今月の本の話題

2009.05.07

ようこそ、ペニーフット・ホテルへ――ケイト・キングズバリー『ペニーフット・ホテル受難の日』[2009年5月]

 ここはペニーフット・ホテル。静かな田舎町バジャーズ・エンドにひっそりと建つ隠れ家のような快適なホテル。上流階級に人気の宿で、プライバシーと従業員の口の固さは保証付き。
 さるやんごとない方も宿泊されるとか、されないとか。
 そんなホテルで、ひとりの宿泊客の婦人が墜落死した。どうやら屋上庭園から転落したらしい。事故、自殺、それとも? 
  ちょうどホテルでは、催しものとして、仮面舞踏会が開かれようとしていた。テーマはなんとアラビアン・ナイト。スルタンも、踊り子たちも、そして余興の目玉ニシキヘビ“ヘンリー”も、準備万端のはず……!?
 宿泊客の墜落死と行方不明の大蛇、相次ぐトラブルに、亡き夫が遺したホテルの名誉と評判を守ろうと、勝ち気で行動的な女主人セシリーが立ちあがり、忠実で謹厳実直な支配人のバクスターとともに、こっそり宿泊客らに事情を聞いてまわるのだが……。

 20世紀初頭、イギリスの保養地にある優雅なホテルで起こる事件の数々と、そこに関わる紳士淑女の人間模様を描くシリーズ第1弾。

(2009年5月7日)


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