こんにちは。営業部Qです。最近の営業部日誌は先輩方に書いてもらうことが多く、私の登場は2回目です。ご無沙汰しております。
 9月の私は書店さんに営業に伺ったり、POPを作ったりという日々をこなすうちに営業部日誌の締め切りまであと4日というところまで迫り、はたと困りました。

 何について書こう……。

 書店さんへの営業風景、POP作りの様子は過去の営業部日誌でも書かれており、9月はネタがない……。ということで私が最近ハマっていることについて振り返ることにしました。
 ギター、ランニング、料理、喧嘩稼業、フリースタイルダンジョン……

 フリースタイルダンジョン!!

 自宅でキーボードを叩いている現段階では果たしてこのネタが採用されるかどうかは分かりませんが(多分ボツでしょう)、開き直って試しに書いてみます。

 皆様は深夜に放送されているフリースタイルダンジョンという番組をご存知でしょうか。チャレンジャーであるラッパーがモンスターと呼ばれる4人のラッパーとラスボスに1対1のMCバトル(ビートに言葉を乗せながらお互いをディスりあう)を挑み、彼らに5連勝すると賞金の100万円が与えられるという番組です。

 元々、HIP-HOPはほとんど聞いたことがなかったのですが、ASIAN KUNG-FU GENERATIONのトリビュートアルバム「AKG TRIBUTE」に収録されていたCreepy Nutsのリライトのカバーを聞いて衝撃が走りました。
「めちゃくちゃかっこええ……」

 そこからCreepy NutsのCDを買ったり、ラップについて調べたりする内にフリースタイルダンジョンにたどり着きました。

 観客が囲むステージ上でラッパーがラッパーをディスりあう。
最初は「ガラ悪!怖っ!」と思っていたのですが、テレビに表示されるリリックのテロップや審査員のコメントを聞いているとその奥深さが分かるようになりました。

 同じ響きの言葉を重ねる「ライム」、相手のディスにきっちりと答え、返す「アンサー」その場の「即興性」やラッパー自身の「リアリティ」など短い小節の中でジャッジされる要素は多く、頭の回転や度胸が求められます。

 ここで、個人的なベストバウトを3つ挙げさせていただくと、

1.DOTAMA VS GASHIA(2nd season Rec 3-5)
2.R-指定 VS 呂布カルマ(3rd season Rec 5-7)
3.T-Pablow VS 烈固(3rd season Rec 1-5)

 いかに初代モンスターに愛着があるかが分かりますね。DOTAMAは8月の渋谷WWWの「ディスりすぎてごめんなさい。謝罪会見ツアー」も素晴らしかったです。モンスターが一新された4th seasonではFORK(ICE BAHN)が異次元の強さを発揮しているように感じます。

 普段お伺いさせていただく書店員さんの中でフリースタイルダンジョンやラップが好きな方がいれば是非お話を伺いたいです。

 ところで本の世界にも「ビブリオバトル」というバトルがあるのをご存知でしょうか。参加者は自分が面白いと思った本をプレゼンし、それぞれの発表のあとにディスカッションを行い、どの本が一番読みたくなったかを投票で選ぶというものです。

 弊社から刊行されている本の中でも、『ペナンブラ氏の24時間書店』は「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦~」のグランドチャンプ本です。また、ビブリオバトルを題材にした青春小説〈BISビブリオバトル〉シリーズの最新刊『君の知らない方程式 BISビブリオバトル部』も先日発売になりました。
 MCバトルもビブリオバトルも、今後益々盛り上がることを期待しております。

(2017年10月3日)



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