あけましておめでとうございます。

恒例となっております、元日の特別企画。2022年に刊行される予定のSF・ファンタジイ作品ラインナップの一部をご案内いたします。読書計画の参考としていただければ幸いです。
ここに紹介した以外にも新作や名作の復刊・新訳など、東京創元社は今年も良質の作品をご紹介してまいります。
本年もご愛読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

(日本語タイトルは一部を除き仮題です)



創元日本SF叢書・単行本・創元SF文庫の国内SF注目作

■高山羽根子・酉島伝法・倉田タカシ『旅書簡集 ゆきあってしあさって』(四六判仮フランス装、1月刊)
三人の作家がそれぞれ架空の土地を旅してまわり、その場所の不思議な風習、できごと、食べたもの、出会った人々について、文章やスケッチ、写真を送りあう。27の幻想旅情リレー書簡。巻末エッセイ=宮内悠介


■笹本祐一《星のパイロット》新シリーズ開幕(創元SF文庫)
『星のパイロット』『彗星狩り』『ハイ・フロンティア』『ブルー・プラネット』
に続き、次世代を主人公とした新シリーズを刊行。「本格的な宇宙時代が来た、その先」の物語になる予定です。


■宮澤伊織『神々の歩法』(創元日本SF叢書 四六判仮フランス装)
西暦2030年、砂に埋もれ廃墟と化した北京へ、米軍の戦争サイボーグ部隊の精鋭12名が突入した。神のごとき超人、エフゲニー・ウルマノフを倒すために――第6回創元SF短編賞受賞作から始まる連作集、書き下ろしを加えてついに刊行。


■アンソロジー『Genesis 5』(四六判並製)
2018年12月、新しい書き下ろしSFアンソロジーシリーズとして産声を上げた《Genesis》。2022年版でも若手からベテランまで多彩な執筆陣が競演する。第13回創元SF短編賞受賞作を掲載予定。


■秋田禎信『ノーマンズ・ソサエティー』(創元日本SF叢書 四六判仮フランス装)
記憶をリセットする技術が発達し、不都合があればすぐに以前の人格と記憶を捨て、新たな人間に生まれ変わることが常識となった、近未来の社会。なぜか何回リセットしても、お互いに関する記憶を夢で思い出してしまう少年《スコップ》と彼が恋する少女《小声》は、廃棄処置される直前、街の外から来た男・レールローダーの手引きで脱出する。しかし、ふたりに追っ手がかかる。なぜ、廃棄される子供にすぎないのに命を狙われるのか?彼らが見る夢の意味とは?《魔術士オーフェン》の著者が描く、SF長編。


■高島雄哉『エンタングル:ガール』【文庫化】(創元SF文庫)
舞浜南高校に進学した了子は映研に入部し映画製作を始めた。だがこの高校は不可思議だった。いや、彼女が生まれ育ったはずのこの街も。新時代のハードSF作家が不朽のSFアニメーション『ゼーガペイン』を語り変える。



創元海外SF叢書・単行本・創元SF文庫の海外SF注目作

■ジェイムズ・P・ホーガン『未踏の蒼穹』(創元SF文庫、1月上旬刊)
Echoes of an Alien Sky (2007) by James P. Hogan/内田昌之 訳
金星文明は、かつて栄華を誇りながら絶滅した文明が存在する惑星、地球(テラ)の探査計画に取り組んでいた。テラ文明は宇宙空間に進出するほどの発展を遂げながら、なぜ滅んだのか? 月の遺跡で発見された、テラ人が持っていたはずのない技術の痕跡は、なにを示唆しているのか? 科学探査隊の一員カイアル・リーンは、テラ文明が遺した数々の謎に挑む。ハードSFの巨星が放つ、もうひとつの『星を継ぐもの』ついに邦訳! 解説=大野万紀


