Scienece Fiction

2018.05.02

SF不思議図書館 愛しのジャンク・ブック 第3回(2/2)

4 もう一冊の伝記『ドック・サヴェッジ――その黙示録的な生涯』

 『アフリカの冒険』刊行前の一九七三年、ファーマーはもう一冊の偽作伝記を上梓する。Doc Savage: His Apocalyptic Life(ドック・サヴェジ――その黙示録的な生涯)(ダブルデイ刊、未訳)である。

画像4.jpg  ドック・サヴェジは、レスター・デントを中心とする作家チームが、一九三三年から一九四九年まで、パルプ雑誌〈ドック・サヴェジ・マガジン〉に執筆した人気シリーズの主人公だ。全百八十一話からなり、ドックと助手の五人が世界を股にかけて、犯罪者や悪人と対決する。わが国でも第一長篇『ブロンズの男』(1933、ハヤカワSF文庫刊)をはじめ五冊が翻訳されているので、ご存知の方も多いだろう。
 ファーマーがターザンと同じくらいに愛読していたのが、このシリーズだった。彼はTarzan Aliveの中で、ドックとターザンが親戚関係にあることを明らかにしたが、その関係をより詳しく記したのが本書だ。
 第一章でファーマーは、なぜドック・サヴェジを取り上げたのかを、改めて告白する。彼が読書遍歴の中で出会ってきた作家たち――ドストエフスキーやバルザック、ジョイス、カミュ、サルトル、ウィリアム・バロウズ、ヘンリー・ミラー、等々――が述懐され、同時にパルプ雑誌に魅せられたことで、《ドック・サヴェジ》シリーズが特別な存在になった旨が語られる。この部分は自伝的な要素が強く、書物に対するファーマーの嗜好性がわかって興味深い。
 それが終わると、いよいよドックのキャラクター紹介が始まる。
 ドックは、引退したジミー・バレンタイン(O・ヘンリーの短篇「よみがえった改心」に登場する天才的な金庫破り)とアルセーヌ・ルパンから、「犯罪とは何か?」という哲学を教示され、同じく引退したホームズとソーンダイク博士からは、科学捜査方法を学んだという。しかも関係者として、サム・スペードの父親まで登場する。
 今回は主役だけではなく、彼の五人の助手(モンク、ハム、ジョニー、レニー、ロング・トム)に関しても多くのページが割かれており、彼らの人となりも懇切丁寧に解説されている。
 またファーマーは、ドックの仲間たちがオフィスとして使っている高層ビルを、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルであると断定(原作ではビル名は無い)。ビルの断面図を載せて、三つの秘密のエレベーターと、小説では描かれないプライベート・ルームの存在などを饒舌に語るのだ。他にも、八十六階に位置するオフィスのフロアマップや、ドックが滞在する北極の基地「孤独の砦」の秘密、ドッグの専門飛行機や武器・装備についても詳述している。そんな原作以上に詳しい書き込みを読んでいると、一九六〇年代に少年向け雑誌に載っていた、「怪獣博士」こと故・大伴昌治が編纂した近未来や怪獣たちの「図解グラビア」を見ているような気分になってくる。
 ファーマーはいう。「007やナポレオン・ソロよりも早く考案され、一九三〇年代から使われていた装備もあったのだ」
 こうなるともう伝記本というよりは、今では当たり前のように刊行されている設定資料集の走りのような本だといっていい。
 そして彼は、ターザンの伝記と同じようにドックの親族・縁者を遡り、今回も家系図を作成した。少し人間関係がややこしいけれど、次のような親戚関係が浮かび上がるという。
 まず、ドック・サヴェジは、第六代グレイストーク卿の庶子ジェームズ・ウィルドマンの子供。その先祖に当たる第四代グレイストーク卿の兄弟サー・ウィリアム・クレイトンの子孫に、ジェームズ・ボンド、フィリアス・フォッグ(『八十日間世界一周』の主人公)、トラヴィス・マッギー(J・D・マクドナルドが生んだ私立探偵)といったミステリ・SFの世界の有名人が多数いて、しかもモリアーティ教授やフー・マンチューといった悪人も関係者だそうだ。それどころか、フィリアス・フォッグの子孫が、《階層宇宙》シリーズの主要登場人物ポール・フィネガンこと〈キカハ〉であるという。そもそもフィネガンは、作者ファーマーの分身という設定なので、ということは彼自身も一族? いやはや、ファーマーさん、筆がスベりまくり!
 このようにターザンを中心とする大所帯のヒーロー一族が誕生したわけだが、その面々が登場する作品群は、隕石が落ちた場所の名前をとって、その後《ウォルド・ニュートン・ファミリー》シリーズと呼ばれるようになった。だから、前にあげたTarzan Aliveから『アフリカの冒険』までの一連の諸作は皆、《ウォルド・ニュートン・ファミリー》シリーズということになる。

