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2010.10.05

舞台「銀河英雄伝説」の製作記者発表会が開かれました

 かねてより案内されていました舞台「銀河英雄伝説 第一章 銀河帝国編」の製作記者発表が、2010年9月29日(水)、都内有楽町・東京會舘9Fローズルームにておこなわれました。
 この日、登壇されたのは、なんと総勢14名のかた。壮観です。
 登壇順に、原作者・田中芳樹さん、音楽担当・三枝成彰さん、演出・堀江慶さん、総合プロデューサー・多賀英典さん、ラインハルト役・松坂桃李さん、キルヒアイス役・崎本大海さん、ヒルダ役・宇野実彩子さん、ミッターマイヤー役・中河内雅貴さん、ロイエンタール役・東山義久さん、オーベルシュタイン役・貴水博之さん、アンネローゼ役・白羽ゆりさん、メルカッツ役・ジェームス小野田さん、フリードリヒ4世役・長谷川初範さん。
 皆さん、この日が初のお顔合わせということです。

 最初に、原作者である田中芳樹先生がお話しになりました。

原作者 田中芳樹さん
原作者 田中芳樹さん
――今回の舞台化にあたってのお言葉を。
 20年以上前に書いた作品なので、若書きで恥ずかしい部分もあるのですが、今回はそれまで含めて製作側に委ねさせていただくことにしました。今日の日を迎えるまでに時間がかかりましたが、こうして無事に舞台化されたことに感謝いたします。
――本日公開されました、衣装のビジュアルについてはいかがでしょう。
 じつはわたしはビジュアルに弱くて、文章であれば「堂々たる軍服姿」と書きさえすれば表現できるのですが……イラストや漫画、アニメのときにも質問されて困ってしまうことばかりでした。今回の衣装の出来栄えには圧倒されました。役者さんにもとても似合っているので、実際の舞台が楽しみです。
――原作者として、ここは実現してほしい、という部分はありますか。
 最初、舞台化と聞いてどうするのだろうと気になりましたけれども、「帝国側だけに焦点を当てて描く」とお聞きして「それは正解だ」と思いました。その時点ですべてをお任せしました。あとは一観客として作品の完成を楽しみにしています。演劇として素晴らしいものをつくってほしいですし、熱意あるスタッフと若い役者のエネルギーでその願いが叶えられそうなので、嬉しく思っています。

 そして、ラインハルト役・松坂桃李さんがお話しされました。

ラインハルト役 松坂桃李さん
ラインハルト役 松坂桃李さん
――今回の舞台化にあたっては、いかがでしょうか。
 ラインハルトは、色んな面でとても強い人物だけど少年のような純粋な部分も持っています。そういった両面を舞台で表現したいと思います。また今回が初舞台となりますので自分にとっては「改革」だと思っています。今までにない経験を得られて、役者としても大きく成長したいと思います。最高のスタッフとキャストで最高の舞台にしたい。
――衣装のビジュアルについて、いかがですか。
 マントが風にたなびくのを見てすごいと思いました。マントは初体験なので、舞台での実際の動きが楽しみです。
フォトセッションにて
フォトセッションにて
――舞台化が決まってから、周囲の反応はいかがでしたか。
 普段あまり連絡をしてこない父親から電話がありました。ラインハルト役が決まったことに「おまえがやるのか」と(笑)。「演(や)るならやりきれ、俺は原作が大好きだから」と激励されて、とても驚きました。
――キルヒアイス役・崎本大海さんとは今日が初のお顔合わせということですが、第一印象はいかがでしたか。
 とてもさわやかなです。とても白(そのときの衣装が白のスーツ)がよく似合っています。キルヒアイスに対しては命令口調になるので、年上の方に申し訳ないですけれども、演技としては手加減をしません(笑)。

 つぎに、キルヒアイス役・崎本大海さんがお話しされました。

キルヒアイス役 崎本大海さん
キルヒアイス役 崎本大海さん
――今回の舞台化にあたって。
 キルヒアイスは本当に素晴らしいキャラクターで、演じ甲斐のある役です。そのぶんプレッシャーも大きいんですが。原作者の田中先生には「根強いファンが多く、原作でもひどい扱いをすると怖いファンレターが来た」とおっしゃっていただいて(笑)、その一方で「自然体で演じてほしい」ともおっしゃっていただいて、大変恐縮しています。ラインハルトの部下であり、腹心であり、唯一の友人として自然に演じられるようになりたいと思います。
――ラインハルト役の松阪桃李さんへの第一印象はいかがでしょうか。
 じつは、キルヒアイスとしてどれだけ相手に褒めこめるか心配していたのですが、松坂さんは風格もあって毅然としています。カリスマ性を感じました。安心して役に打ち込めると思います。

出演者のみなさん
出演者のみなさん
 そして、総合プロデューサーである多賀英典さんがお話しになりました。

――今回の舞台化にあたってお話しください。
 20年以上前に『銀河英雄伝説』のアニメ化に携わって以来、ずっと舞台化を検討していました。舞台では、映画にはないライブ感を重視しています。映画よりも舞台で、スケールの大きいものをつくりたかったのです。舞台だからこその壮大な物語を「銀河英雄伝説」で表現できればと思っています。新人キャストを起用して、よりエネルギッシュな舞台にしたいと思います。
出演者のみなさん
出演者のみなさん
――今回の物語はどこまでを描くのでしょうか。
 今回は、キルヒアイスの死までを、帝国側だけの視点で描きます。今回の舞台では、ラインハルト、キルヒアイス、アンネローゼ、この3人を軸に、物語を描きます。同盟軍は今回は出しません。ヤン・ウェンリーも名前だけは出てきますが、実際に登場することはありません。同盟軍側については別の舞台を企画していて、役者との交渉ははじめています。

発表されたラインハルトとアンネローゼの衣装
発表されたラインハルトとアンネローゼの衣装
 以上、ご紹介させていただいたのは4人の方のみですが、他のスタッフ、役者さんからも、「根強い原作ファンが多くいるので、その方にも楽しんでもらえるような舞台作りをしていきたいという」お話しが多々ありました。
 また、実際に舞台で着用する衣装(ラインハルトとアンネローゼのみ)と、衣装を着けた状態での各キャラクターの写真が公開されました。

■舞台「銀河英雄伝説」公式サイト
http://www.gineiden.jp/

(2010年10月5日)


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