国内ミステリ出張室

2013.10.03

梓崎優『リバーサイド・チルドレン』、全国の書店員さんからの絶賛メッセージ!

リバーサイド・チルドレン
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2010年に刊行されたデビュー作『叫びと祈り』が数多くの年末ベスト上位にランクインし、翌年の本屋大賞候補作として話題となった梓崎優(しざき・ゆう)の待望の新刊が刊行されました。
初長編となる本作では、カンボジアを舞台に過酷な環境の中を生きるストリート・チルドレンたちを描いています。

ストリートチルドレンを襲う動機不明の連続殺人。安息を奪われた少年が辿り着いた結末とは? 激賞を浴びた『叫びと祈り』から三年、カンボジアを舞台に贈る鎮魂と再生の書。

* * *

全国の書店員さんからも、絶賛の声が続々と届いております。(五十音順)

◆どこか美しい風景さえ思わせる日常。でも、その下に覆い隠された非日常が、本来の姿である絶望や嘆きを露わにする。流れに抗えぬ少年たち。だが、こんな世界でも、生きている者の言葉に光を見た気がする。
──岩下書店 青木裕哉さん

◆「カンボジアでごみを拾って生きている子どもたち」 と聞いて想像しうるストーリーや、メッセージや、 感じるだろう気持ちを遥かに超えていた。物語がドウドウと流れ込んできて、恐れたり怒ったり腹が減ったり臭いと思ったりして、でも最後に残ったのは、あの小さな小屋でヴェニイの名言を聞いた 楽しい日の思い出だった。
──三省堂書店有楽町店 新井見枝香さん

◆梓崎さんの新作は重厚なテーマを扱いながらも、その面白さにおいて自らがデビュー作で設定した非常に高いハードルの高さを軽々と超えてきた。この先、どこまで跳んでいってしまうのか楽しみな作家の誕生です。
──くまざわ書店南千住店 阿久津武信さん

◆カンボジアのストリート・チルドレン。子供たちの悲しく厳しい現実を、ここまでリアルにえぐり出した作品は類を見ません。前作の「旅人」の登場もあり、連作としても読者は堪能できます。「僕らは確かに生きている」「君という人間を僕は憶えている」このラストの言葉をかみしめることで、我々読者は生きているということへの感動を実感できます。現実から目を背けずに立ち向かうことへの勇気を与えてくれる作品だと思いました。
──アバンティブックセンター 商品部書籍バイヤー 安西京子さん

◆歪で救いのない世界の底辺で、自らの力で日々を送る少年たち。そこで起こった連続殺人の真相には過酷な環境の下だから生まれた魂の叫びがあって切なく思う。でも泣いてはいけない。星が代わりに泣いてくれるから。
──ジュンク堂書店ロフト名古屋店 石本秀一さん

◆待ちに待った新作、とても楽しみにしていました。ストリート・チルドレンの目を通して見る世界はあまりに残酷で、扱うテーマも重いものでしたが、読んだ後は何とも言えない静かな気持ちになりました。
──書楽和光店 岩崎麻美さん

◆読み終え様々な思いが湧きましたが最後に残ったのは美しい物語だったなという思いです。彼らの言葉は誌的で美しく切なくなりました。そして人間とは? 生きるとは? 次々と難しい質問を投げかけられているようでした。
──SHIBUYA TSUTAYA 内山はるかさん

◆今まで読んだ中で、いちばん悲しくて重い「殺す」理由だったかもしれません。
──文教堂書店浜松町店 大浪由華子さん

◆ミサキ達の行く末が気になって気になって、ぐいぐいと読んでしまった。ちょっともったいなかったかも。もっとじっくり読めばよかった。
──(株)イケヤ書店高林店 貝塚知香さん

◆文中から漂ってきそうな濃密なにおいだけが手掛かりの知らない世界。そこに想像の追いつかない人間のカタチがあった。読後、見上げる空が世界中につながっていると信じることが切なく儚い祈りに思えてしまった。
──丸善岡山シンフォニービル店 加藤一博さん

