今月の本の話題

2011.04.05

ニューベリー賞受賞。爽やかなタイムトラベルファンタジー レベッカ・ステッド『きみに出会うとき』[2011年4月刊行]

 きょうママにハガキがとどいた。3年間応募しつづけて、ついに当選したんだ。うちのママが〈ピラミッドクイズ〉に出場する。“あなた”の予言のとおりだ。
 ミランダはママとふたり暮らし。
 同じアパートに住むサルはミランダと赤ん坊のころからの親友。サルとミランダ、ミランダサル。保育園ではいつも足の裏をくっつけて眠った。
 でもそのサルが、通りがかった男の子にいきなり殴られるという事件以来、ろくに口もきいてない。いつも一緒だったのに……。
 かんちがいでなければ、これが“あなた”に書くように言われた話の発端なんだと思う。

 そう、“あなた”からの最初のメモが届いたのは、サルと口をきかなくなって、新しい友だちアンヌマリーとコリンと一緒にサンドウィッチ屋でバイトをはじめたころ。
 意味の分からない謎のメッセージ。そして第二、第三のメモが……。まるで未来を知っているかのような不思議なメモ。“あなた”はだれ? どうしてわたしにこんなメッセージをよこすの? 

 少女の不思議な体験を爽やかに描いた、タイムトラベル・ファンタジー。ニューベリー賞受賞作。

(2011年4月5日)

 

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