画像5.jpg  ただし、『アフリカの冒険』刊行時に勃発したバローズ財団からの抗議も影響してか、その後は戯作を執筆するペースが次第に落ちていく。一九七〇年代後半には、他人の作品には基づかないオリジナル作品が増え、《リバーワールド》《階層宇宙》《デイワールド》などの続篇を精力的に上梓する。また、一九九〇年代には、戯作ではない「正式な」続篇をついに執筆。ドック・サヴェジ物の公式な新作長篇Escape from Loki(1991、バンタム社刊、未訳)と、バローズ財団の許可を得たターザン物の新作長篇The Dark Heart of Time(1999、バランタイン刊、未訳)を刊行し、後者がファーマーの単独執筆による最後の長篇になった。

5 《ウォルド・ニュートン・ファミリー》シリーズの新作

 改めて、ファーマーの作風の変遷を振り返っておこう。
 第一期が、三十歳代から四十歳代(一九五〇年代から六〇年代末)。この期間は、宗教と性を題材とする宇宙SFや冒険ファンタジーが多い。《階層宇宙》《リバーワールド》などのシリーズの原型が生まれたのもこの時代だ。
 第二期が、五十歳代から六十歳代のはじめまで(一九六〇年代後半から一九七〇年代後半まで)。他人の文学作品を題材にしたパロディーや架空の伝記、それにまつわるエッセイといった「戯作」を狂ったように発表した。その数は、大小合わせて六十作以上。ファーマーの生涯作品の総数が二百作を超えるので、大雑把に数えても三分の一近くを戯作が占めることになる。
 第三期が、六十歳代から亡くなる九十一歳まで(一九七〇年代後半から二〇〇九年)。《階層宇宙》《リバーワールド》が再開され、新たに《デイワールド》シリーズも始まった。長編『気まぐれな仮面』のような単発作品や、前述したターザンやドック・サヴェジを主人公とするオリジナル長編なども上梓している。
 数多くの戯作は、次世代のクリエイターたちにも影響を与えている。
 例えば、作家のニール・ゲイマン。彼は少年時代に《ウォルド・ニュートン・ファミリー》を愛読していたと証言。自らも短篇「翠色の習作」(邦訳は短篇集『壊れやすいもの』収録)を執筆し、二〇〇四年にヒューゴー賞を受賞した。
 『ウォッチメン』『フロム・ヘル』等で知られるコミック界の巨匠アラン・ムーアもその一人だ。彼は、コミック・ニュース・サイト「NEWSarama」のインタビューの中で、子供の頃からファンだったと告白。ターザンやドック・サヴェジの伝記を読破し、傑作アメコミ『リーグ・オブ・エクストラオーディナリー・ジェントルメン』もその影響下にあると述べている。好きな戯作は、前述した短篇集 Riverworld and Other Stories に収録された "The Jungle Rot Kid on the Nod"(ヤク中のジャングル腐れキッド)だとか。
 他にも、ファーマーと生前から親交があり、二〇一二年に長篇Lord Tygerがタイタン・ブックスから再刊された際、序文を書いたジョー・R・ランズデール、ファーマーの作品を意識して《ドラキュラ紀元》シリーズを書いているというキム・ニューマンなど、後継者を挙げていけばきりがない。
 若手では、わが国では有名ではないけれど、SF作家ウィン・スコット・イカートが代表格だ。
 二〇〇五年、彼はファーマーの自宅を訪問。地下室の書棚から、長篇のプロット原稿を発掘する。タイトルはThe Evil in Pemberley House(ペンバリー館の悪霊)。ドック・サヴェジの娘パトリシアを主役にした〈ウォルド・ニュートン・ファミリー〉シリーズの長篇用シノプシスであった。ファーマーは、戯作趣味に熱中した一九六〇年代末から七〇年代に、この原稿を書き上げたものの、何らかの事情で小説にしないまま、寝かしていたという。
 興奮したエカートは、自分で長篇化したい旨をファーマーに打診。許可を得て書き下ろす作業に入る。そして、シノプシスを忠実になぞりつつ、細かい箇所はファーマーとテキストを何度も練り直して、ついに二〇〇九年、The Evil in Pemberley Houseは完成する。ファーマーにとっては十年ぶりの長篇であったが、彼は本の完成を見ることはなく、二〇〇九年二月二十五日に、九十一歳で死去した。単行本はイカートとの共著として、六か月後に刊行された。

