今月の本の話題

2009.12.07

名物コンビが聖夜を騒がす第6弾! コリン・ホルト・ソーヤー『メリー殺しマス』[2009年12月]

名物コンビが聖なる季節を騒がせる!?
高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉シリーズ第6弾!


 お待たせしました! 高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉を舞台にした人気シリーズ、第6弾の登場です。
 タイトル、カバー絵、内容紹介……どこをご覧いただいても一目瞭然ですが、本書はクリスマス・シーズンまっ最中のお話です。いくつになっても心浮き立たずにはいられない聖なる季節に、ただでさえ騒々しくて活発な名探偵コンビ、アンジェラとキャレドニアのふたりが、黙って“ごくふつうの老人ホームのクリスマス”を楽しんだりするでしょうか?

 もちろん、そんなはずはありません。案の定というか、〈海の上のカムデン〉でまたしても事件――季節柄を考慮して(?)、カムデンのロビーに置かれた特大クリスマスツリーの下で入居者の死体が見つかるというもの――が起き、出動してきたおなじみマーティネス警部補に簡単な“調査”を頼まれたのをいいことに、例によって自分たちに都合よく解釈して探偵活動に乗り出すのです。例年以上にどたばた騒ぎが頻出するクリスマスの一部始終を知るには、本書をお読みあれ。

 前作『殺しはノンカロリー』が、名物コンビが〈カムデン〉を飛び出して事件を捜査する、いわば番外編だったのに対し、ふたたび老人ホームに舞台を戻した本作では、入居者・スタッフ・捜査陣などなど、個性豊かなレギュラー陣が総出演。クリスマスだからなのか、ふだんより何割増しか愉快なふるまいを見せてくれます。そのせいもあって、本書のボリュームはシリーズ最大級。たっぷりとお楽しみいただける一冊になっております。

 クリスマス前に読んでお祭り気分を高めるもよし、プレゼントとして聖夜のあとに読むもよし。コリン・ホルト・ソーヤー『メリー殺しマス』は12月19日刊行予定です。

※  ※  ※  ※

 高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉のクリスマス・シーズンは、幕開きから大騒ぎ。はた迷惑にも、ロビーの大ツリーの下に、プレゼントならぬ入居者の死体が置かれていたのだ。
 はなからこの一件を殺人だと決めつけたアンジェラとキャレドニアは、ほかの事件で大忙しなマーティネス警部補の協力依頼を拡大解釈し、いつもどおりの体当たり捜査を開始する……。
 名物コンビが聖なる季節を騒がせる、シリーズ第六弾。


(2009年12月7日)

 

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