今月の本の話題

2010.04.05

名犬チェット、来月末に日本上陸! スペンサー・クイン『ぼくの名はチェット』[2010年5月]

チェットシルエット
イラスト:斉藤きよみ
 スティーヴン・キングやロバート・B・パーカーを虜(とりこ)にし、すでに世界17か国で翻訳出版されているスペンサー・クインの〈名犬チェットと探偵バーニー〉シリーズ 1『ぼくの名はチェット』がいよいよ5月末にお目見えです。
 とにかくこのチェット、犬の中の犬です! 名犬というと、すばらしく優秀な非の打ちどころのない犬をご想像になると思いますが、犬です。飼い主の私立探偵バーニーを思う気持ちは、もうそれはそれは強く、嗅覚は抜群、ジャンプ力も大変なもの、確かに優秀な犬なのですが、重要な話の途中でも、床のハンバーガーのかけらに目がいったら、どうしても食べずにはいられません。パクリッ、「おい、チェット、そうだろう?」えっ? そうだろうって何が? え? 今ちょっと食べていて聞いてなかった、どうしよう、という具合。その犬ぶりがあまりに見事で、犬好き読者はもうチェットに心を奪われること間違いなしです。
 ちなみにキングは絶賛のあまり、〈2009年、キングの推薦する7冊の本〉の1冊に本書を挙げているほどです。ちなみにワタクシ、編集者は犬も猫も大好きな動物大好き人間ですが、チェットに夢中で、本書中の彼の危機にはもう、手に汗どころの話ではありませんでした。もうすぐです。素晴らしきチェット大活躍のミステリの登場をお楽しみに。このコンビ、ミステリ史に残ります!

(2010年4月5日)

 


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