ラウンジ

2006.11.06

創元ライブラリ版『中井英夫全集』全12巻・全目次[2006年11月]

「小説は天帝に捧げる果物、一行でも腐っていてはならない」
――中井英夫  


 

 


1『虚無への供物』(1964) 小説 I

あとがき:塔晶夫/解説――ある二十世紀小説もしくは残酷悲劇――:相澤啓三/解題:本多正一/創元ライブラリ版『中井英夫全集』編集付記
中井英夫全集付録3(「文学の特別席」埴谷雄高、「塔晶夫へのオード」齋藤愼爾)
1996年12月10日刊/創元ライブラリ(Lな-1-1)


2『黒鳥譚』(1998) 小説 II

解説 「恥辱」と「変身」の想像力――中井英夫の戦後についてのノート――:小笠原賢二/解題:本多正一
中井英夫全集付録7(「思い出を少しばかり」山田太一、「冬の薔薇」皆川博子)
1998年12月25日刊/創元ライブラリ(Lな-1-2)

『黒鳥譚』
「あら【鹿鹿鹿】皮」(1943)/「蠅の経歴」(1947)/「燕の記憶」(1948)/「青髯公の城」(1969)/「黒鳥譚」(1969)

『見知らぬ旗』(1971)
「日蝕の子ら」(1971)/「見知らぬ旗」(1970)/「黒塚」(1970)/「時間の罠」(1971)/「古代旅行者」(1970)/「銃器店へ」(1970)/「禿鷹――あとがきに代えて――」(1970)/「ノート」(1971)

『黒鳥の囁き』(1974)
「鏡のなかへの旅」(1972)/「空き瓶ブルース」(1971)/「死者の誘【いざな】い」(1971)/「炎色反応」(1974)/「黒鳥の囁き」(1973)/「あとがき・黒鳥扼殺者」(1974)

『人形たちの夜』(1976)
I〈春〉「異形の列」(1975)/「真夜中の鶏」(1975)/「跛行【はこう】」(1975)
II〈夏〉「夢のパトロール」(1975)/「海辺の朝食」(1975)/「水妖【オンディーヌ】」(1975)
III〈秋〉「笑う座敷ぼっこ」(1975)/「三途川を渡って」(1975)/「影人【えいじん】」(1975)
IV〈冬〉「憎悪の美酒」(1975)/「歪む木偶」(1976)/「貴腐【プリチュール・ノーブル】」(1976)
「あとがき」(1976)


3『とらんぷ譚』(1980) 小説 III

後記:中井英夫/解説:東雅夫/解題:本多正一/初出一覧
中井英夫全集付録1(「問題の所在」竹本健治、「「とらんぷ譚」の頃」石川順一)
1996年5月31日刊/創元ライブラリ(Lな-1-3)

『幻想博物館』(1972)
「火星植物園」(1970)/「聖父子」(1970)/「大望ある乗客」(1970)/「影の舞踏会」(1970)/「黒闇天女」(1970)/「地下街」(1970)/「チッペンデールの寝台」(1970)/「セザーレの悪夢」(1971)/「蘇るオルフェウス」(1971)/「公園にて」(1971)/「牧神の春」(1971)/「薔薇の夜を旅するとき」(1971)/「邪眼」(1971)

『悪夢の骨牌』(1973)
〈I 玻璃の柩のこと並びに青年夢魔の館を訪れること〉
「水仙の眠り」(1973)/「アケロンの流れの涯てに」(1973)/「暖い墓」(1973)
〈II ビーナスの翼のこと並びにアタランテ獅子に変ずること〉
「大星蝕の夜」(1973)/「ヨカナーンの夜」(1973)/「青髯の夜」(1973)/「薔薇の獄」(1974)
〈III 戦後に打上げられた花火のこと並びに凶のお神籤のこと〉
「緑の唇」(1973)/「緑の時間」(1973)/「緑の訪問者」(1973)
〈IV 時間の獄のこと並びに車掌車の赤い尾灯のこと〉
「廃屋を訪ねて」(1973)/「戦後よ、眠れ」(1973)/「闇の彼方へ」(1973)

『人外境通信』(1976)
「薔薇の縛め」(1975)/「被衣」(1975)/「呼び名」(1975)/「笑う椅子」(1975)/「鏡に棲む男」(1975)/「扉の彼方には」(1975)/「藍いろの夜」(1974)/「青猫の惑わし」(1976)/「夜への誘い」(1976)/「美味追真」(1976)/「悪夢者」(1976)/「薔人」(1976)/「薔薇の戒め」(1976)