画像6.jpg  最後に、この《ウォルド・ニュートン・ファミリー》シリーズの長篇The Evil in Pemberley House(サブテラニアン・プレス刊、未訳)の内容をご紹介しておこう。
 時は一九七三年。ニューヨークに住む二十二歳の女性パトリシア・クラーク・ウェルドマンのもとに、ロンドンの弁護士ニューウェル氏から、遺産継承を受けるかどうかの連絡が入る。彼によれば、パトリシアには英国ダービーシャー州のカントリーハウス「ペンバリー館」とその周辺の土地を相続する権利があり、詳細を知りたければ、英国まで来て欲しい、というのだ。寝耳に水の話だったが、興味を抱いた彼女は早速英国に向かう。
 実はパトリシアは、犯罪学者として著名なドック・サヴェッジの一人娘だった。母はアデレード・ルパン(アルセーヌ・ルパンの娘)。しかし一年前、父と母は南極で謎の死を遂げていた。
 ペンバリー館は、ジェーン・オースティンの古典『高慢と偏見』の舞台として名高く、長らくダーシー家が保有していた。しかし十九世紀末に、パトリシアの祖父ジェイムズ・ウィルドマンの叔父だった第六代グレイストーク卿がダーシー家「ペンバリーハウス」を、親族でもあったことから譲り受け、以降、グレイストーク卿の一族が保有した(この件はTarzan Aliveで指摘されている)。ところが、「ターザン」として知られる第八代グレイストーク卿が、ペンバリー館の相続を放棄してしまったため、その継承者として、一族の系譜に繋がるパトリシアが指名されたのだ。
 相続を拒否すると、百三歳の今もペンバリー館で暮らす、第六代グレイストーク公爵夫人の二番目の夫の孫たち(異性の双子リチャードとカーラ)に引き継がれるらしい。
 ロンドンに降り立ったパトリシアを何者かが襲った。危うく難は逃れたものの、今度は駅から車でペンバリー館に向かう途中、銃撃を受け、拉致されてしまう。しかしパトリシアは、幼い頃から父の指導のもと、強固な精神と強靱な肉体を養うトレーニングを受けてきた。簡単に動じる人間ではない彼女は、人の気配が無いタイミングを狙って脱出。鬱蒼とした森の中をさまよううちにリチャードと遭遇し、パトリシアはようやく館にたどり着く。
 背景となる過去の人間関係がややこしいけれど、古いペンバリー館を背景にさまようパトリシアの姿は、ゴシック・ロマンスの表紙そのままのようで、なかなか雰囲気がある。  ペンバリー館には、百三歳の公爵夫人と、その専属の医師で六十三歳のアウグスタス・モラン(シャーロック・ホームズの物語に何度か登場したモラン親子の子孫らしい)、モランの助手で前科者のオースティン、そして、公爵夫人の孫リチャードとカーラが住んでいた。モランは四十年以上も公爵夫人に仕えており、二人の関係に淫靡な空気が漂うのを、パトリシアは感じとる。また、リチャードとカーラの関係も近親相姦を疑わせた。
