ドラマ化された〈警視庁監察ファイルシリーズ、〈地検のS〉シリーズなど
警察・検察小説で活躍する伊兼源太郎さんの新刊、『ぼくらはアン』が刊行になりました!

本作は、複雑な境遇にある子供たちの大切な存在を奪った殺人事件と、その十数年後に起きた失踪時を隔てて起きた二つの事件を繋ぐものを追ったミステリです。伊兼さんの新境地といえる書き下ろし長編、ぜひお楽しみいただけますように!


アン書影



【内容紹介】

 弁護士事務所で働く諒佑のもとに、幼馴染みの誠の捜索依頼がもたらされた。少年時代の悲痛な経験から皆で集まると決めている日を目前に、誠はなぜ失踪したのか。諒佑は誠たちと過ごした日々を回想する。
 無戸籍者、ヤクザの親分の息子、不法滞在者……複雑な事情を抱える諒佑ら5人の子どもたち。学校には行かずとも、四季折々の美しさを見せる山里で、楽しく豊かに暮らしていた彼らの生活は、ある殺人事件を境に一変した。
 誠の失踪は、あの事件と関連しているのか――誠の足取りを追う諒佑が辿り着いた結末とは。

【著者紹介】

伊兼源太郎(いがね・げんたろう)
1978年、東京都生まれ。上智大学法学部卒。新聞社勤務などを経て、2013年に第33回横溝正史ミステリ大賞を受賞した『見えざる網』でデビュー。他の著書に、『事故調』『外道たちの餞別』『巨悪』『金庫番の娘』『事件持ち』、〈地検のS〉シリーズ、〈警視庁監察ファイル〉シリーズなどがある。

【著者からのメッセージ】

    社会と孤独、笑顔と涕涙、
 友情と秘密、葛藤と決断。
 いま心から書きたかった物語です。
――伊兼源太郎