『真珠母の匣』(1978)
〈I 三人姉妹予言に戦くこと並びに海の死者のこと〉
「恋するグライアイ」(1977)/「死者からの音信」(1977)/「海の雫」(1977)
〈II 老女独り旅のこと並びにセーヌ河に浮かぶ真珠のこと〉
「幻影の囚人」(1977)/「ピノキオの鼻」(1977)/「優しい嘘」(1977)/「虚」(うろ)(1980)
〈III 花火と殺人の誘いのこと並びに青は紅に勝つこと〉
「紅と青と黒」(1978)/「金色の蜘蛛」(1978)/「青い贈り物」(1978)
〈IV 砂時計の砂の滅びのこと並びに翔べない翼のこと〉
「無の時間」(1978)/「盗まれた夜」(1978)/「絶滅鳥の宴」(1978)

『影の狩人 幻戯』
「影の狩人」(1979)/「幻戯」(1975)


4『蒼白者の行進』(1997) 小説 IV

解説:笠井潔/解題:本多正一
中井英夫全集付録4(「「さようなら」のない思い出」山本美智代、「オーパス・ワンあるいはエストラゴン・オゥ・ヴィネーグル」金澤裕史)
1997年2月28日刊/創元ライブラリ(Lな-1-4)

「蒼白者の行進」(1976)/「デウォランは飛翔したか」(1976)/「光のアダム」(1978)/「重い薔薇 薔薇への遺言」/「重い薔薇」(1981)/「薔薇への遺言」(1979)/「暗号と暗合」(1979)/「薔薇の自叙伝――自作解説」(1981)


5『夕映少年』(2002) 小説 V

解説:川崎賢子/解題:本多正一
中井英夫全集付録10(「眩人幻跡の抄」赤江瀑、「月の夜毎」建石修志)
2002年12月27日刊/創元ライブラリ(Lな-1-5)

『夜翔ぶ女』(1983)
〈ぶな【木偏に無】館の殺人〉(1980)
「1 書庫」/「2 百科全書」/「3 革装本」/「4 豆本」/「5 EROS」/「6 本の敵」/「7 絵本」
〈夜翔ぶ女〉
「夜翔ぶ女」(1980)/「ふつうの会話――家具に寄せる短編」/「卵の王子たち――世界一小さな密室」(1978)/「安楽死志願」(1976)/「夢小僧」(1980)/「未生の闇」(1980)/「三つの手紙」(1976)/「真珠姫」(1975)/「影を売る店」(1981)/「影法師連盟」(1982)/「天蓋」(1982)
〈幻談・千夜一夜〉
「1 口上と物語の始まり」/「2 シェーラザードの登場」/「3 ハサンの船出」/「4 シャーリヤルの微笑」/「5 青い実の憂愁」/「6 麝香の夜」/「7 豹と王子」/「8 魔女神と艶夢」/「9 間奏曲」/「10 艶書と旅立ち」/「11 シェーラザードの退場」/「12 旅の終りと納めの詞」

『金と泥の日々』(1984)
「懲りずま」/「妄者の翼」/「腐果」/「影の歩行者」/「ひとりゐ」/「遠い金貨」/「振り子」/「空いろの美酒」/「塒【とや】」/「金の夜に… ――あとがきを兼ねて」

『名なしの森』(1985)
「名なしの森」(1980)/「変身譜」(1981)/「干からびた犯罪」(1981)/「盲目の薔薇」(1981)/「一粒の葡萄もし…」(1980)/「花火闇」(1980)/「あるふぁべてぃく」(1979)/「男色家の朝の歌」(1978)

『夕映少年』(1985)
「夕映少年」(1983)/「月光の箱」(1983)/「光の翼」(1983)/「星の砕片」(1976)/「星の不在」(1978)/「あとがき」(1984)

『他人【よそびと】の夢』(1985)
「他人の夢――一九四四年夏」/「錆びた港」/「あとがき」


6『ケンタウロスの嘆き』(1996) エッセイ I

解説:川村湊/解題:本多正一
中井英夫全集付録2(「中井英夫と田端」近藤富枝、「般若心経と黄不動」池田清彦)
1996年7月19日刊/創元ライブラリ(Lな-1-6)

『黒鳥の旅もしくは幻想庭園』(1974)
〈I オーストラリア幻想旅行〉
「黒鳥の旅」(1970)/「幻想庭園」(1971)/「出口と入口について――言語空間の祭典」(1971)
〈II 白鳥盗人・ほか〉
「ミロのビーナスが教えていったもの――女性の同性愛について」(1964)/「鏡と迷宮――男のナルシシズムについて」(1972)/「白鳥盗人」(1970)/「日本人の貌「非国民の思想」」(1973)/「余白の人「私の憲法論」」(1970)/「暗い宴「わが体験」」(1972)
〈III 百科事典について〉
「百科事典とコンピュートピア」(1967)/「街角での呟き」(1971)/「百科事典と人間と」(1973)
〈IV 色彩・その毒について〉
「色彩・その毒について」(1972)/「アリス狩り」(1973)/「吊された裸童女――建石修志の世界――」(1973)/「イカロスのほほえみ――朝顔の青に寄せて」(1973)/「国民服の菊五郎」(1971)/「炎と記憶」(1973)/「悪夢の再来 笠井叡「七つの封印」」(1973)/「ぜいたくということ」(1972)/「文字・色・音 「出会い」」(1972)/「幌の中 「私と医者」」(1973)/「ベッドの中の同行者 「独りぐらし」」(1973)/「街の中にタイムトンネルを見つけた」(1973)/「緑への転身」(1973)/「牡蠣の殻なる牡蠣の身の……」(1971)/「石黒健治の「広島」」(1970)/「廃墟の唄 「流行歌について」」(1970)/「名前と翼 「漫画について」」(1970)/「古い時計 「映画の時間・観客の時間」」(1970)/「誰が鞭を持ち始めたのか 「ナチは復活するか」」(1970)/「金魚と蟻と人間と 「人肉喰いの思想」」(1970)/「同時代の吸血鬼」(1969)/「『テオレマ』について」(1970)/「シャンソン二題」(1973,1974)/「あとがき」(1974)