『AIロボットSF傑作選 創られた心』(創元SF文庫、2月上旬刊)
Made to Order (2020) edited by Jonathan Strahan/佐田千織 他訳
人工的な心や生命。ゴーレム、オートマトン、ロボット、アンドロイド、ボット、人工知能――人間ではないが人間によく似た機械、人間のために注文に応じてつくられた物体というアイディアは、はるか古代よりわたしたちを魅了しつづけてきた。そしていま、その長い歴史に連なる最新のアンソロジーがここに登場する。ケン・リュウ、ピーター・ワッツ、アレステア・レナルズら、2021年ヒューゴー賞短編部門候補作を含む16の物語を収録。 解説=渡邊利道


■チャーリー・ジェーン・アンダーズ『永遠の真夜中の都市』(創元海外SF叢書 四六判仮フランス装、3月上旬刊)
The City in the Middle of the Night (2019) by Charlie Jane Anders/市田泉 訳
常に太陽に同じ面を向ける植民惑星の、永遠の昼と夜に挟まれた黄昏地帯で、ゆるやかに衰退してゆく人類。ソフィーは愛する対象であり革命を志すビアンカをかばって街を追放されるが、永遠の夜の中で異質な知的生命体ゲレトと出会い、人類がこの過酷な惑星で生き延びるための重大な秘密に迫ってゆく……。ネビュラ賞・ローカス賞受賞作『空のあらゆる鳥を』の新鋭作家が放つ、清新なSF。ローカス賞受賞・ヒューゴー賞候補作。


■マーサ・ウェルズ『マーダーボット・ダイアリー 逃亡テレメトリー』(創元SF文庫、4月上旬刊) Fugitive Telemetry by Martha Wells/中原尚哉 訳
かつて大量殺人を犯したとされたが、その記憶を消されていた人型警備ユニットの〝弊機〟。紆余曲折のすえプリザベーション連合に落ち着いた弊機は、ステーション内で他殺体に遭遇する。連合の指導者メンサー博士をつけねらう悪徳企業グレイクリス社と関わりがあるのだろうか? 弊機は警備局員のインダーたちとともに捜査をはじめるが……累計ヒューゴー賞3冠&ネビュラ賞2冠&ローカス賞3冠&日本翻訳大賞受賞の大人気シリーズ、最新作はマーダーボット・ミステリ! スピンオフ短編2編を併録。


『宇宙サーガSF傑作選 コズミック・パワーズ』(創元SF文庫、6月刊)
Cosmic Powers (2017) edited by John Joseph Adams/中原尚哉 他訳
圧倒的な宇宙スケールで繰り広げられる、〈センス・オブ・ワンダー〉に満ち満ちた壮大な闘争の物語群。ジャック・キャンベル、ベッキー・チェンバーズら豪華執筆陣による傑作18編。


■ユーン・ハ・リー『蘇りし銃』(創元SF文庫)
Revenant Gun (2018) by Yoon Ha Lee/赤尾秀子 訳
新暦発動から九年。旧六連合領域では新旧二つの勢力の争いが続いていた。ニライ・クジェンに新たな身体を与えられて目覚めた十七歳のジェダオは、艦隊の指揮を委ねられる。一方チェリスは、六連合の非人間的な体制を生み出した元凶であるクジェンとの最終決戦が迫る中、秘めた思惑のもと姿を消していた。ローカス賞受賞『ナインフォックスの覚醒』『レイヴンの奸計』に続く、堂々の三部作完結編。


■N・K・ジェミシン『輝石の空』(創元SF文庫)
The Stone Sky (2017) by N. K. Jemisin/小野田和子 訳
破局的な地殻変動をもたらした〈季節〉の到来は人々に過酷な運命を強いる。母エッスンのなすべきことは〈月〉を捕まえ、〈季節〉が二度と来ないようにして世界を救うこと。娘ナッスンの願いはオロジェンを奴隷化するこの世界を破壊すること――。『第五の季節』『オベリスクの門』に続く、三部作全てがヒューゴー賞受賞のシリーズ完結編。


■カレン・オズボーン『記憶のアーキテクト』(創元SF文庫)
Architect of Memory (2020) by Karen Osborne/赤尾秀子 訳
宇宙に進出した人類は、事実上国家と化した企業の支配下で厳格な階級制社会を築いていた。そこへ攻撃をしかけてきた異星種族ヴァーイ。彼らの攻撃で人類は危機に瀕するが、突如として攻撃は中止され、休戦状態が訪れた。主人公の女性アシュランは恋人ケイトらともにサルベージ船を運用していたが、あるときヴァーイの兵器らしき球体を発見する。


