今月の本の話題

2009.11.05

フレーヴィア・シリーズ開幕! CWAデビュー・ダガー受賞作 アラン・ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』[2009年11月]

化学大好き11歳の少女が、
切手とマジックの事件に挑む!


 化学(特に毒物)大好き少女フレーヴィア・ド・ルースの活躍を描く、新シリーズをお届けします。
 主人公のフレーヴィアは、父と二人の姉とともにイギリスの片田舎に暮らす11歳。母は亡く、父は趣味の切手収集に没頭、姉たちとは意地悪をしたりされたりの関係。生意気で小癪で悪知恵を働かせる反面、年齢相応の幼さや優しさをもった少女です。
 全六作で構想されているシリーズの第一弾となる本書で、彼女は貴重な切手とマジックにまつわる不思議な事件に挑みます。
 フレーヴィアはイギリスに住む11歳の少女ですが、作者のアラン・ブラッドリーはそれとは正反対。カナダ在住の、70歳にしてCWAデビュー・ダガーを受賞した男性です。そのような人物が書いたことを頭の片隅に置いていただいて、作者と作品のギャップに驚くのもまた一興かと思います。
 シリーズ第二作The Weed That Strings the Hangman's Bagは来年に原書が刊行されます。こちらも弊社から刊行の予定ですので、どうぞお楽しみにお待ちください。
(2009年11月5日)

 

【2009年3月以前の「本の話題」はこちらからご覧ください】

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