『ケンタウロスの嘆き』(1975)
〈I 作家と作品〉
〔A 三島由紀夫〕「ケンタウロスの嘆き」(1971)/「終りなき宴――『三島由紀夫全集』刊行によせて」(1973)/「見てしまった魂の不幸――『三島由紀夫十代作品集』(1971)/「二度目の遺書――三島由紀夫『小説とは何か』(1972)
〔B 川端康成〕「見えない遺書」(1972)
〔C 吉行淳之介〕「夜の跫音――『薔薇販売人』」(1972)/「小さな魔法――『焔の中』(1973)〔D 寺山修司〕「炎の種子」(1955, 1970)
〔E 北原白秋〕「昼見えぬ星」(1973)
〔F 江戸川乱歩〕「美への愛憎」(1973)/「香り高い闇」(1973)
〔G 五木寛之〕「現代の疾走者」(1972)
〈II 異端と幻想の文学〉
「日本の異色作家」(1964)/「久生十蘭論」(1970)/「戦争と久生十蘭」(1973)/「異次元の作家たち――小栗・夢野・久生」(1971)/「地球への流刑者――小栗虫太郎『二十世紀鉄仮面』『人外魔境』」(1969)/「悪夢の固まり――『夢野久作全集』」(1969)/「狂気のあかし――『ドグラ・マグラ』頌」(1969)/「異端の復権――久生・夢野・橘」(1974)/「廃園にて」(1971)/「金貨について」(1970)/「黒い水脈【みお】」(1970, 1973)
〈III カイン待望論〉
「カイン待望論」(1971)/「短編よ、よみがえれ」(1972)/「影の会のこと――乱歩から清張へ」(1967)/「そしらぬ顔の故郷――わが町・わが本」(1973)/「憎むこと・愛すること――私の読書遍歴」(1972)/「本との出会い」(1972)/「空しい音――愛読者をさがす登場人物」(1974)/「血紅の美酒――鏡花に寄せて」(1974)/「夢への扉」(1974)/「手ぶくろ」(1974)
〈IV 書評〉
「美と恐怖の塔――江口裕子著『エドガア・ポオ論考』(1969)/「フィクションの継目――富士正晴著『贋・久坂葉子伝』」(1970)/「孤独な将棋さし――ノサック著『わかってるわ』」(1970)/「朝霧の彼方に――『木々高太郎全集Ⅰ』」(1970)/「生者の沈黙と死者の饒舌――渡辺温作品集『アンドロギュノスの裔』」(1971)/「美の系譜――松田修著『刺青・性・死』(1972)/「凍りついた時間――船山馨著『見知らぬ橋』」(1971)/「異端の美食家――中野美代子著『迷宮としての人間』」(1972)/「登攀を許さぬ峻峰――平畑・三谷編集『西東三鬼全句集』(1971)/「流刑地の友へ――『加藤郁乎句集』」(1971)/「戦争の日々の哀歓――山田風太郎著『滅失への青春』」(1973)/「痛ましい予言者――海野十三著『敗戦日記』」(1971)/「つまり、そういうこと――吉行淳之介著『湿った空乾いた空』」(1972)/「あとがき」(1975)

