こんにちは見習い編集者のKMです。
みなさま、映画『HiGH&LOW THE WORST X』はご覧になりましたか。



先輩編集者HSさんに試写会の感想を尋ねた際、「結論から言うと、ムビチケを5枚買いました」と人形みたいな目でおっしゃっていたので期待値はかなり高かったのですが、それを軽く凌駕する出来栄えでした。「最強最悪の敵」がもたらす負荷、解放、感情の揺らぎ。私の脳みそはハッピーハッピーハッピーです。

ただしハッピーゆえの悩みも生まれています。鑑賞以来「あーーー!」と叫んで駆け出したい衝動が常にあり、腰を落ち着けていられません。座って本が読めない体になりました。もう叫びつつ街を駆けつつ本を読むしかありません。

肉体的には可能とはいえ、法的には灰色の行為です。つまり警官に見つからないよう策を講じる必要があります。叫び声でやつらの位置を把握するのはどうでしょうか。イルカが反響音を利用するように。

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ということで〈しながわ水族館〉を訪ねました。目的はイルカに教えを乞うことですが、他にもタフな生き物がいたので紹介します。

オオカミウオ
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・強い

ミズクラゲ
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・毒がある

ドクウツボ
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・強くて毒がある

眺め歩くうちにイルカの縄張りまできました。

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ショーの時間でもないのにジャンプにスピンに大盤振る舞いで楽しかったです。あとアシカショーの最中も顔を出して進行を邪魔していました。景気が良くて治安が悪い。さすがは江戸のイルカですね。

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反響音の解説は観覧席から出てすぐのところにありました。正確には「エコーロケーション」というそうです。方法はざっくりまとめると、

①鼻の中をふるわせて音を作り、
②額に音を集めて一方向に放ち、
③跳ね返った音を顎から内耳に伝えて、
④対象の形状・位置などを判断する

とのこと。ためしに部屋で①をやったら鼻がオシャカになったのでもうしません。SF班の人に頼んで未来の鼻を取り寄せてもらうことにします。エコーロケーション機能がついていて、花粉をビームで焼ける鼻がいいです。

というわけで無事に悩みが解決しました。これで気兼ねなくハイローをわんこそばできます。10月には宝塚歌劇『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』(通称:ヅカロー)の東京公演が控え、弊社ヅカ部vsハイロー部の勧誘競争も熱を帯びてきたところ。皆でテッペン目指して頑張りましょう。


長い別れ (創元推理文庫)
レイモンド・チャンドラー
東京創元社
2022-04-28


水族館の殺人 (創元推理文庫)
青崎 有吾
東京創元社
2016-07-28


紙魚の手帖Vol.07
櫻田 智也,ほか
東京創元社
2022-10-11