ラウンジ

2012.04.23

ピーター・トレメイン「東北地方の地震、津波、原発事故へのお見舞いのメッセージ」

 著者ピーター・トレメイン氏は、東北地方の大地震と、それに伴って起こった津波と原発危機の報を耳にして、震災の被災者と日本の〈修道女フィデルマ・シリーズ〉の読者・関係者に向けて、次のようにお見舞いと激励の言葉を、〈フィデルマ協会〉の機関誌によせられた。(『ブレホン』2011年5月号)
 日本では、これを目にされた方は少ないであろうから、ここで紹介させていただく。(甲斐萬里江)

Message to Japan : Sympathy after the Earth-Quake
Peter Tremayne, 2011


「三重の災禍を何とか乗り越えようと必死に頑張っておられる方々へ、我々は思いを馳せる――その一つでさえも大惨事であるこの三重の災害を、何と表現すればよいのか、英語はその語彙を持たない。大洪水や地殻の大変動を指す“カタクリズム cataclysm”が、一番近い単語であるかもしれないが、今、日本を覆っている状況を思うと、この言葉では、とても不十分であり、温かみに欠けよう。
 せめて我々は心に留めよう、彼らはさらに、寒気と水不足と住居の損失をも耐え忍ばねばならないのだ、ということを。このような時にこそ、我々は思い出そう、世界は一つの村なのだ、ということを。我等のフィデルマも、『人は皆、ほかの人々の陰の中で生きているのです』と言うことだろうと」。

 また、『ブレホン』の編集長D・R・ウートン氏も、編集後記の冒頭に、下記の文を載せられた。

「世界各地のフィデルマ協会員は皆、日本の災害のニュースを聴き、その映像を見て、大きな衝撃を受けている。地震、津波、原発事故のみならず、さらに冷え込みや食料・飲料の不足や雪や氷のような雨に見舞われている今回の日本の出来事は、世界の最大災害の一つに数えられよう。〈国際フィデルマ協会〉は、この災禍の中にある日本の〈修道女フィデルマ・シリーズ〉の愛読者と会員の方々へ、我々の心からのお見舞いと同情を、お届けする」。

(文・翻訳:甲斐萬里江/2012年4月23日)




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