今月の本の話題

2011.04.05

日本推理作家協会賞受賞シリーズ最新作 田中啓文『獅子真鍮の虫』「2011年3月刊行]

圧倒的な演奏センスと、ひょうひょうと謎解きをする、サックス奏者・永見緋太郎。クインテットの休止を宣言した唐島とともに、なんとアメリカへ旅立つことになります。ニューヨークで楽器泥棒の汚名を着せられるは、シカゴで幻のミュージシャン発掘のトラブルに巻き込まれるは、そしてそしてジャズの聖地・ニューオリンズでは何と……。迫力のライヴシーンや鮮やかな謎解き、そして人情味溢れる読みごこちと、三拍子そろった“日常の謎”ミステリシリーズの最新作です。
今回は、アメリカ編を含む全7編で登場。おなじみ、著者によるお薦めCD・レコード紹介も健在となっています。

シリーズ第1作『落下する緑』のタイトルテーマは「色」、第2作『辛い飴』が「味」と続いてきましたが、今回の『獅子真鍮の虫』は「動物が関連したことわざ」となりました。タイトルは、そのままずばりあり、アレンジありとそのバリエーションもお楽しみいただけるかと思います。

●収録作品
塞翁が馬/犬猿の仲/虎は死して皮を残す/獅子真鍮の虫/サギをカラスと/ザリガニで鯛を釣る/狐につままれる

(2011年4月5日)

 

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