今月の本の話題

2011.10.05

第21回鮎川哲也賞を見事受賞! 山田彩人『眼鏡屋は消えた』[2011年10月]

気がつくとそこは演劇部の部室で、いつの間にか8年の時が過ぎていた?! と魅力的な導入で、読者をぐいぐいと引き込んでしまう抜群のリーダビリティで贈る、第21回鮎川哲也賞受賞作『眼鏡屋は消えた』をお贈りします。

主人公はイケメン好きの若き女性教師・藤野千絵。高校時代に憧れた男子生徒のことが、トラウマとなっている様子。そんな彼女が事件に巻き込まれ、気づくとその記憶が高校時代から現在までの記憶が失われて……。さらに、記憶を失っている期間に、親友まで亡くなっているなんて! 親友のためにも「自殺」と処理された事件の謎を解き、彼女の遺した脚本『眼鏡屋は消えた』を文化祭で上演する事を決意する。あの苦手だったイケメンに、謎を解くことを頼んで――。

自信の記憶喪失、親友の死、そして『眼鏡屋は消えた』を巡る黒いウワサ。それらの謎をあっけらかんとした明るいキャラクターで追いかける千絵と、イケメン探偵のコンビが大活躍する本書。謎が謎を呼ぶミステリの妙味に加えて、それらキャラクターの味わいがとてもよいアクセントとなっています。また、同日発売のミステリーズ!vol.49には、著者の山田彩人さんのミニインタビューも掲載しています。併せてお楽しみください。
(2011年10月5日)

 

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本格ミステリの専門出版|東京創元社
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