2月13日にN・K・ジェミシン『輝石の空』が発売されます。前人未到のヒューゴー賞長編部門3年連続受賞に加え、ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞のトリプルクラウンに輝いた本作。本作ではついにエッスンとナッスン母娘の長い長い旅路にピリオドが打たれ、月を巡る闘いにも決着がつき、オベリスクの正体や超古代文明の謎も解き明かされます。『第五の季節』『オベリスクの門』と合わせて、三部作完結を機にお読みいただければ。
また、既刊の2冊では容赦のない話が続きましたが、『輝石の空』ではある希望が提示されます。誰かを犠牲にしない社会を、恐怖と猜疑心によって分断されない社会を築くにはどうしたらよいか。そんなことを考えながら読むのもいいかもしれません。


『輝石の空』内容紹介
古代絶滅文明が遺した巨大な力を用い、数百年ごとに文明を滅ぼしてきた〈第五の季節〉を永久に終わらせ世界を救おうとする母。同じ力を用いて、憎しみに満ちた世界を破壊しようとする娘。地球の裏側にある古代文明の遺跡都市をめざし、二人の最後の闘いがはじまる。前人未踏、3年連続ヒューゴー賞長編部門受賞の三部作完結編! ヒューゴー賞・ネビュラ賞・ローカス賞受賞作。解説=池澤春菜


第一部『第五の季節』内容紹介
数百年ごとに〈第五の季節〉と呼ばれる破滅的な天変地異が勃発し、文明を滅ぼす歴史が繰り返されてきた超大陸。この世界には、地球と通じる能力を持つがゆえに差別される“ロガ”と呼ばれる人々がいた。そしてまた、“石喰い”と呼ばれる、人間の姿をした謎の存在も。そんな中、新たな〈季節〉がまさに到来しようとしていた……。前人未到、三年連続で三部作すべてがヒューゴー賞受賞のまったく新しい破滅SF、開幕編。


第二部『オベリスクの門』内容紹介
ついに〈季節〉が訪れ、破滅的な天変地異が超大陸を襲う。父親に連れ去られた娘ナッスンが南極地方を目指して旅する一方、娘を追う母エッスンは地下都市カストリマにたどり着き、意外な人物と再会する。〈父なる地球〉、失われた〈月〉、石喰いたち、そして人間――彼らが舞台に出そろったいま、物語は大きく動きはじめる。前人未到、三年連続で三部作すべてがヒューゴー賞長編部門受賞シリーズ、『第五の季節』に続く第二弾!