Science Fiction

2011.12.01

松崎有理『あがり』収録作品の人気投票結果および著者からの「粗品」当選者発表[2011年12月]

2011年9月25日から11月末日にかけて本ウェブマガジン上で実施しました、松崎有理『あがり』(創元日本SF叢書)収録作品の人気投票の結果を発表します。

*第1位「不可能もなく裏切りもなく」

投票をいただいた方のなかから、抽選の結果、羽坂征高さまに、著者・松崎さんより「粗品」を進呈いたします。tss@tsogen.co.jpまでご連絡ください。

以下に、個別に頂戴しましたコメントを抜粋して御紹介いたします(収録順)。

■「あがり」
*それまでの伏線がきれいに収斂される落ちのインパクトがあまりにも群を抜いていました。(年齢記載なし・男性)
*主人公(というよりヒーロー)が切り替わるという展開がツボにはまりました。(38歳男性)
*壱番町二丁目「ゆきわたり」。宮沢賢治の童話「雪渡り」から。あそこの白玉あんみつ赤えんどう豆多め。食べたい。(56歳男性)

■「ぼくの手のなかでしずかに」
*どれも良いんですけど、あえて言うなら。体温や空気感のひんやりとした優しさを感じる語り口がとてもいいです。(年齢記載なし・男性)
*どの物語にも魅きつけられますが、それは〈北の街〉によく似た街で学生時代を過ごしたからというだけではないと思っています。「あがり」と同じ生物系の大ネタに驚かされましたが、それ以上に数学研究者のおずおずとした恋の物語がせつなく印象に残りました。(年齢性別記載なし)
*真綿で心を締め付けられる哀しい結末でした。他の作品も東北大のある青葉山周辺の空気感に抱かれ、心にずっとしまっておきたいはかなくも美しい物語と感じました。(52歳女性)

■「代書屋ミクラの幸運」
*ミクラ君が妙に可愛い。なんというか、不器用なところが特にいとおしくなった。(38歳男性)
*作品の内容以前の問題として、代書屋なる職業の存在に驚いた次第。そのことがこの作品を印象づけました。(年齢記載なし・男性)
*アイデアとキャラクターが面白い。ミクラは学園都市のいい案内役。研究者の悲哀も出ているし。(44歳男性)

■「不可能もなく裏切りもなく」
*一つの作品中に、野心的な狙いとなんとも言えない叙情が混在しているのがとても気に入りました。(32歳男性)
*「出すか出されるか法」という素晴らしい設定がもっとも生きた物語だと思います。ミステリ短編として読んでも秀作であると感じました。(30歳男性)
*営業部長すてきです。(年齢記載なし・男性)
「不可能もなく裏切りもなく」は、〈Webミステリーズ!〉2011年5月号に発表されましたが、書籍収録にあたり大幅な改稿がなされています)

■「へむ」
*仙台での学生時代をなつかしく思い出しながら読みました。「へむ」は、ちょっと暗い作品が多い中、未来に希望を抱かせるような結末で、ほっとしました。今後、今回話の出てこなかった、工科系をテーマにした作品を出されることを期待します。(年齢性別記載なし)

松崎有理さんの公式サイト「完全無欠の空白」
http://yurimatsuzaki.com/

■創元SF短編賞 募集中!
(2011年12月5日)


 

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