今月の本の話題

2010.04.05

マグリットの主人を殺したのは誰? シェイマス賞受賞 アレグザンダー&ダシール第一弾 キャロル・リーア・ベンジャミン『バセンジーは哀しみの犬』[2010年4月]

『バセンジーは哀しみの犬』
 私の名前はレイチェル・アレグザンダー。私立探偵。
 頼りになる相棒のダシールは筋肉質の闘犬、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア。アメリカンピットブルとよく間違えられるけど、違う犬種だ。
 そんな私たちのもとに仕事の依頼が舞い込んだ。車に撥ねられて殺された友人の、犯人捜しを手伝ってほしいという。
 被害者がゲイの画家だったため、警察は同性愛者への虐待事件と見ているらしい。だが、被害者の愛犬マグリットが消えていた。
 マグリットはただの犬ではない。ドッグショーで何度も優勝している貴重な犬だ。ということは、チャンピオン犬にまつわる利権がらみという可能性もある。
 あやしいのは被害者の恋人? 被害者が亡くなって急にその絵を売り出した画廊の女主人? それともマグリットを使って密かに利益をあげていたらしいハンドラー?
 私はもとドッグトレーナーという過去を生かして、早速調査にあたった。

 シェイマス賞最優秀処女長編賞受賞作。コンビ探偵アレグザンダー&ダシール第1弾。

(2010年4月5日)

 


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