ラウンジ

2017.05.02

営業部日誌 「本屋大賞発表会中、出版社の営業は何をしていたのか」の巻

 こんにちは、営業部のFです。いつもお世話になっております。大崎梢先生のサイン会報告以来、2回目の営業部日誌担当です。

 いやぁ、今年も盛り上がりましたね、本屋大賞。みなさまはもう読まれましたか? 今年もどの作品が受賞してもおかしくない素晴らしいラインナップでした。そんな熾烈なレースの中、見事本屋大賞を受賞したのは、みなさまご存じの通り恩田陸先生の『蜜蜂と遠雷』です。恩田陸先生本当におめでとうございます。当日は私も会場でその様子を拝見しておりました。そして東京創元社の営業部員として、立派に勤めを果たすべく……。え? 東京創元社の本は今年度ノミネートされていないじゃないかですって? ……今その話は関係ないでしょ! いえいえ、そうじゃなくてもやることはあるんですよ。というわけで今回は、「本屋大賞発表会中、出版社の営業は何をしていたのか」の巻です。よろしくお願いいたします。

 先に結論から申し上げますと、ズバリ情報交換をしておりました。文芸書を刊行している出版社営業と書店員が一斉に集まる機会はそこまで多くはございませんので、こういった大きな会場での催しは、情報交換の絶好の場となります。本屋大賞発表会はプログラムがしっかり決まっているため、情報交換は開場直後と本屋大賞受賞作発表後のちょっとした時間が勝負です。他の出版社の営業さんや書店員の方々と本屋大賞のノミネート作品だけに限らず、現在の売れ筋や注目の作家などいろいろな意見が飛び交うのですよ。ただ漫然と会場で出てくるお料理を、よく飲み、よく食べていただけではないのです。美味しかったですけどね。

 意外かもしれませんが、出版社にとって同業他社は敵ではございません。もちろん自社の書籍を他より多く売るぞ、という競争関係にはございますが、基本的にはみんなで出版業界を盛り上げるぞという意識が強いです。……強いですよね? 本屋大賞もそうですが、何かのきっかけで一気にブレイクした作家がいらしたら、これまで刊行していた同著者作品の売行きも跳ね上がります。自社で刊行していた書籍の動きがこれまで鈍かったとしても、他の版元さんでブレイクしたときは、売り伸ばしの機会をつくっていただけたことになります。

 まあ、こうやって情報交換をして、その後の販促活動に活かしているわけです。ただ食事を楽しんでいただけではないのです。美味しかったですけどね。
 それでは来年の本屋大賞活動報告を楽しみに待っていてください。国内海外問わず、弊社刊行物が本屋大賞を席巻するところをお見せしますよ! どうぞご期待ください。

(2017年5月8日)



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