こんにちは見習い編集者のKMです。
最近EテレでTAROMANという5分番組が放送されていました。
[TAROMAN] 岡本太郎式特撮活劇「でたらめをやってごらん」前編 | feat.森の掟 | NHK最近EテレでTAROMANという5分番組が放送されていました。
岡本太郎の作品と言葉をモチーフにした70年代放送の特撮番組の再放送、だそうです。説明だけでは「?」だと思うのでひとまずご視聴ください。全話べらぼうに面白い。
Youtube版ではカットされていますが、各話の結びにはサカナクション山口一郎氏のコメントが付されていました。彼はいつだったか岡本太郎『強く生きる言葉』を薦めていて、山口一郎の歌詞が好きでしゃあない私は飛びついて読んだ記憶があります。
所収の言葉は徹頭徹尾「自分だ!自分なのだ!」という感じで、他人に囲まれて生きる上での指針というか、安心の種になってくれました。まあ「安心なんてものは叩き潰すのだ!」みたいなこともたくさん言ってますけど。爆発的に生きることは難しく、ゆえに芸術の巨人タローマンは輝くのである。
ありがとうタローマン。
さようならタローマン。
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なんつってる間に8月です。暑い暑い暑い。お天道様って人間の外皮を過大評価してますよね。お惣菜を勘でチンしてプラ容器を溶かす私と似たもの同士です。以下、現実逃避のために陽射しがマシだった7月のことを書きます。
観ました。映画『ゆるキャン△』を。
Q. ゆるキャン△(※1)ってなあに?
A. 女子高生キャンプめちゃ最高漫画
なのですが、この映画で彼女たちは高校生ではありませんでした。大人になり、社会で働くそれぞれの生活が描かれています。この切れ味がすさまじかった。かつての高校生が変わらない笑顔で、けれど堂々たる態度で仕事をこなしているのです。「よくぞご立派に……」という感慨と「置いてかんといて~」という焦りに胸を引き裂かれました。いい映画だった。
ところで私には、アニメや漫画でタフな若者を見るたび「私立探偵になりますように」と祈る悪癖があります。ゆるキャン△では志摩リン(※2)という人が標的でした。
ゆるキャン△はリンの単独行動を眺める漫画でもあります。二輪で山を越え、歩き、飯を食う姿がたのもしい。調査能力はさておいて、この人の一人称小説は面白いだろうなと思わせます。つまり今回の劇場版は答え合わせでもあったのです。成長した彼女は私立探偵になったのでしょうか。気になりますね。気になりますよね。気になったあなたは映画館でお確かめあれ!
と盛り上がると同時に疑問も湧いてきます。一人称が面白ければ私立探偵になれるのか。調査能力はさておいていいのか。そもそも私立探偵とはなんだ。ハードボイルドとはなんだ。

そこで〈日本ハードボイルド全集〉を読むことにしました。「そこで」と書きましたが理由づけはかなり嘘です。読みたくなったので読みました。
私がハードボイルドに抱く印象は「地の文がめっちゃ面白い小説」というふわふわしたものです。全集を読んでもこの印象は変わりませんでしたが、面白さの根っこが少しくっきりした気がします。視点人物が何を見て何を思うかが面白い。感情を情景で描こうとする試みが面白い。小説、巻末エッセイ、解説の端々にまで「ハードボイルドとは何か」という探求が満ちていて、ずっと興味が尽きませんでした。最終巻も楽しみです。
なお、ハードボイルドは視点人物の「目」を描く小説であるとともに、拳と銃弾が交錯する「暴力」の小説でもあります。読んでいれば必然、血が騒いでくる。内なる衝動の捌け口を求め歩き、私が辿り着いたのはさいたまスーパーアリーナ……いや、〈超東京〉!

ということでBATTLE OF TOKYO ~TIME 4 Jr.EXILE~(DAY1:BATTLE OF HiGH&LOW)に行ってまいりました。
もうめちゃめちゃめちゃめちゃ楽しかった。STRAWBERRY サディスティックは女装男子の歌として聴いても素晴らしいですね。FANTASTICS We are great at tactics. 多幸感で記憶が混濁してステージ上に見たものが夢か現かわからなくなっていますが、めちゃ楽しかったことは覚えています。澤夏堀夏超東京の夏――。

今年9月9日にはハイローの新作が公開予定! ちびちび日記を書いているうちに夏も本番、外皮どころか骨までとろけそうな暑さですが、秋まではどうにか生きられるようにがんばりましょう。