12月6日に「読書メーター OF THE YEAR 2021」が発表され、丸山正樹さんの『ワンダフル・ライフ』(光文社)が第1位に選ばれました。
読書メーターがきっかけで、デビュー作『デフ・ヴォイス』(文藝春秋)が文庫刊行することになったことから、「喜びもひとしお」と話していた丸山さん。
そんな嬉しいニュースに続いて、文庫最新刊が刊行となりました。

〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第三弾の『慟哭は聴こえない』です。コーダである、荒井尚人が手話通訳士として、ろう者が遭遇した事件や謎に真摯に向き合う本シリーズ。『龍の耳を君に』に続く今作は、
「慟哭は聴こえない」
「クール・サイレント」
「静かな男」
「法廷のさざめき」

の四編を収録。シリーズ最高傑作とも評価の高い「静かな男」は、スピンオフ作品集『刑事何森 孤高の相貌』と併せて楽しんでいただければと思います。

さらに本日13日より読書メーターにて、丸山さんのサイン入りの『龍の耳を君に』『慟哭は聴こえない』(ともに文庫版)、最新作『わたしのいないテーブルで』(四六判並製)がセットで当たるキャンペーンも20日まで実施中です。
https://bookmeter.com/giftbooks/423

最近では『しくじり家族』(CCCメディアハウス)、『ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと』(幻冬舎)を手掛けている五十嵐大さんのように、各方面でご活躍しているコーダの方も増えてきています。そして、アカデミー賞有力だという「Codaあいのうた」の公開も近づいている中、併せて〈デフ・ヴォイス〉シリーズをぜひお読みいただければと思います。