■リリー・ブルックス゠ダルトン『世界の終わりの天文台』【文庫化】(創元SF文庫)
Good Morning, Midnight (2016) by Lily Brooks-Dalton/佐田千織 訳
どうやら人類は滅ぶらしい。最後の撤収便に乗らず、北極の天文台に残った老学者は、取り残された見知らぬ幼い少女とふたりきりの奇妙な同居生活を始める。一方、帰還途中だった木星探査船の乗組員サリーは、地球からの通信が途絶えて不安に駆られながらも航海を続ける。終末を迎える惑星の極北で、宇宙の孤独な大海で――きょうで世界が終わるなら、あなたは誰と過ごしたい? ジョージ・クルーニー監督主演映画『ミッドナイト・スカイ』原作。



単行本・創元推理文庫(F)の国内ファンタジイ注目作

■真園めぐみ『やおよろず神異録 鎌倉奇聞』(創元推理文庫、1月刊)
精霊の恵み豊かな地遠谷に生まれ、薬の行商で各地をまわる真人は、祭りのために帰郷した。だが祭りを目前にしたその日、村を正体不明の武士の集団が襲った。彼らは村人を殺し神域を穢したばかりか、神社から御神刀を奪い、真人の大切な友、颯も連れ去ってしまった。友を救うべく、真人は神域で出会った流れ神と共に、武士たちが向かった鎌倉を目指す。二代将軍頼家の時代の鎌倉を舞台にした、華麗なファンタジイ絵巻。


■上田朔也『ヴェネツィアの影の末裔』(創元推理文庫、5月刊)
ベネデットには、11歳で孤児院に引き取られるまでの記憶がない。あるのは繰り返し見る両親の死の悪夢だけ。魔力を発現して以来、ヴェネツィア共和国の魔術師として陰の世界に生きている。あるとき魔術師たちはハプスブルグによる、元首暗殺計画の情報を掴む。計画は未然に防いだものの、その背後には恐るべき陰謀が……。異端と迫害されながらも、列強の権謀術数のただ中に身を置く魔術師の姿を描く、第五回ファンタジイ新人賞佳作作品。


■鈴森琴『皇女アルスルと予言の獣』(創元推理文庫、6月刊)
才能もなく人づきあいも苦手な皇帝の末娘アルスル。ある日、舞踏会に出席していた彼女の目の前で、父が何者かに暗殺されてしまう。アルスルは捕まり、無実の訴えも空しく帝都の裁判で死刑を宣告される。貴族のならいで一族の所領・城郭都市ダーウィーズに護送されたアルスルを待っていたのは、鍵の城の城主リサシーブだった。優れた能力を持つ獣、人外が跋扈する世界を舞台に、変わり者と言われた少女の運命を描く異世界ファンタジイ。


■東雅夫・編『吸血鬼文学名作選』(創元推理文庫、6月刊)
世代交代とともに新たに脚光を浴びつつある「吸血鬼」。本書は、日本文学史に残る名作佳品の中から、記憶に残る吸血鬼文学の逸品を拾い集めた、決定版的一巻である。


■東雅夫・編『鬼文学名作選』(創元推理文庫、7月刊)
今ひそかに話題を呼ぶ「鬼」。人に似て人にあらざる妖物の真の魅力を、総力で探究! 文豪たちが名訳した、古今の鬼文学の名作佳品とともにおくる、決定版アンソロジー。


■乾石智子『イスランの白琥珀』【文庫化】(創元推理文庫)
国母イスランにその才を見いだされた大魔道師ヴュルナイ。いまわのきわのイスランに国の行く末を託されたものの、王族の後継者争いで裏切りにあい、その名声も地に堕ちた。それから数十年、国の中枢には欲にまみれた連中がはびこり、存亡の危機に。密かにオーヴァイディンと名を変えて生きていたヴュルナイは、無実の罪で捕らえられた若い女族長を助けるが……。魔道帝国イスリル中興の祖を描く〈オーリエラントの魔道師〉シリーズ。


