全記事一覧

2017.11.16

 鳥飼否宇『紅城奇譚』(講談社 1700円+税)は、戦国時代の九州を舞台にした連作集。「鬼」と恐れられる残忍極まりない城主が住まう、燃えるような紅い色の城で奇怪な事件が続発する。  死んだ正室の首が...

2017.11.15

 するすると術中にはまり、作者の掌(てのひら)の上で最後の最後まで見事に転がされてしまう。いまミステリーを読んで、そんな悦(よろこ)びを存分に味わいたいなら、岡田秀文『帝都大捜査網』(東京創元社 1...

2017.11.10

 著者のプロフィールを知らない人は、これは自伝だと思うのではないか――と唸ったのは桜木紫乃『砂上』(KADOKAWA 1500円+税)。  北海道・江別(えべつ)に暮らす柊(ひいらぎ)令央は40歳。...

2017.11.09

『テンペスト』『風車祭(カジマヤー)』など沖縄の歴史や文化を盛り込んだ壮大なエンターテインメントを発表してきた池上永一。新作『ヒストリア』(KADOKAWA 1900円+税)も非常にダイナミックな作...

2017.09.20

 明治12年の新橋(しんばし)駅駅長室から物語の幕が上がる、山本巧次『開化鐵道(てつどう)探偵』(東京創元社 1600円+税)は、《ミステリ・フロンティア》レーベル初となる、歴史小説の要素を含む本格...

2017.09.19

 1990年代、鮎川哲也が編纂者(へんさんしゃ)を務め、一般読者から募った短編を文庫形式で刊行した公募アンソロジー『本格推理』。その常連投稿者に新作長編を依頼することで始まった、光文社の新人発掘企画...

2017.09.08

 ダークといえばホラー界の期待の新星、澤村伊智『ししりばの家』(KADOKAWA 1600円+税)が怖い。タイトルから分かる通り、今回のモチーフは家だ。  夫婦で東京に越してきた果歩だったが、働きに...

2017.09.07

 縁結びの神様と人間たちのドタバタ劇と聞けば、ああ、なんか既視感のある話だなと思う。著者が万城目学(まきめまなぶ)と聞けば、あ、ならば面白そうだな、と予感する。そんな上からの偉そうな期待など吹っ飛ば...

2017.07.20

 名探偵が謎を解いても、事件によって生まれた憎しみまでもが消せるとは限らない。石持浅海『鎮憎師(ちんぞうし)』(光文社 1500円+税)は、読んで字のごとく、憎しみを鎮めることで復讐の連鎖を断ち切る...

2017.07.18

 第16回鮎川哲也賞に投じた『理由(わけ)あって冬に出る』が佳作入選し、2007年に創元推理文庫から刊行されて早10年。似鳥鶏(にたどりけい)『彼女の色に届くまで』(KADOKAWA 1500円+税...
Back Number
さらに昔の記事を見る