 リチャードによると、ペンバリー館には亡霊が出るという。十六世紀末、当主のウィリアム・ダーシーは嫉妬深く残忍な人物で、浮気した妻ベスと彼女の愛人を殺害。さらに彼らの娘の首を切断したという。以降、ダーシー家を呪いつつ死んだベスの亡霊が、娘が殺された命日をはさんで三日間、ダーシー家と血縁のあるグレイストーク一族の当主のもとに、連日深夜0時に現れるというのだ。しかも、亡霊に遭遇すると死の呪いをかけられるらしい。そして、パトリシアが到着した今日が、まさに亡霊が出現する初日なのだという。しかも彼女が泊まる寝室こそ、殺されたベスの部屋――。
 深夜を迎え、午前0時に出現した幽霊はエロチックな空気を発し、レズビアンのようにパトリシアを襲った。実は双子の妹カーラもレズ気があるらしく、パトリシアに迫ってくる。パトリシアのネグリジェ姿が強調されたり、亡霊がヌードだったりとアダルトな味わいが顕著なのは、一九六八年にファーマーが上梓したゴシック・ポルノLove Song(愛の歌)(ブランドン・ハウス刊、未訳)の雰囲気を踏襲しているようで、ひとつのアクセントになっている。
 マニア向けのシーンも用意されており、パトリシアが屋敷内を散策するシーンでは、第六代グレイストーク卿の蔵書が紹介される。フィリアス・フォッグに関するコレクション品や、シャーロック・ホームズの著作『探偵の技術』『実用養蜂便覧』、ジェイムズ・モリアーティ教授の『小遊星の力学』、ヴァン・ヘルシング博士やチャレンジャー教授の著作――いやはや素敵な書庫である。
 やがてラストに向けて物語が加速。恐怖の亡霊や、異常な住人、正体不明の襲撃者に追い詰められたパトリシアの中で、グレイストーク家特有の内なる「何か」が目覚めていく。そして、三日目の深夜。再びベスの亡霊が現れ、同時に襲撃者たちも行動を開始。森の中に連れ出されたパトリシアは決死の覚悟で反撃に転じる。かくしてペンバリー館の森で、クライム・ノベルさながらの死闘が繰り広げられる――。
 オカルト怪奇アクション小説といった感じで、最後まで楽しめる作品だ。アダルトな味わいもあって、なんともサービス満点である。しかも、ラストには謎解きまであリ、パトリシアを巻き込んだ陰謀のすべてが明らかになるのも心地よい。「SF不思議図書館」の書棚にふさわしい、痛快な怪奇ミステリといえよう。