『地下を旅して』(1979)
〈I 地下を旅して〉
「地下を旅して」(1974)/「舌と鼻と」(1975)/「薔薇が、薔薇で……」(1975)/「金沢・東京・田端」(1975)/「悪夢者の呟き」(1974)/「鏡と影の世界――わが“のすたるじあ”」(1976)/「カレイドスコープ」(1976)/「正義の味方」(1976)/「話しことばの詩・私見――話体と文体」(1979)/「ある冥さについて――近代と私」(1976)/「兄とレコードと友人たち」(1976)/「死者への手紙――手紙の楽しみ」(1976)/「木馬館周辺――見世物」(1977)/「「懶人【ロイアルト】」考」(1977)/「人形への惧【おそ】れ」(1977)/「点としての東京――東京の風景」(1978)
〈II 双点〉
「手紙たちの不運」(1978)/「交差する腕」(1978)/「逃げる男」(1978)/「猫車」(1978)/「カフカと鬼灯」(1978)/「梅林の嘆き」(1978)/「光る海」(1978)/「雪と嚏」(1978)/「月光浴」(1978)/「双子の時代」(1978)/「双面神」(1978)/「片雛」(1978)
〈III 作家と作品〉
「見えない星田三平氏」(1968)/「『天狗』頌――大坪砂男」(1972)/「プルーストの日々」(1974)/「本物の劣等生――鶴見俊輔」(1975)/「老いたるアリョーシャ――ドストエフスキー」(1975)/「ヘルマフロディットの幻――バルザック」(1976)/「ネッシーは浮上したか――ワイルド」(1976)/「枯野と十字架――竹久夢二」(1977)/「散文精神の城――メリメ」(1977)/「星たちの宴――稲垣足穂」(1977)/「新・江戸川乱歩論――孤独すぎる怪人」(1977)/「『瓶詰の地獄』解説――夢野久作」(1977)/「『人魚の嘆き・魔術師』解説――谷崎潤一郎」(1978)/「『乱れからくり』解説――泡坂妻夫」(1977)/「『美国【アメリカ】横断鉄路』書評――久生十蘭」(1975)/「『青蛾館』書評――寺山修司」(1975)/「『グアテマラ伝説集』書評――アストゥリアス」(1977)/「『記憶の遠近法』書評――澁澤龍彦」(1978)/「『評伝三島由紀夫』書評――佐伯彰一」(1978)
〈IV 対談・現代文学のフロンティア〉(1975)インタビュアー:田中淳一
「あとがき」(1979)


7『香りの時間』(1998)エッセイ II

解説――百科事典は世界を救出できるか:紀田順一郎/解題:本多正一
中井英夫全集付録6(「消えた人へ」祝部陸大、「長いものが嫌い」和気元)
1998年8月28日刊/創元ライブラリ(Lな-1-7)

『香りの時間』(1981)
〈I 香りの時間〉(1979-1980)
「待つ」/「うなだれる」/「訝しむ」/「溶ける」/「礙【さまた】げる」/「狂う」/「記憶する」
〈II 白銀の暗殺者〉
「電気地獄草紙」(1979)/「暗号異聞」(1979)/「禁じられた扉」(1979)/「偏愛的俳優【スタア】列伝――光と影の彼方に」(1979)/「幻影の都市――私の都市論」(1979)/「地下鉄幻想」(1980)/「時間の闇――私の文明論」(1980)/「香りの言葉」(1980)/「白銀の暗殺者――香りの源泉について」(1980)/「立野地蔵尊由来」(1979)/「流刑地にて――ホモ・セクシュアルについて」(1979)/「男が化粧するとき」(1980)/「現代の「いき」の構造」(1980)/「「新青年」の変遷」(1980)/「恐山の異臭」(1980)/「幻町の住人になるには」(1977)/「建石修志の不在 中井英夫/おゝ厳格なる数学よ 建石修志」(1980)
〈III 黒鳥の呟き〉
「白鳥扼殺者」(1979)/「黄いろい涎」(1979)/「紫匂う舞台」(1979)/「蒼ざめた月曜」(1979)/「青雲の志とは」(1979)/「薔薇と狂気と」(1979)/「金と銀と銅」(1979)/「緑いろの血」(1979)/「茶の犬の墓」(1979)/「橙果親しむ候」(1979)/「紅葉【もみ】づる庭で」(1979)/「黒鳥の死まで」(1979)/「あとがき」(1981)

『墓地――終りなき死者の旅』(1981)
「1 自分の墓を求めて(黒蝶譜)」(1977)/「2 墓場からの逆行」(1977)/「3 墓へ到る道」(1977)/「4 水辺の睡り」(1977)/「5 海という名の墓」(1977)/「6 墓と墓地と」(1977)/「7 生きながらの墓」(1977)/「8 新“懶人【ロイアルト】考”」(1977)/「9 天主への祈り」(1977)/「10 鶯よ、我を憐れめ」(1977)/「11 絵葉書の裏の歴史」(1977)/「12 裏切り者の墓」(1977)/「13 流人とその死」(1977)/「14 樹の墓・紙の墓」(1977)/「15 時間の手の持主」(1977)/「16 鎌原部落の墓と葬制」(1977)/「17 小説「墓からの贈り物」」(1977)/「あとがき」(1981)

