Science Fiction
2011.04.15
『原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー』人気投票結果を発表します!
創元SF文庫より2010年12月18日に刊行しました『原色の想像力 創元SF短編賞アンソロジー』の収録作品を対象として、人気投票を開催いたしました。2011年3月31日の締め切りまでに96人の方に御投票をいただきました。ありがとうございました。
いただいたコメントを抜粋して発表いたします。
■一位 宮内悠介「盤上の夜」(52票)
*冒頭から作品世界に惹き込まれました。中国時代や日本に戻って棋界で活躍し、その後失踪してから広島の病院で見つかるまでの展開は、緩急に富んでいて、頁をめくるのに心踊らされました。由宇の生き方や、彼女を支える相田との絆にも、魅了されました。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*精緻な文体と奇想にうならされた。『原色の想像力』中では最も他の作品を読みたいと思った。(男性、40歳)
*行き詰まるような迫力。とても重い雰囲気でしたが引き込まれました。ラストシーンは涙もの。(男性、31歳)
*内面と身体を高いレベルで統合したような描写が良かった。囲碁を知らない私でも楽しめた。(年齢性別記載なし)
*孤独な魂が救われるのは孤独によってのみなのかもしれない。SFという狭い枠におさまってしまうのは勿体ない器。ジャンルにとらわれない広がりを期待。(女性、29歳)
■二位 高山羽根子「うどん キツネつきの」(33票)
*一見バラバラに見える物語群をまとめ上げる幻想的な結末は,ファンタジーとして,ミステリとして,そしてSFとして素晴らしかったです.(男性、23歳)
*不思議を上手く掬い上げた感じ。ゆるやかにまとめられた全体の感じもよかったです。(男性、27歳)
*それぞれの人生を歩む三姉妹。人生には様々な事が起こって、みんな様々な思いを抱いて生きていく。こんな世界なのだから、そんな事もあるかも知れない。美しくも不思議なラストが心に残る。(男性、30歳)
*この素晴らしさをいかに説明したらいいか、今もまだ考え続けてます。投票3作全部これにしたいくらい。そして「次回作に期待」!(男性、46歳)
*玄関の前で待つニワトリといった、普通なら絶対に思いつかないような細部のネタが、なんとも言えない余韻を読後も残しました。とにかく溢れるセンスが全編に光ってて、先がとても楽しみ!(男性、31歳)
■同票三位 おおむら しんいち「かな式 まちかど」(29票)
*「ひらがな」に人格を持たせて語り合うという、見知らぬ他人同士の関係を象徴するような、未来の日本人同士の人間関係を象徴するような、その素晴らしいメタファーに言葉を失う。めったに書けるレベルの小説ではありません。文句なしの一票。カタカナを主人公にした別の人間関係を象徴するメタファーが読みたいと思わせる、この人に文句なしの一票を入れます。(男性、54歳)
*かなの徹底した人格化と哲学めいた展開が面白おかしかった。(年齢性別記載なし)
*これを「SF」として投じてくる男前ぶりにしびれる。(男性、42歳)
*こういう作品は初めて読み、最初戸惑い、けれど読み終える頃には手懐けられたような感じです。(女性、32歳)
*こんなのあるのか! と目から鱗。しかもくすくすと笑えるのだから、そのアイデアというか頭の中に脱帽である。それに尽きる。(女性、27歳)
■同票三位 亘星恵風「ママはユビキタス」(29票)
*これぞSFの醍醐味! 世界が宇宙へと広がっていく可能性のイメージを脳へあたえてくれた。アンソロジー中個人的ナンバーワン。(女性、29歳)
*初っ端の意表を付いた通信で興味を引きつけ、ネタを徐々にあかして最後にがつんと来た。(男性、35歳)
*「銀河系の重力に引かれてゆっくりと落ちはじめる」という他では絶対にありえない雄大さに,SFの醍醐味を感じました。(男性、23歳)
*明るい世界観が良い・時空の広がりを感じる・「素晴らしい」人類を知らしめたいという意志に共感。(男性、49歳)
*一番SFらしい作品。モノローグで描き切っているのが、かえって説得力があって理解し易かった。(男性、51歳)
○他の作品へのコメント(掲載順はアンソロジーの収録順です)
端江田仗「猫のチュトラリー」
*ほのぼのホームコメディSF。登場人物が生き生きして好感度は高い。最初から最後まで気持ちよく読めた。SFと聞くだけで避ける人に是非読んで欲しい作品。(年齢性別記載なし)
*実にSF的内容をさらりと、ほのぼのした空気で描かれていて、読んでいてとても楽しい。(男性、31歳)
*コミュニケーションは孤独の上に成り立っている。孤独をあたり前に受け入れて肯定する、やさしい物語。(女性、29歳)
永山驢馬「時計じかけの天使」