6 ファーマーは生きている

 今年は、SF作家フィリップ・ホセ・ファーマーの生誕百年にあたる。惜しくも彼は、二〇〇九年に亡くなってしまったが、海外では今も、彼の業績を讃えるイベントや書籍の刊行が後を絶たない。

画像7.jpg  例えば――毎年夏に行われるのが、熱狂的なファーマー・ファンが集う「ファーマーコン」FarmerConである。十三回目の今年は、アメリカのピッツバーグで七月に開催。「生誕百年記念大会」と銘打ち、ファーマーと親交のあったジョン・R・ランズデールをゲストに迎えて、ファーマー作品の楽しさを語り明かすイベントが三日間にわたって繰り広げられる。ヴィンテージのペーパーバックとパルプ雑誌を扱う「パルプ・フェスティバル」も共催、というのもうらやましい。
 ファーマー作品の復刻を多数手掛けるメテオ・ハウス社からは、代表的な中・短篇や、未収録作品、エッセイ、詩、講演録、書誌等――をまとめた書籍The Philip Jose Farmer Centennial Collection(フィリップ・ホセ・ファーマー世紀のコレクション)も刊行される。デビュー当時の幻の原稿や亡くなる直前までの作品を、体系的に網羅した傑作選だそうだ。
 かくしてファーマーは、ターザンのように永遠の命を得た。彼もまた、グレイストーク一族の者だったのかもしれない。

《主要参考文献&ウェブサイト》
・Myths for the Modern Age: Philip Jose Farmer's Wold Newton Universe(2005) Win Scott Eckert著 Monkey Brain刊
・Philip Jose Farmer International Bibliography https://www.philipjosefarmer.com/

《おまけの資料》
フィリップ・ホセ・ファーマーによる主なSF戯作リスト(※は《ウォルド・ニュートン・ファミリー》シリーズ)
●A Feast Unknown(1969、エセックスハウス刊、未訳)
●Lord Tiger(1970、ダブルデイ刊、未訳)
●The Wind Whales of Ishmael (1971、エースブックス刊、未訳)
●Tarzan Alive:A Definitive Biography of Lord Greystoke(1972、ダブルデイ刊、未訳)※
●Doc Savage:His Apocalyptic Life(1973、ダブルデイ刊、未訳)※
●The Other Log of Phileas Fogg(1973、DAW刊、未訳) ※
●The Adventure of the Peerless Peer(1974、アスペン・プレス刊、邦訳『シャーロック・ホームズ アフリカの冒険』白川星紀訳)※
●After King Kong Fell(1974、邦訳「キング・コング墜落のあと」宇佐川昌子訳)※
●A Scarletin Study(1975、邦訳「スカーレティンの研究」風見潤訳)
●Venus on the Half-Shell (1975、邦訳『貝殻の上のヴィーナス』藤井かよ訳)
●The Problem of the Sore Bridge―Among Others(1976、邦訳 「痛がる橋の問題――その他いろいろ」日暮雅通訳)※
●The Doge Whose Barque Was Worse Than His Bight(1976、The Magazine of Fantasy and Science Fiction掲載、未訳)※
●Riverworld and Other Stories(1979、バークリー刊、一部邦訳あり)
●A Barnstormer in Oz(1982、ファンタジア・プレス刊、未訳)
●Greatheart Silver(1982、トーブックス刊、未訳)
●Escape from Loki (1991、バンタム社刊、未訳)※
●The Dark Heart of Time (1999、バランタイン刊、未訳)※
●The Evil in Pemberley House(2009、サブテラニアン・プレス刊、未訳)※ ウィン・スコット・イカートと共著
●Tales of the Wold Newton Universe(2013、タイタンブックス、一部邦訳あり)アンソロジー ※

本リストからは外したが、有名人が多数登場する《リバーワールド》シリーズも、ある種の「SF戯作」といえよう。

                                                  (了)
[O1]「?」は、印刷すると化けますのでご注意下さい。
[O2]印刷すると化けますのでご注意下さい。
[O3]印刷すると化けますのでご注意下さい。


(2018年5月2日)



■ 小山 正(おやま ただし)
1963年、東京都新宿区生まれ。ミステリ研究家。慶應義塾大学推理小説同好会OB。著書に『ミステリ映画の大海の中で』(アルファベータ刊)。共著に『英国ミステリ道中ひざくりげ』(光文社)。編著に『越境する本格ミステリ』(扶桑社)、『バカミスの世界』(美術出版社)、他。





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