『地下鉄の与太者たち』(1984)
〈I〉「ふるさと・わが流刑地」(1981)/「死者の香――恐山菩提寺」(1981)/「幻影美術館にて――ボッス小論」(1979)/「胎児の夢――竹中英太郎」(1980)/「襤褸【らんる】の天使――武満徹」(1980)/「からくり讃」(1984)
〈II〉「戦後風俗の中のカフカ」(1979)/「地下鉄の与太者たち――ボルヘス」(1980)/「風に唄う人――プレヴェール」(1979)/「掠れた唄たちへの頌――シャンソン」(1982)/「ゴルゴダの唄――少年愛」(1982)/「サド侯爵の脇役たち」(1979)/「繭ごもる嬰児――澁澤龍彦」(1980)/「銀と金――乱歩と正史」(1979)/「枇杷熟るるころ――内田百けん【門構に月】」(1982)/「美の洪水――泉鏡花」(1979)/「王の孤独――久生十蘭」(1982)
〈III〉「第五太陽忌」(1980)/「襤褸と裸と」(1979)/「薔薇の旅 ただし過去への」(1982)/「澄江堂の幻」(1980)/「カーの欠陥本」(1980)/「陰画の旅」(1981)/「ガス燈の彼方に」(1981)/「最後列の聴衆」(1979)/「デルボオ電車」(1979)/「内部のながめ」(1981)
〈IV 寺山修司・田中貞夫追悼〉「弔辞」(1983)/「われに五月を」(1983)/「むなしい薔薇」(1983)
「あとがき」(1983)

『溶ける母』(1986)
〈I〉「薔薇の力」(1979)/「緑の手ぶくろ」(1982)/「溶ける母」(1982)/「毒蝶の群れ」(1982)/「三月の娼婦」(1982)/「蛾の眠り」(1982)/「横顔と月光」(1981)/「人形たちの反乱」(1980)/「炎の井戸」(1978)/「白日葬」(1984)
〈II〉「悔いと酒の日々」(1982)/「二つの町」(1982)/「点滴のしずく」(1983)/「宴の終りに」(1984)
〈III〉「香は在りぬ」(1979)/「父の笑顔」(1984)/「一歩の一歩」(1977)/「火の継承」(1981)
〈IV〉「時間の彼方の瞳」(1981)/「奇妙な暗い洞――マンガとエロチシズム」(1977)/「紫いろの薔薇――芥川比呂志氏追悼」(1982)/「戦中・戦後」(1982)/「バラ色の漿果――スパイ小説について」(1983)/「モルモットの弁――空白の八・一五」(1982)/「等身大」(1982)/「残酷な日記」(1983)/「未来の法廷」(1982)/「オジン考」(1982)
〈V〉「海の眺め」(1981)/「三越今昔」(1983)/「真夏の旅」(1983)/「うすなさけ」(1983)/「おとなの娯しみと昔の名優たち」(1983)/「いろんな番組 いろんな夕焼け」(1983)
〈VI〉「言葉の宝石」(1981)/「ページの向うの娼婦たち」(1984)/「葡萄詩」(1980)/「ある苦さについて」(1981)/「架空の廻廊 私と推理小説」(1980)/「彼方の王宮」(1981)/「剥落した記憶」(1983)/「美の棘」(1981)/「幻想文学の構造」(1979)「あとがき」(1986)


8『彼方より』(1998)日記 I

解説――中井英夫のこと:鶴見俊輔/解題:本多正一
中井英夫全集付録5(「メーゾン・ベルビウ地帯のころ」椿實、「今頃、『虚無』の読後感」下野博)
1998年4月24日刊/創元ライブラリ(Lな-1-8)

『彼方より』(1971)
「まえがき」/「昭和十八年」/「昭和十九年」/「昭和二十年」/「あとがき」

『黒鳥館戦後日記 西荻窪の青春』(1983)
「一九四五年」/「一九四六年」/「あとがき」

『続・黒鳥館戦後日記 西荻窪の青春』(1984)「一九四七年」/「一九四八年」/「一九四九年」/「あとがき」


9『月蝕領崩壊』(2003)日記 II

解説 文人と幻想文学者の間:高原英理/解題:本多正一
中井英夫全集付録11(「走る『虚無への供物』の作者」田中敏郎、「あるいは時の柩としての日記」大橋喜之)
2003年10月31日刊/創元ライブラリ(Lな-1-9)

『月蝕領宣言』(1979)
「殺人者の憩いの家」(1978)/「ポオ断章」(1978)/「影の訪問者」(1978)/「翼のあるサンダル――あるいは蟾蜍【せんじょ】の記」(1978)/「異形の者」(1978)/「カニバリズムの夜」(1978)/「リラダン「ヴィルジニーとポール」」(1979)/「不在」(1979)/「あとがき」(1979)

