホームズばりの叡智で謎を解く名探偵青山喬介の全活躍譚、金鉱探しに取り憑かれた男が辿る狂惑の過程を容赦なく描く「雪解」、海底炭坑という舞台を得て物された最高傑作との呼び声も高い本格中篇「坑鬼」――計九篇に併せて「連続短篇回顧」などのエッセイと初出時の挿絵を附す。戦前探偵文壇にあって本格派の孤高を持し、惜しくも戦地に歿した大阪圭吉のベスト・コレクション。解説=巽昌章

銀座幽霊
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大阪圭吉『銀座幽霊』
【生誕100周年記念復刊】
探偵小説誌〈新青年〉で六箇月連続短篇執筆の重責を担った大阪圭吉は、うらぶれた精神病院に出来した事件を描く「三狂人」を皮切りに、捕鯨船の砲手が生還した一夜の出来事から雄大な展開を見せる「動かぬ鯨群」、雪の聖夜に舞い下りた哀切な物語「寒の夜晴れ」など、代表作に数えられる作品を書き上げた。本書にはそのほか筆遣いも多彩な全十一篇を収める。戦前探偵文壇に得難い光芒を遺した早世の本格派、大阪圭吉のベストコレクション。著作リスト、初出時の挿絵附。解説=山前譲

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永遠の王 上
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永遠の王 下
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T・H・ホワイト『永遠の王』上下
《新カバー!》
少年の名はウォート。孤児だ。いずれ騎士の従者となって一生を過ごす。それが少年の運命のはずだった。そう、森のなかで奇妙な老人と出会うまでは。予言者マーリン、時間を逆に生きる魔法使い。彼にはウォートが何者なのかわかっていた。少年こそは、イングランドを統べる伝説の王アーサーその人だったのだ! 史上最高のファンタジイ。

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終点:大宇宙!
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A・E・ヴァン・ヴァークト『終点:大宇宙!』
《新カバー!》
廃墟の星を訪れた探査隊は大昔の生物を再生させたが、それは恐るべき存在だった(「怪物」)。地球には200年前から敵意ある異星人が人間に擬態して潜んでおり、ある夜9歳の男の子が捕らわれた(「音」)。セールスマンが行商の途上で出会った、不思議な品を売る女性と、その品を壊してゆく老人。それは想像を絶した世界への糸口だった(「捜索」)。SFの原初的想像力が横溢する全10作。著者あとがき=A・E・ヴァン・ヴォークト/訳者あとがき=沼沢洽治

SFカーニバル
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フレドリック・ブラウン編『SFカーニバル』
鬼才フレドリック・ブラウンが編纂したユーモアSF短編の名アンソロジー。地球侵略、タイム・トラベル、ロボット、スペース・オペラ、ミュータント(突然変異種)など、SFの主要なテーマを網羅した傑作揃いの入門書でもある。本邦初訳作品を多数収録し、多彩な現代SFの展望を与えてくれる、ファン必携のハンドブック。本文イラスト=司修/序=フレドリック・ブラウン/まえがき=マック・レナルズ/ノート=厚木淳



量子宇宙干渉機
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ジェイムズ・P・ホーガン『量子宇宙干渉機』
世界がふたたび全面戦争の危機に直面した21世紀、ついに量子コンピュータは完成を見た。この世界は唯一の存在ではなく、同様に無数の世界が並行してあり、それらの相互干渉によって何が出来するかが決まる。国防総省の極秘計画では、ある別世界に干渉することで現実の世界危機を回避できるというが……。量子論的多元宇宙SF! 解説=菊地誠



※2012年9月5日時点ではいずれも購入できません。

(2012年9月5日)




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