*百合と日菜子の親交は、読んでいて魅了されました。また、文章も読みやすく、読者を引っぱっていくだけの表現力・描写力があると感じました。ラストも感動的でした。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*うまく騙されたことが、とても気持ち良かった。ラストもさわやかでいい。(男性、39歳)
*懐かしい趣のSF。読後に残る余韻がいい。(年齢性別記載なし)
笛地静恵「人魚の海」
*文明が退化した遠未来(多分)を生きる人々を極力人物の発言を排して淡々と描写する様が昔話のような幻想的な世界を創り出している。雰囲気が素晴らしい。(男性、24歳)
*長編もいけるのではないかと思わせる広大な世界観に圧倒された。(年齢性別記載なし)
*異世界感たっぷりの描写に圧巻。(男性、年齢記載なし)
山下敬「土の塵」
*文章がこなれていて、すんなり読むことができました。「まりあは何者か」ということをずっと考えながら読んでいたのですが、そうした疑問をラストに繋げた点は感心しました。全体としてもよくまとまっていて、完成度の高い作品だと思います。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*綺麗にまとまっている作品だと思いました。アイデアよりも物語の語り方が良かったです。(年齢性別記載なし)
*語りの静かさが妙に心に残った。SF用語がちりばめられいるけれどファンタジーな雰囲気がある。それが良かった。(男性、23歳)
坂永雄一「さえずりの宇宙」
*まさに日本SFの最先端だと感じました。何よりもかっこいい!!(男性、24歳)
*SFでしか読めないビジョン。提示されるイメージの美しさ。出会えてよかった。(女性、24歳)
*二読・三読しても面白さがわかる作品。著者にはぜひ、ハードSFに挑戦してほしい。次回作への期待を込めて投票します。(男性、35歳)
松崎有理「ぼくの手のなかでしずかに」
*SFのアイディアが無くても作品成立させる筆力がある上にアイディアが邪魔になっていないところが良かった。(男性、年齢記載なし)
*聞こえるか聞こえないかの、静かなカデンツが背景に流れているような作品です。トンデモSF的なネタや、淡い恋愛小説といった一面は、実は見た目上のもので、その奥に深い静かな小説としてのツイストがあるように思いました。ラスト一行のこのさりげなさ! 好きです。(男性、31歳)
*短編らしく物語らしい作品だなと思った。得るもので失われて行く関係が簡潔でわかりやすく、全体の雰囲気がとても好き。(女性、19歳)
ありがとうございました。
本格ミステリの専門出版社|東京創元社
いただいたコメントを抜粋して発表いたします。
■一位 宮内悠介「盤上の夜」(52票)
*冒頭から作品世界に惹き込まれました。中国時代や日本に戻って棋界で活躍し、その後失踪してから広島の病院で見つかるまでの展開は、緩急に富んでいて、頁をめくるのに心踊らされました。由宇の生き方や、彼女を支える相田との絆にも、魅了されました。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*精緻な文体と奇想にうならされた。『原色の想像力』中では最も他の作品を読みたいと思った。(男性、40歳)
*行き詰まるような迫力。とても重い雰囲気でしたが引き込まれました。ラストシーンは涙もの。(男性、31歳)
*内面と身体を高いレベルで統合したような描写が良かった。囲碁を知らない私でも楽しめた。(年齢性別記載なし)
*孤独な魂が救われるのは孤独によってのみなのかもしれない。SFという狭い枠におさまってしまうのは勿体ない器。ジャンルにとらわれない広がりを期待。(女性、29歳)
■二位 高山羽根子「うどん キツネつきの」(33票)
*一見バラバラに見える物語群をまとめ上げる幻想的な結末は,ファンタジーとして,ミステリとして,そしてSFとして素晴らしかったです.(男性、23歳)
*不思議を上手く掬い上げた感じ。ゆるやかにまとめられた全体の感じもよかったです。(男性、27歳)
*それぞれの人生を歩む三姉妹。人生には様々な事が起こって、みんな様々な思いを抱いて生きていく。こんな世界なのだから、そんな事もあるかも知れない。美しくも不思議なラストが心に残る。(男性、30歳)
*この素晴らしさをいかに説明したらいいか、今もまだ考え続けてます。投票3作全部これにしたいくらい。そして「次回作に期待」!(男性、46歳)
*玄関の前で待つニワトリといった、普通なら絶対に思いつかないような細部のネタが、なんとも言えない余韻を読後も残しました。とにかく溢れるセンスが全編に光ってて、先がとても楽しみ!(男性、31歳)
■同票三位 おおむら しんいち「かな式 まちかど」(29票)
