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2018.07.10

 元警察官――しかも日本初の女性白バイ隊員という著者経歴がひと際目を引く、松嶋智左『虚(うつろ)の聖域 梓凪子(あずさなぎこ)の調査報告書』(講談社 1700円+税)は、第10回 島田荘司選ばらのま...

2018.07.09

 大絶賛を巻き起こし、華々しいデビューを飾った作家ほど、その輝かしいスタートを上回る評価を獲得する難しさは並大抵ではない。しかし、下村敦史『黙過』(徳間書店 1600円+税)は、江戸川乱歩賞歴代受賞...

2018.07.06

 子どもの成長を一風変わった設定で描くのが中島京子『樽とタタン』(新潮社 1400円+税)。大人になった女性が、幼い頃に住んでいた町にあった喫茶店の思い出を振り返る形の、連作短編集である。当時の時代...

2018.07.05

 若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』(河出書房新社)が芥川賞を受賞するなどの話題があって、にわかに年配者小説に注目が集まっているが、山本幸久は以前から「おばあさんが主人公の小説」を書きたかったそう...

2018.05.18

 松本英哉『幻想リアルな少女が舞う』(光文社 1800円+税)は、島田荘司選第8回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作『僕のアバターが斬殺(や)ったのか』でデビューした新鋭の2作目だ。  その非...

2018.05.17

 デビュー作『人間の顔は食べづらい』から、グロテスクで毒気のあるユーモアを利かせた世界観に、高度なロジックを構築する特異な作風を貫いてきた白井智之。『少女を殺す100の方法』(光文社 1700円+税...

2018.05.08

 短篇集というより連作長篇と呼びたい構成なのは星野智幸『焔』(新潮社 1600円+税)。長年にわたり複数の媒体で発表した短篇を集めた一冊だが、一貫して現代社会が内包する問題を幻想的・非日常的な光景の...

2018.05.07

 芥川賞候補にもなった木村紅美『雪子さんの足音』(講談社 1300円+税)。実はなかなかスリリングな心理戦が描かれる一作だ。  物語は現代のパートから始まる。その夏、東京出張の際に、新聞記事で高円寺...

2018.03.16

 思わず「おかえりなさい!」と歓声を上げてしまった、林泰広『分かったで済むなら、名探偵はいらない』(光文社 1600円+税)は、光文社の新人発掘企画「KAPPA -ONE」第1期として、石持浅海、東...

2018.03.15

 2017年の国内ミステリシーンは、第27回鮎川哲也賞を受賞した、今村昌弘のデビュー作『屍人荘(しじんそう)の殺人』(東京創元社)の圧勝であった。新本格30周年のメモリアルイヤーに、こうしてまた本格...
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