『アルファベット荘事件』は2002年に白泉社から刊行されました。
それから長らく手に入れづらい状況(Amazonの古書価格は一時約9000円にも!)が続いておりましたが、
この度、ついに創元推理文庫で復刊いたします!

ここでまずはあらすじを。


巨大なアルファベットのオブジェが散在する屋敷『アルファベット荘』。岩手県の美術商が所有するその屋敷には、オブジェの他にも『創生の箱』と呼ばれる関わった者は死に至るという箱もあった。
雪が舞う12月のある日、そこで開かれるパーティに10人の個性的な面々が集う。
しかし主催者は現れず、不穏な空気が漂う中、夜が明けると『創生の箱』に詰められた死体が現れて――。売れない役者、変人にして小劇団の看板女優、そして何も持たない探偵が、奇妙な屋敷の幻想的な事件を解き明かす!
当代きってのトリックメーカー・北山猛邦の、長らく入手困難だった初期長編が待望の復刊!


東京創元社から出ている北山猛邦さんの作品では、内にこもりがちな名探偵・音野順と、音野を外に連れ出そうと奮闘する推理作家・白瀬白夜のコンビが活躍する〈名探偵音野順の事件簿〉シリーズと、書物が駆逐された世界が舞台の『少年検閲官』『オルゴーリェンヌ』があります。
前者はかわいらしいキャラクターが、後者は退廃的・幻想的な世界観が魅力的な作品です。
今回復刊する『アルファベット荘事件』は、そのどちらの魅力も併せ持つまさに"北山猛邦"といった作品となっております!

素敵なカバ―イラストを描いてくださったのは丹地陽子さん!
かっこよいデザインにしていただいたのは岩郷重力さん!
本当に素晴らしいカバーに仕上げていただきました。ありがとうございます。

そして巻末には創元推理文庫版あとがきも収録しております。今回の復刊の経緯や、約20年ぶりに今作の探偵・ディに向き合った北山さんの言葉はファン必読!

まだ北山作品を読んだことがない方も、この機会に是非お手に取ってみてください!