■廣嶋玲子『妖怪の子、育てます2』(創元推理文庫、秋刊行)
妖怪奉行所西の天宮のお奉行様のもとで修行することになった、千吉と双子が巻き起こす大騒動! 好評シリーズ第2弾。〈妖怪オリジナルキャラクター〉結果発表も。


■廣嶋玲子『妖怪の子、育てます1』(四六判並製、2月刊)
妖怪の子預かり屋の弥助は、妖怪に育てられたのだが、わけあって育ての親を失い、かわりにあらわれた赤んぼう千吉を、いっしょうけんめい育てている。子どもを預けにくる妖怪たちのせいで、毎日大さわぎだ。そんなある日、大家の久蔵のふたごの娘たちが、おそろしい黒い影にさらわれてしまった。妖怪奉行所西の天宮のお奉行さまで、犬神の長、朔ノ宮の手がさがすことに……。大人気の児童書版〈妖怪の子預かります〉第二部開始!


■川野芽生『無垢なる花たちのためのユートピア』(四六判)
純粋無垢な少年たちとその指導者を乗せ、天空をゆく船。最も楽園に近いはずの船上で起きた悲劇と、明らかになる真実とは(「無垢なる花たちのためのユートピア」)。人間が人形へと変化してしまう病が流行った村で、ひとり人間のままの姿で救出された少女は、司祭のもとで手厚く看病される。しかし怪我が癒え、うつくしさを取り戻した少女は限りなく人形に近づいているようで……(「人形街」)。『Lilith』で現代歌人協会賞を受賞した注目の歌人による初の幻想文学作品集。



単行本・創元推理文庫(F)の海外ファンタジイ注目作

■シャンナ・スウェンドソン『魔法使いの失われた週末』
Owen Palmer's Lost Weekend of Poison, Potions, and Pizza and Other Stories by Shanna Swendson/今泉敦子 訳(創元推理文庫、2月刊)
(株)マジック・スペル&イリュージョンはニューヨークの魔法界で呪文を開発販売する会社。CEOはなんと伝説の大魔法使いマーリンその人だ。シャイで赤面症の研究開発部理論魔術課の責任者オーウェンと養母、互いを思いやりながらも素直に愛情を表現できない二人の心の交流を描いた表題作など、本短編集のために書き下ろされた1編を含む全4編を収録。日本オリジナル編集。大ヒットシリーズ〈(株)魔法製作所〉初の短編集登場。


■ヤンシィー・チュウ『幽霊の花嫁』(創元推理文庫、3月刊)
The Ghost Bride by Yangsze Choo/圷香織 訳
リーランは父から富豪のリン家が彼女を、亡き息子の花嫁に望んでいるといわれる。十八歳の娘にとって幽霊の花嫁なんてあんまりな話だ。やがてリーランは毎晩夢の中で、亡きリン家の息子に結婚を迫られるようになる。なんとか幽霊との結婚を阻止すべく、死者の世界に向かうが、そこには驚くべきからくりが待っていた。死者と生者の世界が交錯する驚天動地の恋物語。


■キャサリン・アーデン『クマとサヨナキドリ』(創元推理文庫、6月刊)
The Bear and the Nightingale by Katherine Arden/金原瑞人・野沢佳織 訳
ルーシ北部の領主の娘ワーシャは、幼い頃から精霊を見る力をもっていた。だが生母が亡くなったことで、彼女の運命は一変した。新しい母アンナは、精霊を嫌ったのだ。さらに都から来た神父が精霊信仰を禁じたため、人々を悪しきものから守っていた精霊たちの力が弱くなってしまった。ある年、村を冬の寒さと夜の魔物が襲った。ワーシャ精霊を助け、魔物と戦うが……。心のままに生きようとする少女ワーシャの闘いを描く、三部作開幕。


■シャンナ・スウェンドソン Spindled/今泉敦子 訳(創元推理文庫、秋刊行)
〈(株)魔法製作所〉でお馴染みの著者が、『眠れる森の美女』を元に描いたロマンティック・ファンタジイ決定版!


