今月の本の話題

2011.03.07

事件の手がかりは……渡り鳥とコーヒー豆!? クリスティン・ゴフ『違いのわかる渡り鳥』[2011年3月刊]

望遠鏡ごしに目撃した殺人!
事件の手がかりは……渡り鳥とコーヒー豆!?


 本書『違いのわかる渡り鳥』は、クリスティン・ゴフのバードウォッチャー・ミステリ第2弾です。
「じゃあ、第1作から読まないといけないの?」と思われるかもしれませんが、じつはそうでもないのです。というのも、第1作『ワタリガラスはやかまし屋』と本書では、主人公が違うのです。

 本書の主人公は、コロラド州エルクパークでホテルを営む女性ラーク・ドラモンド。バードウォッチングを趣味とする彼女は、エルクパーク野鳥の会(通称EPOCH)という団体のメンバーでもあります。前作の主人公レイチェル・スタンホープとは幼なじみで、あまりバードウォッチングに興味がなかった彼女をこの道に引きこみ、また『ワタリガラスはやかまし屋』では、ともに殺人事件を調査した仲。渡り鳥協会の大会が自分のホテルで開かれることになり、てんやわんやの最中に今回の事件は起こります。

 事件は、そのラークとレイチェルがふたりで野鳥観察をしているときに起こりました。なんと、ラークは望遠鏡ごしに、友人の女性エスター・ミルズが殺される瞬間を目撃してしまうのです。
 カフェのオーナーであり、ラークのホテルに出入りするコーヒー豆納入業者でもあったエスターは、数日前に突如コーヒー豆の納入を停止すると通告してきたばかりでした。野鳥観察のあと、その件でエスターと話し合う予定だったラークは、友人の死が気がかりでなりません。
 警察の捜査とラークたちの調査が進むにつれ、エスターの死には、彼女が商っていた有機栽培コーヒー豆が関係しているらしきことが明らかになり、さらにはホテルで開催中の渡り鳥協会の大会とも、意外な形で接点があることが判明するのです――

 バードウォッチャー・ミステリ第2弾『違いのわかる渡り鳥』は、3月17日刊行予定です。
 
※  ※  ※  ※

 渡り鳥協会の大会で賑わうホテルの女性オーナー、ラークには気掛かりがあった。友人のカフェ店主エスターがホテルへのコーヒー豆の納入を、突然停止したのだ。その件を話し合う前に、幼なじみのレイチェルとバードウォッチングをしていたラークは、エスターが殺されるのを望遠鏡ごしに目撃してしまう!
 “野鳥に優しい”有機栽培コーヒーを商っていた彼女は、なぜ殺されたのか? 鳥づくしのシリーズ第二弾。
(2011年3月7日)

 

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