今月の本の話題

2012.04.05

『技師は数字を愛しすぎた』ボワロ&ナルスジャック 大久保和郎訳[2012年4月]

ボワロ&ナルスジャックというと、皆さんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

フランス・ミステリ界を代表する合作作家で、どちらかというと、サスペンス小説の作家、というイメージで捉えている方が多いのではないでしょうか? 
そんな、彼らの1958年の作品である本書は、なんと密室もの、不可能犯罪ミステリなのです。
長らく在庫が切れておりましたが、新版で復活です。
これを機会に是非お読みください。
ちなみに、フランスのミステリ研究家、ロラン・ラクルブが『密室99選』という本の中で、本書をその中の一冊としてあげています。
『99選』には、S・S・ヴァン・ダイン『ドラゴン殺人事件』、ガストン・ルルー『黄色い部屋の謎』、レオ・ブルース『三人の名探偵のための事件』、ポール・アルテ・『第四の扉』、クレイトン・ロースン『帽子から飛び出した死』、F・W・クロフツ『二つの密室』、ウィリアム・アイリッシュ「ただならぬ部屋」、アラン・グリーン『くたばれ健康法』、マルセル・ラントーム『騙し絵』等々が名を連ねています。

(2012年4月5日)



推理小説の専門出版社|東京創元社
バックナンバー