『LA BATTEE(ラ・バテエ)砂金を洗う木皿』(1981)
〈I 79年12月~80年2月〉
「1 罪の構図」/「2 孫・孫・孫」/「3 呪文」/「4 二通の遺書」/「5 人名整理法」/「6 旅へ」/「7 故郷の香り」/「8 コアラと牛肉」/「9 黒い噴火」/「10 悪感」
〈II 3月~4月〉
「11 音楽展で」/「12 肩書き」/「13 語り草」/「14 暗い春」/「15 桜の下には」/「16 一振りの剣」/「17 時の人」/「18 春の触手」/「19 死の合唱隊【コロス】」/「20 遠い弔鐘」
〈III 5月~6月〉
「21 痴漢」/「22 清涼剤」/「23 紫陽花の畔には」/「24 老いの歯」/「25 アダムの朝」/「26 「新青年」の話」/「27 白鳥の死」/「28 梅雨と七夕」/「29 地上の縁」/「30 地上の罠」
〈IV 7月~9月〉
「31 初物の味」/「32 奴隷の耳」/「33 晴朗な殺人者」/「34 冷夏の終り」/「35 散歩者」/「36 桔梗の瞳」/「37 火山の麓で」/「38 探偵小説を読む」/「39 13の厄」/「40 ぶな【木偏に無】館の殺人」
〈V 10月~12月〉
「41 月に吠える」/「42 青猫の夜」/「43 鋼鉄の意志」/「44 死の方向」/「45 記憶違い」/「46 焔と蛇」/「47 冬扇」/「48 影の世界」/「49 土星へ」/「50 暦と老い」
〈VI 81年1月~3月〉
「51 綺想異風派」/「52 テレビの内そと」/「53 分身」/「54 わが町の記……」/「55 コバルト60」/「56 白線屋」/「57 執行猶予」/「58 舌代」/「59 最後の不安」/「60 フィナーレ」

『流薔園変幻 北軽井沢の風物』(1983)
「まえがき」/「一九七三年」/「一九七四年」/「一九七五年」/「一九七六年」/「一九七七年」/「一九七八年」/「一九七九年」/「一九八〇年」/「一九八二年」/「あとがき」

『月蝕領崩壊』(1985)
「まえがき」
〈第一部〉「一九八二年六月二八日―九月一六日」/「一九八二年九月一七日―一九八三年一月一三日」/「一九八三年一月一六日―四月二七日」/「追記」
〈第二部〉「一九八一年一月一六日―三月二六日」/「一九八一年六月一日―一九八二年一月一一日」/「一九八二年四月一九日―六月二四日」
「あとがき」


10『黒衣の短歌史』(2002)詩篇・短歌論

解説 短歌にえらばれた使徒・中井英夫:菱川善夫/解題:本多正一
中井英夫全集付録9(「特訓三か月――わが師中井英夫」冨士田元彦、「「中城ふみ子展」のときのこと」玉川薫)
2002年2月22日刊/創元ライブラリ(Lな-1-10)

『詩篇』
〈水星の騎士〉
〔一九三六年〕
「短唱」/「かげらふの恋」/「羽虫」
〔一九三七年〕
「「貧しき子の夢」抄」/「青きかなしみ」/「毒蛇」/「未亡人の夜」/「三者」/「ひねくれもの」/「登場」/「己惚」/「白い犬」/「時を送る唄」/「地球追放」/「黒猫に」/「罪の日」/「水星の騎士」/「秘密」/「塔」/「あしおと――大晦日に――」
〔一九三八年〕
「酒場にて(深夜/黎明)」/「残骸」/「四月の会話」/「地平線のうた」/「少年の夜」/「果樹園断章」
〔一九三九年〕
「兄」/「ある序詩」/「囚人の歌――附属中学校々庭歌」/「涙のあとに」/「ある家の夜」/「小さな家の火事」
〔一九四〇年〕
「わが眼のうた――われはつねに左眼をにくみぬ(左眼のうた/右眼のうた)」/「速達」/「他人【ひと】に」/「ちちははとその子のうた(序/家出/その子のうた1/両親に/その子のうた2)」/「二月の或夜に」/「海を渡り終へた基督 マタイ伝・xiv・25」/「ひぐれと子供達」/「蟻の詩人」/「五月を送るうた(草の夜/薔薇に寄す/旅立ち/小犬と蛇/月との喧嘩/くりや風物/古い館の詩/五月の入口)」/「断章」/「谷底の詩」/「矢」/「詩編あとがき」
〈眠るひとへの哀歌〉
〔*眠るひとへの哀歌 一九六九・二〕
「白い手」/「眠るひとへ」/「不在の手」/「旅へ」/「炎」/「音楽」/「朝食」/「海への扉」/「手を逃れて」
〔*祈りの翅 一九七一〕
「朱」/「洞」/「翅」/「棘」/「鏡」/「沼」
〔*水の中の声 一九六四―六五〕
「夜、翼は遠いために」/「指と水仙」/「人形」/「遠くへ行つた人と俺」/「水仙の一束が届けられた…」/「ある朝」/「譚」/「氷雨」
〔*蝕まれた人 一九四六〕
「敗戦図」/「蝕まれた人」/「「不明氏の墓」に寄せて」/「凍える花」/「行列」/「十二月の僧院」/「翼と影」/「歳暮の天使」/「挽歌 私の一九四六年を送る」/「愚神」
〔*白日のフオーヌ 一九四七―五三〕
「氷の女」/「唇に寄す」/「草上哀歌」/「即興詩(星/正午/蛙)」/「首――弔歌第二番」/「優雅な犯罪」/「首吊りのうた」/「屍体」/「雨の夜」/「白日のフオーヌ」/「邦1-5」/「あとがき」
〈哀傷詩集〉
「かくも空しき……」/「鐘――弔歌第一番」/「首――弔歌第二番」/「蝕――弔歌第三番・吾を弔う唄」/「箱」
〈拾遺詩篇〉
〔*戦中詩篇 一九四四―四五〕
「暗き部屋にて」/「六月ノ遺書」/「消ゴムの唄」/「敗戦 B29ヨリ東京上空ニマカレタル宣伝ビラ」/「戯詩・時の馬車」
〔*〈白日のフオーヌ〉前後 一九四八―五四〕
「病室」/「断片 太宰治氏に」/「横顔」/「風の中」/「祝砲」/「点景」/「港にて」/「夜がその死を教へてくれた…」/「河明り」/「邦6」/「五月」/「公園 巡査は偏光眼鏡をかけた」/「鍵 中城ふみ子に」/「奇妙な水族館」/「水死人」
〔*〈水の中の声〉拾遺 一九六四―六五〕
「からつぽの掌に寄す」/「隊商」/「指の翼」/「LARME NOIRE」/「戯詩二篇(唇を?/死ね!)」/「終りの唄」
〔*〈眠るひとへの哀歌〉前後 一九六九・二〕
「修羅」/「音」/「黄」/「刻」/「声」/「花」/「病院」
〔*〈祈りの翅〉前後 一九七一・五〕
「風」/「街で」/「友人および」/「夜会」/「独楽(こま)」/「緑の教え」
〈香水に寄せる11の脚韻詩の試み〉
「黒衣の紡ぎ手/アルページュ」/「緑の血/アンフィニ」/「金の供物/カレーシュ」/「紗の帷/シャネルNo.19」/「泡立つ花束/ジョイ」/「青の仲間/フィジー」/「早春の訣れ/ミス・ディオール」/「星の宴/夜間飛行」/「恋の刑務所/ランテルディ」/「片頬/リヴゴーシュ」/「踊り子/レール・デュ・タン」