◆五感に迫るカンボジアの空気の強烈さに、息が詰まりました。絶望の中で生まれ育った少年たちはどうしてこの現実の中で笑えるのだろう。世界の底から空を見上げる彼らに、優しい雨が降り注ぎますように。
──明正堂書店NTT上野店 金杉由美さん

◆クーラーの効いた部屋で読み始めたはずなのに額と首すじに汗が。これは汗なのか?それともカンボジアの雨? この不安定な感覚は何なのだろう? もう少しだけ梓崎さんの世界に戻ろう。もう少しだけ。
──小田急ブックメイツ新百合ヶ丘店 狩野大樹さん

◆ゴミ山の臭いや食生活を考えると、絶対に健康的ではないし、そんな生活はできない。しかし、そんな生活が魅力的に見えるのは、著者の人間に対する深い愛情があるからだろう。
──丸善仙台アエル店 川島秀元さん

◆ずっと待っていた梓崎優の新刊は、やっぱり期待を裏切らなかった!行ったことのないはずの異国。でも空気や匂い、雨まで運んでくる文章に思わずうなってしまう。前作『叫びと祈り』同様に、その土地だからこそのミステリを見せてくれた。
──紀伊國屋書店横浜店 川俣めぐみさん

◆面白かったです!ストリート・チルドレンの過酷な暮らしぶりに衝撃を受け、連続殺人事件の謎解きにハラハラし、でも読後は爽やかでした。読んでいる間は色々考えさせられましたが、主人公が成長した姿に救われた気がします。
──ブックファースト梅田2階店 岸田安見さん

◆驚きの情景表現力!湿度の高いカンボジアの空気が肌で感じ取れるようだった。読了後はその粘着質の空気が心にべっとりと張り付いているかのうような感覚に陥った。心に『何か』が残る少年たちの物語だった。
──紀伊國屋書店笹塚店 H・Kさん

◆危ういバランスの上につま先立ちする様な、幼くひ弱な命の重さを繊細な筆致で表している。少年は仲間とともに絶望から生きる力を吸収してゆく。そこに答えなどない。それでも生きてゆく。
──宮脇書店ヨークタウン野田店 熊坂敏光さん

◆殺人事件が起きたところで、我に返りました。そうだ、私、ミステリー読んでるんだった。事件の真相を支える物語が、もうそれだけで十分に鮮やかです。早く次作を、いっそ今度は事件の起きない小説も読んでみたい、などと、ミステリーの新作を手にしたばかりなのに、欲深いことを考えてしまう私です。
──紀伊國屋書店新宿本店 小出和代さん

◆苛烈で苦しい描写に目が離せなかった。心臓がバクバクして目を背けたい。もう読むのをやめようとさえ思った。けれど惹きつけて離してもらえなくて、最終的に胸に焦げついていつもでも残った。こんな感覚は初めてだ。
──ジュンク堂書店福岡店 小峠早織さん

◆待ちに待った。ラストに向かうページをめくるスピードは、明かされる真実への切なさと共に加速した。これは希望の物語。間違いなく梓崎優の代表作の一つになるだろう。
──蔦屋書店前橋みなみモール店 小林美菜子さん

◆世界のどこかにこんな場所が。子供達が、自分の存在と貧困と目の前の未来のために必死で闘っている。思いもよらない展開に平和の素晴らしさを思いました。でも、ここにも、まだ希望あります。祈りのミステリです。
──有隣堂厚木店 佐伯敦子さん

◆ミステリとしても凄い。でもフィクションとしておくには心が痛む。大人に振り回される子供達。そして出来た子供だけの「自由」な世界で起こる悲しい出来事にただ黙ってひたすら読む事に没頭するしかなかった。
──ジュンク堂書店鹿児島店 Sさん

◆一度読んだだけでは理解できない作品を久しぶりに読みました。けれど雨が降るたびに、私は笑顔で生きる少年たちの事を思い出す気がします。
──啓文社ゆめタウン呉店 坂本理美さん

◆本を開いても届くはずのない生ゴミの臭いや熱気が読んでいる間中ぬらぬらと体にまとわりつく。読了してなお私は考え続けている。どうしてあの少年たちが死ななければならなかったのだろうかと。
──成田本店みなと高台店 櫻井美怜さん

