今月の本の話題

2009.08.05

変人だらけの古都エディンバラを舞台にした、寄り道だらけの知的な冒険 アレグザンダー・マコール・スミス『日曜哲学クラブ』[2009年8月]

 イザベル・ダルハウジー、40歳代前半、離婚歴あり、現在独身。ひと癖もふた癖もある人々が集う国スコットランドの古都エディンバラに住む、知的で好奇心溢れる女性哲学者。〈応用倫理学レビュー〉誌の編集をしている。
 そんな彼女が主宰するのが〈日曜哲学クラブ〉。一度も開かれたことがないという奇妙なクラブだ。
 ある日コンサートを聴きに行った劇場で、天井桟敷から若い男性が墜落するのを目撃したイザベル。もしかしたら若者がこの世で見た最後の人物は自分だったかもしれないと思うと、持ち前の社会的責任感が頭をもたげ、長年の哲学的思考で培った優れた観察力をたよりに、若者の死の謎を探るが……。
 寄り道だらけの知的な冒険。哲学者探偵(?)シリーズ開幕。

(2009年8月5日)

 


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