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2018.05.18

 松本英哉『幻想リアルな少女が舞う』(光文社 1800円+税)は、島田荘司選第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作『僕のアバターが斬殺(や)ったのか』でデビューした新鋭の2作目だ。  その非...

2018.05.17

 デビュー作『人間の顔は食べづらい』から、グロテスクで毒気のあるユーモアを利かせた世界観に、高度なロジックを構築する特異な作風を貫いてきた白井智之。『少女を殺す100の方法』(光文社 1700円+税...

2018.05.08

 短篇集というより連作長篇と呼びたい構成なのは星野智幸『焔』(新潮社 1600円+税)。長年にわたり複数の媒体で発表した短篇を集めた一冊だが、一貫して現代社会が内包する問題を幻想的・非日常的な光景の...

2018.05.07

 芥川賞候補にもなった木村紅美『雪子さんの足音』(講談社 1300円+税)。実はなかなかスリリングな心理戦が描かれる一作だ。  物語は現代のパートから始まる。その夏、東京出張の際に、新聞記事で高円寺...

2018.03.16

 思わず「おかえりなさい!」と歓声を上げてしまった、林泰広『分かったで済むなら、名探偵はいらない』(光文社 1600円+税)は、光文社の新人発掘企画「KAPPA -ONE」第1期として、石持浅海、東...

2018.03.15

 2017年の国内ミステリシーンは、第27回鮎川哲也賞を受賞した、今村昌弘のデビュー作『屍人荘(しじんそう)の殺人』(東京創元社)の圧勝であった。新本格30周年のメモリアルイヤーに、こうしてまた本格...

2018.03.13

 一方、大切なものを失った女性が一歩を踏み出すまでを、ユニークなモチーフで描き出すのが原田ひ香『ランチ酒』(祥伝社 1400円+税)だ。  犬森祥子は離婚したばかり、幼い娘は夫とその両親が育てること...

2018.03.12

 江戸川乱歩賞出身のミステリ作家、川瀬七緒がエンタメ小説を上梓(じょうし)。これがさまざまな要素の詰まった、楽しくも深みのある作品になっている。タイトルは『テーラー伊三郎』(KADOKAWA 150...

2018.02.02

 なんという堅牢さであろうか。『硝子(ガラス)のハンマー』から始まる〈防犯探偵・榎本(えのもと)〉シリーズの最新作――貴志祐介『ミステリークロック』(KADOKAWA 1700円+税)を読み、感心と...

2018.01.12

 一転して、魅力的な人々が時代の中で奮闘する話を。伊吹有喜『彼方の友へ』(実業之日本社 1700円+税)は、戦時下の東京で、少女雑誌の編集に携(たずさ)わる人々が登場する。  父親が失踪し、母親が体...
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