ラウンジ

2017.04.03

営業部日誌 出版社営業の仕事 著者の書店訪問編

初めまして!営業部のMです。これまでの営業部日誌に名前だけはちょこちょこと登場しておりました。新人営業Qに突っ込みを入れていたのは、はい、私です。
今回は、新刊刊行時などに行う事がある、著者との書店訪問をご紹介いたします。
2月下旬に河野裕先生の最新刊『最良の嘘の最後のひと言』が刊行され、そのプロモーションの一環として、都内書店を書店訪問させていただきました。今回は前半を営業部のS課長、後半を私Mが担当したので、S課長にもインタビューしつつ、1日を振り返りたいと思います。

M「では、まずは著者の書店訪問の具体的な内容を」
S「著者の書店訪問では、店頭用のサイン本やPOPなどを作成したりします。新人作家さんを書店に紹介する役割などもあります」
M「次に、実際の書店訪問を行うまでの流れをお願いします」
S「はい。書店訪問を行う事が決まったら、要望のある書店様と著者のスケジュールを確 認して、日程の詳細をすり合わせていきます。場合によっては、数日間に分けて行うこともあります。今回は弊社の都合もあり、訪問日が動かせなかったので、書店様にはその日で依頼をしました」
M「これが、また、すごい日で……」
S「まさかあの新刊の発売日と被るなんて思いもよらず……」

今回の書店訪問は2月に行われた弊社の新刊ラインナップ説明会翌日(2月24日)に実施。以前から決まっていた日取りとはいえ、書店様が忙しくなる日にバッティングしてしまいました。それでも、訪問させていただいた書店様は河野先生の訪問を喜んでいただきました。
河野先生においては、「こんなタイミングで回るのも珍しいので」、と各店舗で件の新刊をどう展開しているかを興味深くチェックされ、ご自身のtwitterで紹介されていました。タワー積み、圧巻ですよね。

書店訪問時には、サイン本作成のため、ペン、合紙、台、朱肉、インク台、ミニ色紙などを用意します。台はサインを書く際に本の土台に使います。

写真1 (1).jpg この日は三省堂書店神保町本店様から書店訪問をスタート。書店訪問時には書店担当の営業、著者の担当編集者が付き添います。

M「あれ? この日って、件の本でイベントがあったような」
S「対応いただいた書店員さんは、ほぼ徹夜だったそうです……」
M「おつかれさまです……」

写真2-1.jpg そんな中でも手厚い対応をいただきました。サイン本を作成する際、編集と営業で協力して本を押さえたり、インクがにじまないように合紙(薄い半紙を切ったもの)を挟んだりします。ここではサイン本以外にも書店店頭用の色紙も作成。この後、池袋に移動し昼食を挟みました。

写真2-2.jpg M「ちなみに、昼食は何を?」
S「丼物です」
M「まさか、吉野、」
S「違います」
M「てん」
S「ちがう!」

昼食後に2軒目のジュンク堂書店池袋本店様を訪問。こちらでは『最良の嘘の最後のひと言』以外にも新潮文庫nex「階段島」シリーズもサイン本を作成。著者の了承が得られれば、他社の既刊や近刊にサインをしていただくこともあります。その為にもペンを何色か持っていくことが多いです。

写真3.jpg ここで河野先生と担当編集IはS課長と分かれて、Mと待ち合せの新宿へと移動。そのタイミングでS課長から、引継ぎの連絡を受けました。書店訪問の途中で担当が変わる場合は、移動を開始したことや、その他の申し送りを連絡してもらいます。

S「今回は、サインを書いた後に挟む合紙が少なくなっているなどの申し送りをしまし た」
M「半紙を押し切りで綺麗に切るのって、コツがいるんですよね。あと、文庫と単行本でサイズを変えています」

3軒目はブックファースト新宿店様。こちらでは、『最良の嘘の最後のひと言』が入荷したばかりだったのですが、すぐに文庫・文芸売場のレジ前に大きく展開してくださっていました。

写真4.jpg 次の店舗に移動する前に、順調にスケジュールが進行した分の余裕ができたので休憩を挟む事に。

S「書店訪問の日程を組む際は、店舗滞在時間や移動時間を考え、少し余裕をもたせています」
M「せっかくの書店訪問なので、書店員の方ともじっくりお話していただきたいですしね」

休憩後、最後の訪問店舗となる紀伊國屋書店新宿本店様へ。最後に大量のサイン本を作成!なんとこの日、1日だけで、河野先生には300冊近いサイン本を作成いただきました。本当にありがとうございました。

写真5.jpg M「何軒も回っていただくので、著者の負担が大きい書店訪問ですが、実際に本を展開し てくださる書店の方の熱意が伝わり易いです。書き手と売り手の双方のモチベーションが上がるといいですよね」
S「書店訪問はサイン会よりも訪問軒数が増えるので、より多くの読者の方にサイン本をお届け出来ると思います」
M「今後も書店訪問をする機会がありますので、弊社twitterなどでご確認ください!」

(2017年4月3日)



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