今月の本の話題

2010.04.05

この世で最後の「探偵小説」―― 芦辺拓『綺想宮殺人事件』[2010年4月]

■担当編集者Fによる『綺想宮殺人事件』公式宣伝Twitterアカウント期間限定運用中!
フォロー、リムーブご自由にどうぞ。http://twitter.com/kisoukyu

琵琶湖畔にそびえる壮麗な怪建築群《綺想宮》を訪れた名探偵・森江春策。この異形の建物は、万乗庫之輔という謎の男が、その財と知力を注ぎ込んで創り上げたものだという。

ここで「探偵」を待っていたのは、美しき案内人・二十重亜綺楽(はたえあきら)と七人の奇怪な滞在客だった。そして森江が到着した晩、自動的に詩をつむぐ機械「大発見(ジ・ユーレカ)」が火精(ザラマンダー)、水精(ウンデーネ)、風精(ジュルフェ)、土精(インクーブス)の呪文を歌い上げる。翌日から、天地創造の七日間を表わす曲が奏でられる中、滞在客は次々謎の死をとげてゆく。暗室(カメラ・オブスキュラ)で発見された五芒星(ペンタグラム)の上の焼死体、毒草園に描かれた九芒星(エニアグラム)と地中に埋められた死体……四大の呪文に則るように殺害された後、異様なシンボルで飾りたてられた被害者たち。驚くほど深い知識と意味がこめられた「見立て」は、森江の推理を何処へ導くのか?

本格ミステリを愛し、その神髄を知り抜いた著者が「探偵小説の最期」に捧ぐ訣別の書!

※ ※ ※ ※ ※

“最後の探偵小説、あるいは探偵小説の最期”という挑発的な献辞が掲げられた『綺想宮殺人事件』は、本格の雄・芦辺拓による最高峰の本格ミステリにして、いわゆる〈奇書〉――『黒死館殺人事件』『ドグラ・マグラ』『虚無への供物』に続く、新たな〈奇書〉といっても過言ではないでしょう。

「ミステリーズ!」連載時より大幅加筆でお届けする本作、4月28日発売予定。建石修志氏による美麗な《綺想宮》の姿が目印です。今春、ぜひ「探偵小説の終焉」にお立ち会い下さい。


■担当編集者Fによる『綺想宮殺人事件』公式宣伝Twitterアカウント期間限定運用中!
フォロー、リムーブご自由にどうぞ。http://twitter.com/kisoukyu

(2010年4月5日)

 


推理小説の専門出版社|東京創元社
バックナンバー