『黒衣の短歌史 現代短歌論』(1971)
〈黒衣の短歌史〉
「はじめに」/「二十代について」/「昭和二十~二十三年」/「昭和二十四~二十五年」/「斎藤茂吉・窪田空穂両先生をお尋ねして」/「さよなら一九五〇年」/「大谷友右衛門丈と語る――短歌と歌舞伎と――」/「短歌に関するアンケート」/「第三の世界――笠井正弘君の手紙から――」/「独創について」/「隕石と極楽鳥」/「職場短歌ルポルタージュ――日本製鉄――」/「海外の短歌雑誌」/「昭和二十六~二十七年」/「とらんぷ」/「前田夕暮先生との一時間」/「南原総長と短歌」/「歌人印象記」/「歌人文体模写」/「歌壇鬼語」/「昭和二十八~二十九年」/「光の函」/「送風塔」/「無用者のうた(1)」/「十代について」/「唖の唄」/「昭和三十年以降」/「無用者のうた(2)」/「「火星植物園」ほか」/「おわりに」/「墓の前で」
〈現代短歌論〉
「模倣のすすめ」(1960)/「無用者のうた――戦後新人白書――」(1961)/「現代の魔女――葛原妙子小論――」(1963)/「短歌の墓」(1971)/「眠れゴーレム――寺山修司論――」(1971)/「“夏のために”――『岡井隆歌集』――」(1972)/「標的としての現代歌人」(1973)/「緑の翼――石川不二子小論――」(1973)/「むなしさの母胎」(1960)/「クウェート国通信」(1959)/「あとがき」(1975)

『暗い海辺のイカルスたち』(1985)
〈I 古今集と現代短歌〉
「蛬【きりぎりす】いたくいなゝきそ」(1975)/「古典と現代の“花”」(1976)/「流砂の中で――俊成と定家」(1982)
〈II 季花短歌彩(ころもよしたんかのいろどり)〉
「紅と黒 斎藤茂吉」(1984)/「緑と白 葛原妙子」(1984)/「緋と黄 村木道彦」(1984)/「灰と朱 中城ふみ子」(1984)/「紺と青 寺山修司」(1984)/「桃と杏 斎藤史」(1984)/「紫と橙 宮柊二」(1984)/「光と影 山中智恵子」(1984)/「明と暗 浜田到/春日井建」(1984)/「水と藤 蕗子/不二子/禎子/愛子/あき子」(1984)/「金と銀 塚本邦雄」(1984)/「血と闇 釋迢空」(1984)
〈III 斎藤茂吉と北原白秋〉
「地上の茂吉・地下の茂吉」(1979)/「茂吉秀詠――『白き山』」(1982)/「三色旗の旗手」(1981)
〈IV 中城ふみ子と寺山修司〉
「ゴモラの百二十日」(1976)/「死の朝――中城ふみ子追悼」(1984)/「中城ふみ子について」(1966)/「風のやうに」(1980)/「さむき視野」(1983)/「父還せ」(1980)/「水晶仏と薔薇――寺山修司追悼」(1983)/「隠れんぼ」(1983)/「われに五月を」(1983)/「同じ谷間――『われに五月を』」(1985)
〈V 祈りの歌・翳のある歌〉
「祈りのうた」(1980)/「翳のある歌」(1984)/「球体の幻視者――葛原妙子」(1978)/「沼の底の悲鳴――塚本邦雄・寺山修司の原点」(1976)/「遠い潮騒――「ジュルナール律」のこと」(1979)/「暗い海辺のイカルスたち」(1973)
〈VI 対談・前衛短歌開花の背景――中井英夫・三枝昂之〉(1982)
「あとがき」(1985)