◆どうしようもなく残酷な過去から逃げてきたはずなのに、いつまでも何かに怯え、囚われているような毎日。彼らはまるで自由じゃなかった。けれど、守るべき仲間の存在を強く感じたとき、人はこんなにも強くなれる!
──文華堂湘南台店 佐々木愛子さん

◆想像を遥かに超えて素晴らしい作品!圧倒的な”リアル”感に白旗です。描かれる物語の世界はどこまでも厳しく甘さがなくとも、絶望の手前に人や言葉があって心に染みました。
──ブックファーストルミネ北千住店 鈴木香織さん

◆悪臭が漂ってきそうなストリート・チルドレンの生活。そんな中でも逞しく生きていく彼らに感情移入をし始めたことに起こる事件からのスピード感ある展開にページを捲る手が止まりませんでした。
──堀江良文堂書店松戸店 高坂浩一さん

◆梓崎氏の作品は、ミステリであり文学でもあり、一枚の絵画のようでもある。雨という絵具で描かれた今回の絵は、救いようがないくらい悲しいのに、読後、太陽の輝きを感じるのは何故だろう。
──ジュンク堂書店旭川店 高田学さん

◆私はこの本から、人間がどれほど愚かで尊いか。一日を生き延びることがどれほどありがたいことかを今一度見つめ直そうと思いました。純粋な愛情が詰まっていると感じました。人や、物や、自然、そしてこの物語に。
──山下書店南行徳店 高橋佐和子さん

◆少年たちの大きな物語として読み進めてなお、ミステリとしてのサプライズ! たくさんのミステリや新人作家がデビューする中で、この人の世界だ! この人の本だ! と思える本当に待っててよかった一冊でした。
──オリオン書房所沢店 高橋美里さん

◆救いはあるのか、助けはあるのかと胸が苦しかった。でも読むのをやめられなかった。最後に灯った希望の光。とても、とても心が温かくなった。
──SHIBUYA TSUTAYA 竹山涼子さん

◆冒頭から”山”の熱気と臭気に包まれて、むわっとした気配を全身で感じながら一気に読んだ。不快なのに読むのをやめられない。だって、そこには”仲間”がいるから。彼らはどんな人間よりも人間らしかった。
──オリオン書房ノルテ店 辻内千織さん

◆すごくリアリティーがあってストリートチルドレンの命の価値の軽さや彼らがどのよう生きているのかが体温を伴って感じることができました。生きるエネルギーに溢れた少年たちの姿がしっかり描写されています。
──三省堂書店京都駅店 鶴岡寛子さん

◆絶望的な環境の中で、「それでも生きていくんだ」という強さがあちこちからにじみ出る感じで、その切実さに胸を打たれるような感じでした。
──中原ブックランドTSUTAYA 長江貴士さん

◆梓崎優という作家の研ぎ澄まされた刃物のような世界に、暫し時間を忘れました。そして、この世界にある全ての悲しみの涙が止まることを、祈りました。
──金高堂朝倉ブックセンター 長尾三和子さん

◆暗くツライ過去を、日々の単調でささやかなしあわせで包みながら生きているミサキ。けどその心のなかはいつもセピアがかった雨の中にいるよう。この色彩がなくなっている感覚はすごくわかる。ひどく悲しいときなどは、世界から色がなくなっていく感じがするものだ。最後で環境はあまり変わらないが、気持ちは赤や黄色、緑などのしあわせな色へと変化している。
──谷島屋書店営業本部 中土居一輝さん

◆相次ぐ仲間の死の真相を追うごとに深くなる謎や恐怖と闘いながら強くなっていく少年ミサキの成長が眩しい。絶望的な状況を希望に変えていく少年の成長の話としてもミステリとしても楽しめる。
──戸田書店静岡本店 鍋倉仁さん

◆異世界とも思えるストリート・チルドレンの日常。その中で主人公は仲間を得ていく。そんな仲間が殺されてしまう。でも、過酷な状況の中で仲間と生きて行く主人公に惹かれる。
──ジュンク堂書店ロフト名古屋店 原田元樹さん

◆過酷な日常を生きる子供たちが、連続殺人事件を通して手に入れた、変わらない現実の答えは切ない。その切なさが、雨の美しい描写と合わさり、読後も本の世界に浸れるような感覚が残りました。
──ジュンク堂書店梅田ヒルトンプラザ店 藤田聡さん