*「ひらがな」に人格を持たせて語り合うという、見知らぬ他人同士の関係を象徴するような、未来の日本人同士の人間関係を象徴するような、その素晴らしいメタファーに言葉を失う。めったに書けるレベルの小説ではありません。文句なしの一票。カタカナを主人公にした別の人間関係を象徴するメタファーが読みたいと思わせる、この人に文句なしの一票を入れます。(男性、54歳)
*かなの徹底した人格化と哲学めいた展開が面白おかしかった。(年齢性別記載なし)
*これを「SF」として投じてくる男前ぶりにしびれる。(男性、42歳)
*こういう作品は初めて読み、最初戸惑い、けれど読み終える頃には手懐けられたような感じです。(女性、32歳)
*こんなのあるのか! と目から鱗。しかもくすくすと笑えるのだから、そのアイデアというか頭の中に脱帽である。それに尽きる。(女性、27歳)
■同票三位 亘星恵風「ママはユビキタス」(29票)
*これぞSFの醍醐味! 世界が宇宙へと広がっていく可能性のイメージを脳へあたえてくれた。アンソロジー中個人的ナンバーワン。(女性、29歳)
*初っ端の意表を付いた通信で興味を引きつけ、ネタを徐々にあかして最後にがつんと来た。(男性、35歳)
*「銀河系の重力に引かれてゆっくりと落ちはじめる」という他では絶対にありえない雄大さに,SFの醍醐味を感じました。(男性、23歳)
*明るい世界観が良い・時空の広がりを感じる・「素晴らしい」人類を知らしめたいという意志に共感。(男性、49歳)
*一番SFらしい作品。モノローグで描き切っているのが、かえって説得力があって理解し易かった。(男性、51歳)
○他の作品へのコメント(掲載順はアンソロジーの収録順です)
端江田仗「猫のチュトラリー」
*ほのぼのホームコメディSF。登場人物が生き生きして好感度は高い。最初から最後まで気持ちよく読めた。SFと聞くだけで避ける人に是非読んで欲しい作品。(年齢性別記載なし)
*実にSF的内容をさらりと、ほのぼのした空気で描かれていて、読んでいてとても楽しい。(男性、31歳)
*コミュニケーションは孤独の上に成り立っている。孤独をあたり前に受け入れて肯定する、やさしい物語。(女性、29歳)
永山驢馬「時計じかけの天使」
*百合と日菜子の親交は、読んでいて魅了されました。また、文章も読みやすく、読者を引っぱっていくだけの表現力・描写力があると感じました。ラストも感動的でした。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*うまく騙されたことが、とても気持ち良かった。ラストもさわやかでいい。(男性、39歳)
*懐かしい趣のSF。読後に残る余韻がいい。(年齢性別記載なし)
笛地静恵「人魚の海」
*文明が退化した遠未来(多分)を生きる人々を極力人物の発言を排して淡々と描写する様が昔話のような幻想的な世界を創り出している。雰囲気が素晴らしい。(男性、24歳)
*長編もいけるのではないかと思わせる広大な世界観に圧倒された。(年齢性別記載なし)
*異世界感たっぷりの描写に圧巻。(男性、年齢記載なし)
山下敬「土の塵」
*文章がこなれていて、すんなり読むことができました。「まりあは何者か」ということをずっと考えながら読んでいたのですが、そうした疑問をラストに繋げた点は感心しました。全体としてもよくまとまっていて、完成度の高い作品だと思います。今後も魅力ある作品を創作して下さい。ご活躍を心よりお祈りします。(男性、50歳)
*綺麗にまとまっている作品だと思いました。アイデアよりも物語の語り方が良かったです。(年齢性別記載なし)
*語りの静かさが妙に心に残った。SF用語がちりばめられいるけれどファンタジーな雰囲気がある。それが良かった。(男性、23歳)
坂永雄一「さえずりの宇宙」
*まさに日本SFの最先端だと感じました。何よりもかっこいい!!(男性、24歳)
*SFでしか読めないビジョン。提示されるイメージの美しさ。出会えてよかった。(女性、24歳)
*二読・三読しても面白さがわかる作品。著者にはぜひ、ハードSFに挑戦してほしい。次回作への期待を込めて投票します。(男性、35歳)
松崎有理「ぼくの手のなかでしずかに」
*SFのアイディアが無くても作品成立させる筆力がある上にアイディアが邪魔になっていないところが良かった。(男性、年齢記載なし)
*聞こえるか聞こえないかの、静かなカデンツが背景に流れているような作品です。トンデモSF的なネタや、淡い恋愛小説といった一面は、実は見た目上のもので、その奥に深い静かな小説としてのツイストがあるように思いました。ラスト一行のこのさりげなさ! 好きです。(男性、31歳)
*短編らしく物語らしい作品だなと思った。得るもので失われて行く関係が簡潔でわかりやすく、全体の雰囲気がとても好き。(女性、19歳)
ありがとうございました。
(2011年4月15日)
【2009年3月以前の「本の話題」はこちらからご覧ください】
本格ミステリの専門出版社|東京創元社
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