『中井英夫・中城ふみ子往復書簡』


11『薔薇幻視』(2000)紀行

解説:森真沙子/解題:本多正一
中井英夫全集付録8(「宴のあとに」澁澤龍子、「旅の記憶」佐藤明)
2000年4月28日刊/創元ライブラリ(Lな-1-11)

『薔薇幻視』(1975)
「地下の薔薇園への招待」/「青の神秘について」/「薔薇ならぬ薔薇の旅 I ――パリ・バガテル」/「薔薇ならぬ薔薇の旅 II ――地中海へ」/「薔薇を語る 文/前川文夫」/「小説・薔薇の罠」/「あとがき・薔薇への詫びごと」

『香りへの旅』(1975)
「香りの渓間への招待」/「香りへの旅 I 」/「失われた香を求めて」/「香りへの旅 II 」/「美しい滅びの芸術」/「香りと文字と」/「香りの植物園」/「小説・低地の邑への旅」/「あとがき・花火闇の中で」


12『月蝕領映画館』(1984)映画論

解説 予告された悲哀の記録:松山巖/解題:本多正一
中井英夫全集付録12(「『薔薇の殺意』」伊地智啓、「眠り男の迷宮・迷宮の夢」田中幸一)
2006年11月17日刊/創元ライブラリ(Lな-1-12)

『月蝕領映画館』(1981-1982)
「1 新宿に吹く風」/「2 映画のブラックホール」/「3 異形の者たち」/「4 ほおずき変幻」/「5 けんか映画のこと」/「6 二つの狂宴」/「7 月蝕領ふうな欠落」/「8 ヴィスコンティの時間」/「9 戦後のソ連映画」/「10 兵隊に行く前」/「11 時館と空館」/「12 消えた映画館」/「13 信じられぬ飛翔」/「14 街の中の映画」/「15 二重の役」/「16 渋谷の哀しみ」/「17 湧き返るスタアたち」/「18 新しいソ連映画」/「19 贋の金貨」/「20 御馳走」/「21 ダブル・カルバドス」/「22 さよなら81年」/「23 初日と初回」/「24 苦汁」/「25 踊り子と軍事予算」/「26 古い耳」/「27 ヴィスコンティふたたび」/「28 潜水艦もの」/「29 白い馬・黒い馬」/「30 時間の翼」/「31 ワーストテン」/「32 緑の瞳」/「33 旅は青空」/「34 臣下の礼」/「35 流砂のごとく」/「36 題名について」/「37 新緑世代」/「38 女優とお菓子」/「39 近未来という言葉」/「40「新青年」の時代」/「41 バベルの塔」/「42 虹の立つ海」/「43 流れを変える」/「44 内攻の時代」/「45 美しき未青年」/「46 キナ臭さ、とは」/「47 まじめさについて」/「48 浅間山麓にて」/「49 ないない尽し」/「50 詩人の寵」/「51 コッポラの嘆き」/「52 映画とレビュー」/「53 八月十五日」/「54 雨と怪談」/「55 父と子」/「56 動物たち」/「57 夢への飛翔」/「58 高望み」/「59 ものぐさな客」/「60 楽しさと不快さ」/「61 未来への旅」/「62 記憶の変質」/「63 死後の町」/「64 残虐さについて」/「65 夢の現実」/「66 正義のアメリカ」/「67 薬味と哀しみ」/「68 掌中の珠」/「69 過去への旅」/「70 夢びと・旅びと」/「あとがき」

(2006年11月)

中井英夫(なかい・ひでお)
1922年東京生まれ。東京大学文学部中退。日本短歌社、角川書店で短歌誌編集に従事。1964年、塔晶夫の筆名で刊行されたアンチ・ミステリ『虚無への供物』は、探偵小説の歴史のみならず20世紀文学に金字塔を打ち立てることになった。1974年、『悪夢の骨牌』で第2回泉鏡花文学賞受賞。1993年歿。創元ライブラリ版『中井英夫全集』では、『黒鳥譚』『とらんぷ譚』以下の幻想耽美小説、『香りの時間』に始まる洒脱なエッセイ、戦中日記『彼方より』、詩篇・短歌論など多彩な業績がコンパクトに集成されている。

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