■スザンナ・クラーク『ピラネージ』(四六判上製、4月刊)
Piranesi by Susanna Clarke/原島文世 訳
海に囲まれた巨大な建造物の中で暮らしている男性がいた。この世界には彼のほかにもう一人だけ生きた人間がいる。彼は相手を〈もうひとり〉と呼び、相手は彼をピラネージと呼んでいる。ピラネージはある日、〈もうひとり〉ではない、奇妙な老人に出会う。老人と話したことから、彼は次第に自分が何者で、なぜこの奇妙な世界にいるのかを探り始める。異世界とは何か、人はなぜ異世界に惹かれるのかを問う、謎に満ちたファンタジー。


■エドワード・ケアリー『呑まれた男』(四六判上製、7月刊)
The Swallowed Man by Edward Carey/古屋美登里 訳
あのピノッキオを作ったジュゼッペは、クジラの腹に呑み込まれたあとどうしていたのか。鬼才ケアリーが想像力を駆使して描く、驚愕の物語。


■ジョーン・エイキン『城の人々』(四六判上製、夏~秋刊行)
The People in the Castle - Selected Strange Stories/三辺律子 訳
ガーディアン賞・エドガー賞を受賞した著者による、奇妙で幻想的な短編集。


■夏来健次/平戸懐古 編訳『吸血鬼ラスヴァン 英米古典吸血鬼小説傑作集』(四六判上製)
ブラム・ストーカー『吸血鬼ドラキュラ』に先駆けて発表された吸血鬼小説に焦点を当てた画期的アンソロジー。バイロン、ジョン・ポリドリによる名作の新訳、伝説の大著『吸血鬼ヴァーニー』抄訳、ほか本邦初紹介の作品を中心に10篇を収録する。


■ソフィア・サマター『図書館島』【文庫化】(創元推理文庫)
A Stranger in Olondria (2013) by Sofia Samatar/市田泉 訳
文字を持たぬ辺境の島に生まれ、異国の師の導きで書物に耽溺して育った青年は、長じて憧れの帝都に旅立つ。だが航海中、不治の病の娘と出会ったために、彼の運命は一変する。巨大な王立図書館のある島に幽閉された彼は、書き記された〈文字〉を奉じる人々と語り伝える〈声〉を信じる人々の戦いに巻き込まれてゆく。書物と口伝、真実はどちらに宿るのか? デビュー長編にして世界幻想文学大賞など四冠制覇の傑作本格ファンタジイ。


■ソフィア・サマター『翼ある歴史』【文庫化】(創元推理文庫)
The Winged Histories (2016) by Sofia Samatar/市田泉 訳
帝国オロンドリアを二分した、書物と言葉を巡る大乱。その只中を生きた四人の女性たち――戦いにその身を投じた剣の乙女、彼女を愛した遊牧民の歌い手、反乱軍に囚われた女司祭、王子との数奇な関係に翻弄された王家の娘は、正史からは葬られた物語を自らの声で語り始める。響きあう物語からやがて立ち上がるのは、彼女たちの“歴史”――世界幻想文学大賞など四冠『図書館島』の著者が贈る、精緻にして壮大な傑作本格ファンタジイ。


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【お年玉プレゼント!】

東京創元社からのお年玉として、福袋セットを抽選で5名様にプレゼントします!

・くらり特製マグネットしおりコンプリートセット(5種類)
・くらり「ふせん」
・くらり特製シール(〈ミステリーズ!〉vol.100付録と同一のもの)

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※セットに「くらり」ぬいぐるみとホームズ衣装は含まれません

応募方法は東京創元社の公式Twitterアカウント(@tokyosogensha)をフォローし、下記のツイート(以下をクリック)をリツイートするだけ!


※応募締切は1月7日(金)昼12時です!
※該当ツイートをリツイートしてくださった方の中から、「5名様」を抽選で選ばせていただきます。
※ご当選者のみに、1月13日(木)昼12時までにTwitterのダイレクトメッセージ機能を使ってご連絡差し上げます。賞品をお送りするため、ご住所とご本名をお伺いいたします。ご了承のほど、お願い申し上げます。

(2022年1月1日)