今月の本の話題

2012.07.05

2013年映画公開決定。全米で大ブームを巻き起こした〈シャドウハンター・シリーズ〉第3弾 カサンドラ・クレア『シャドウハンター 硝子の街』[2012年7月]

●最新刊『シャドウハンター 硝子の街』上(2012年7月刊)
 魔法にかかったように眠り続けるクラリーの母、ジョスリン。ヴァレンタインの秘密を握る母を目覚めさせるためには、シャドウハンターの故国イドリスにいかねばならない。だがジェイスはクラリーがイドリスに行くことに、強硬に反対した。ふたつの賜宝を手にしたヴァレンタインが、次に狙うのは残るひとつ〈天賜の杯〉があるイドリスだというのだ。
 クラリーを足止めするために、ジェイスは彼女の親友サイモンを呼び出し、協力を求める。ところがその場を化物が襲う。化物から身を守るために、ジェイスたちだけでなく、吸血鬼であるサイモンまでイドリスに行くはめに。
 そこでサイモンを待っていたのは、吸血鬼を信用しようとしないシャドウハンターの中枢クレイヴの執政官たちだった。

 一方、ジェイスに置いて行かれたクラリーは、一刻も早く母を目覚めさせようと、ルークの助けを借りて、なんとかイドリスへたどり着く。
 だが、シャドウハンターの中枢クレイヴは、ヴァレンタインの脅威を前にしてなお、人狼、吸血鬼ら地下世界の住人たちとの共闘に難色を示していた。そんなとき、混乱するイドリスを妖魔の軍勢が襲う。圧倒的なヴァレンタインの勢力に、シャドウハンターたちは対抗できるのか?

 2013年、映画全米公開。ニューヨークタイムズ・ベストセラー。全米で人気爆発のファンタジー・シリーズ第3弾。



『シャドウハンター 灰の街』上(2011年9月刊)

 クラリーとジェイスは兄妹だった。そしてふたりの父こそ、シャドウハンターの反逆者ヴァレンタイン。
 衝撃がジェイスの養い親を、シャドウハンターの中枢クレイヴを走り抜ける。
 ジェイスはヴァレンタインのスパイではないかと疑われ、審問官の手でサイレントシティの牢に入れられる。だが、そこにもヴァレンタインの魔の手が……。
 強力な妖魔を召喚したヴァレンタインの真の目的は? 
 許されざる恋に身を焦がすクラリーとジェイス、クラリーを献身的に愛する幼なじみサイモン、三人の恋の行方は? 

 吸血鬼、人狼、魔法使い、妖精と、ダウンワールダーの子どもたちが次々と襲われ、血を抜かれる奇怪な事件が発生する。
 もともと仲のよくなかった吸血鬼と人狼は互いを疑い一触即発の状況になり、あやういところで平和を保っているシャドウハンターとダウンワールダーのあいだにも、不穏な空気がたちこめはじめる。事件の背後にいるのは、妖魔をあやつるヴァレンタインか? 
 ジェイス、クラリー、イザベル、サイモンは援助と情報を求めてシーリーコートの妖精の女王の宮廷を訪れる。だが援助と引き替えに女王は意外なものをジェイスに求めた。

 怒濤の展開にいよいよ目が離せない。映画化進行中、世界中をとりこにした傑作ファンタジー、衝撃の第2弾。



『シャドウハンター 骨の街』上(2011年4月刊)

 早くに父を亡くし、美人で心配性の母ジョスリンとふたり暮らしのクラリー。
 親友サイモンといっしょに訪れたクラブ〈パンデモニウム〉で、ひとりの少年が天使のように美しい三人連れに狩られるのを目撃する。さらに怖ろしいことに、三人連れに殺されたはずの少年は一瞬で消えてしまったのだ。
 その日を境に、彼女の世界は一変する。
 この世界には人間以外の、種族地下世界の住人たち(ダウンワールダー)が存在する。ジェイク、アレク、イザベルの三人は、そんな妖魔を始末するシャドウハンターなのだという。
 普通の人間には見えないはずの妖魔を、なぜクラリーが見ることができたのか?
 母からかかってきた電話に不安を覚えたクラリーが慌てて家に帰ってみると、母の姿はなく、怖ろしい化け物が襲いかかってきた。
 ハンターのひとり、金髪の少年ジェイスは、傷ついたクラリーを彼らの師のもとに連れ去るが……。

 誰が母をさらったの? なぜ家に妖魔がいたの? 混乱するクラリー。
 そんな彼女に追い打ちをかけるように、昨日まで父親がわりだと思っていた母の親友ルークからは冷たく突き放され、頼れる者とていない。
 シャドウハンターたちのもとに身を寄せたクラリーは、彼らが反逆者ヴァレンタインのせいで失われた、伝説の人間の杯を取りもどそうとしていることを知る。驚いたことに、クラリーの母もかつてはハンターだったというのだ。杯のありかの鍵を握る母は、ヴァレンタインにさらわれたらしい。

 美しいハンターの少年ジェイスと、幼なじみのサイモンの間で揺れるクラリー。息もつかせぬ迫力で迫る大型ファンタジー。全米で大ブームを巻き起こした〈シャドウハンター・シリーズ〉開幕。
(2011年4月5日/2012年7月5日)


 

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