本城雅人先生の新連載が始まります(月1回、月末更新予定)。
これまで多くのスポーツを作品の題材に取り上げてきましたが、今回選んだのは「プロ野球」。
円熟期を迎えた著者が贈る、衝撃のミステリです。

ファンのあいだで何十年も語り継がれる、「日本プロ野球史上最高のゲーム」と呼ばれる試合があった。
スコア0対9からの大逆転、だがその最中には思いもよらない事態が――

『九人のレジェンドと愚か者が一人』第1回



■本城雅人(ほんじょう・まさと)
1965年神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞記者、競馬雑誌デスクを経て、2009年『ノーバディノウズ』でデビュー。翌年に同作で第1回サムライジャパン野球文学賞を受賞。17年に新聞記者たちの地道な取材をテーマとした『ミッドナイト・ジャーナル』が第38回吉川英治文学新人賞を受賞。18年に『傍流の記者』が第159回直木三十五賞の候補となる。近著に『オールドタイムズ』『あかりの牧場』がある。

にごりの月に誘われ
本城 雅人
東京創元社
2022-04-19