◆殺人に至る理由がこれほど悲しいとは思いませんでした。彼らが殺されなければならなかったのか、のなぜの部分。まさにその一点が読むべき部分でした。それでも前を向く彼らの姿に胸を打たれます。悲しく暗いけれど光のある作品でした。
──精文館書店三ノ輪店 保母明子さん

◆カンボジアの熱く湿った空気とたちのぼる様々な匂いが膚で感じられるような克明な描写! 行き場のない苛烈な状況の中で片寄せあって生きるストリート・チルドレンの主人公が仲間の死を乗り越えたくましく成長する姿に感動しました。
──平安堂書店長野店 町田佳世子さん

◆あまりに高いハードルを自らに課した著者に小説家としての覚悟を見た。長らく次作を待ち望んでいた一ファンとしてこんなに心強い答えを得られた事がただただ嬉しい。たとえその答えが胸に深く突き刺さったとしても。
──丸善日本橋店 松橋由紀子さん

◆中盤からクライマックスに向かう怒涛の展開は本格ミステリそのもの。カンボジアの最下層社会で炸裂する本格トリックに喝采を叫ぶしかない。もう断言していいだろう。梓崎優はホンモノだ!
──啓文社コア福山西店 三島政幸さん

◆本を嗅げば据えた臭いが実際にするのではないかと思えるほどの圧倒的な描写力! この猛暑日の中でカンボジアという暑い国が舞台の話なのに、ずっと鳥肌立ちっぱなし。読了後もしばし震えが止まらす。梓崎さん凄い!
──文教堂書店西葛西店 水野知博さん

◆どのような状況でも笑える瞬間があるというのは、きっと誰にとっても救いなのだろう。逃げてもいい、嫌われてもいい。「雨が降っている時には泣かない」。彼らの生き方は強くて優しくて滑稽で、何より人間らしい。
──ジュンク堂書店三宮店 M・Mさん

◆がむしゃらに、無我夢中に、ただ生きること。仲間を守ること、信じること。生きていくということは、自分を信じるということだ。普段日本で暮らしていると全く感じられない「生きる」ということへ生々しい執着を、普通のことのように教えられました。
──紀伊國屋書店横浜みなとみらい店 安田有希さん

◆待ちに待っていた1冊がようやく読めました。この世界は時に残酷で厳しく生きにくいけど生きていく事が優しさであり救いになると思いました。この本を1人でも多くの方に届くのを願わずにはいられません。
──丸善横浜ポルタ店 柳幸子さん

◆肌を焼く太陽、纏わりつく霧雨。耐えがたい臭気、巨人の心臓……。浮かんでは消えるイメージと、目を背けたくなるような現実に翻弄されながらも隘路を駆ける子ども達から目が離せませんでした。一気読みです!
──丸善広島店 M・Yさん

◆前作から3年、その間ミステリ読みの中でハードルは上がる一方だった。しかし、梓崎優氏はそのハードルを軽々と超えてきた。10年代のミステリシーンをリードする作家から代表する作家へとこの作品で駆け上がる。
──あおい書店五反田店 吉原佑哉さん

◆生きるとは? と自身に問いかけてみる。この力強い物語の前に大人の自分が心細く立ちつくすのだから情けなくてどうしようもない。
──文教堂書店北野店 若木ひとえさん

◆ためらいなく殺され、ゴミとして捨てられる子供たち。これはフィクションではありません。その姿を、静かな筆調で私たちに示してくれました。”僕”たちの祈りが一人でも多くの人に届くことを願います。
──CHIENOWA BOOK STORE 若山英里さん

◆世の中が何ひとつ変わらなくても夢や希望などなくても人間は生き続ける。自分の立っている場所で自分ができることをするために。不条理な世界にいたとしても、決して諦めてはいけないと肩をたたかれる思いがした。
──喜久屋書店小樽店 渡邊裕子さん


深い悲しみと生きることを強く訴える叫びが胸をうつ、心ふるわす傑作ミステリです。ぜひ、お手にとってご堪能ください。

(2013年10月3日)




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